もうすでに9月に入っているというのに・・・今週は、先月の長野旅行の続きを書いていきたいと思います。

長峰山から全体を眺めた後は、安曇野の地に点在する美術館。せっかくですもの、一館くらいは見ていく事に致しましょう。
訪れたのは、日本の近代彫刻の扉を開いた…荻原守衛(碌山)1879-1910の作品と資料の展示、公開がされている「碌山美術館」。
東穂高村=のちの穂高町=現在は安曇野市出身の、彫刻家・荻原碌山の個人美術館です。

             
入り口のところにつながれて、ご主人様の帰りをじっと待つわんこの姿。
心なしか寂しげで、元気がないように見えました。


教会を思わせる、シンボリックな建物「碌山館」。こちらには、碌山の彫刻・絵画・書簡等が展示されています。
「東洋のロダン」とも言われるだけに、ロダンの作品には大いに影響され、また親交もあった様子が伺えました。
代表的な作品「女」や、絵画の収蔵された館内。
アメリカ、フランスに留学をした後、キリスト教精神に生き30歳で夭折した碌山の生涯が忍ばれました。

また碌山と関係の深い芸術家達。
交友のあった高村光太郎、戸張孤雁「とばりごがん」、中原悌二郎の作品も展示されています。(どちらも名前くらいは聞いた事がある。よく知らない人でした)。
それでも、碌山につながる日本近代彫刻の流れを実感する事は出来ました。


右は、入り口近くに野外展示をされている「労働者」の像です。

安曇野の象徴的風景として知られる、敷地内に建つ洋館のたたずまい。
ミュージアムショップも素敵。全体的にとてもムードの良い。私もそうでしたが・・・特に美術や彫刻に興味がなくても、一度は訪れておきたいお薦めの場所なのでした。
http://www.rokuzan.jp/

明日は、松本城の予定です。