ご存知ブルース・ウィリスにモーガン・ フリーマン、ジョン・マルコヴィッチら大物俳優たちが出演するスパイ・アクション映画の「REDレッド」を観てきました。
今は静かな、静か過ぎてわびしささえ覚える引退生活を送る元CIAのエージェント・フランク=ブルース・ウィリス。
彼の唯一の楽しみは、用事を装って年金課の女性サラ=メアリー=ルイーズ・パーカーに電話をかけることだ。
ある夜突然に何者かに襲われた事から、彼はサラを連れてかつての上司ジョーの元を訪ねます。
自分を襲ったのは自らが身を置いたかつての組織CIAだと知ったのち、昔の仲間たちとチームを再結成し反撃に出るのだった。

そのコードネームが、映画のタイトルである「RED(現役を引退した超危険人物)」
組織を使って彼らの命を狙うその理由は?操っている黒幕の正体は?
その辺りは別に謎解きでもなんでもなく見ているとわかってくるのだから、ここにサスペンス的な要素は全くありません。
ハリウッド映画お得意のカーアクションも含めた、アクションに次ぐアクション。
派手な撃ち合いシーンの連続で、難しいことは考えないで、大いに楽しめます。

元イギリスのスパイ・ビクトリア=ヘレン・ミレンは「殺し」の名手。エリザベス女王役でオスカー女優となった事を忘れさせてくれる程、素敵に派手に撃ってくれます。
真っ白なエレガントなロングドレス姿で、ヒールをさりげなく履き替えるシーンが笑えました。
人気TV映画「第一容疑者」の時から、私は彼女のファンです。

マーヴィン役のジョン・マルコヴィッチも昔から大好きだ~~ 声が良いのね。
そう言うと・・・必ず変わってるって言われたものだけど。そんな彼も年とったなぁ~
デビュー作「プレイス・イン・ザ・ハート」について書いた日記は、こちら#59098;http://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2010-09-02
「マルコヴィッチの穴」なんて言う、変な映画も作られています。
キョロキョロと落ち着きのない目つきに口角を上げた独特な口元、そのなりきりぶりはクレージーそのもの!この役柄にはピッタリなのです!

かつてネルソン・マンデラ大統領にも扮したモーガン・フリーマン。
出演場面は少なめながら・・・何時もの飄々とした、でも親しみのある微笑みは健在です。
今回は役どころからして仕方がないのでしょう。
出演作「最高の人生の見つけ方」については#59098;
http://plaza.rakuten.co.jp/hana7899/diary/200810310000/
サラ役のメアリー=ルイーズ・パーカーは、好きな映画「フライド・グリーン・トマト」にも出ていたのですね。
豪商役ではリチャード・ドレイファスが、珍しくも悪役で登場します。
私世代には「北国の帝王」「ポセイドン・アドベンチャー」等の名優、アーネスト・ボーグナインの出演シーンもあるのでお楽しみに!
レッドの面々が身体を張って繰り広げるアクションシーンと共に以上のお楽しみも、映画好きには応えられないもの。私ったらずっと、ニヤケっぱなしでございました。

と言う感じで・・・この映画、とにかくキャストが豪華、豪華です。
もう誰もが、主役をはれる人ばかり!!
レッドを追い詰めるCIA役=カール・アーバンは、「リード・オブ・リング」シリーズにも出演していたらしいけれど今回がほとんどお初でした。
フランクの台詞の中でも「キュート!」と言われるカッコイイ役どころながら、名優達の存在感の前で相当割をくっている感が強い。
それでも共演シーンの連続は、役者冥利に尽きるものだろううと想像ができました。

先週テレビ放送された「日本アカデミー賞」の放送を見て、主演男優賞・女優賞・助演男優賞・助演女優賞を総なめにした映画「悪人」。
最初はそちらを観に行こうかと思いました。同館でリバイバル上映がされていたのです。
しかし、この映画は少し待ったらテレビ放映されそうだし・・・
またC・イーストウッド監督の新作にも興味シンシン!
それでも、こちらの映画の方を観て良かったように思いました。
「RED」オフィシャルサイトは#59098;http://www.movies.co.jp/red/