先々週に息子家族と遊びに行った益子の記事もまだながら・・・
書いている時間がないので。。。
今日は一昨日、夫と見てきたニッコウキスゲの写真です。

市内でキスゲが群生するのは遺跡の広場。史跡「根古谷台遺跡」です。
名前の通り、5500年前の縄文時代の集落跡が発掘され、保存、復元されているところ。
息子が小学生の時には、親子で縄文土器を焼く体験学習で度々訪問していました。

日曜日は雨の予報に関わらず、どうにか天気がもってくれました。早速キスゲの咲く山の斜面へと、行ってみましょう。
しかし。
ちょうどお掃除をしていた方が「残念ですけど、もう終わってしまってますよ」ですって。
「元々遅れていたところが今年は花の数も少なくて、ほとんど先週で終わってしまったのです。」・・と。


本当にそうですよね。花は、数えるくらいしか残っていませんでした。

この場所を訪れるのは、何時もなら5月の終わり頃ですもの。

上は昨年、ほぼ同じところで撮ったものです。

遺跡の広場園内の、西側斜面。木々の間に自生する約1万株のニッコウキスゲ達。
復元した縄文時代の建物と、ニッコウキスゲの色合いのコントラストは、カメラマンたちにも人気のスポットなのです。
いくら数が少ないとはいえ、もうチョッと早い時期に来れば良かったのに#59136;

             
ユリ科の花・ニッコウキスゲは日光黄萓。キスゲって、こんな字を書くのですね。
花の色が黄色くて、葉がカサスゲ(笠萓)に似ているからですって。日光地方に多いということからもこの名前になったのです。
ゼンテイカ、禅庭花の別名ももつ花です。

例年なら黄色の絨毯を敷き詰めたような・・・・とまではいえませんけれど、鮮やかな緑に沢山の黄色いキスゲたちの姿が見られたはずなのに。。。


広範囲に多く、花の咲く様子が見られるところなのでした。

         
花は昼に開き、夕方に閉じる一日花。・・・正確には二日花で、朝咲いてそのまま夜を越し、翌日の夕方にしぼむのだそうです。
花が一日しかもたない事から、英名は「day lily」 と呼ばれているのだそう。いずれにしても、花の命は短いです。
花の隣にはしぼんでしまった花弁の残りがくっついています。

関東では尾瀬のニッコウキスゲが最も知られていますけれど、日光霧降高原でもキスゲの群生する様子は見られます。
更に那須高原よりも福島側に近い、沼ッ原湿原(ぬまっぱらしつげん)でもキスゲは咲いていました。
お隣の福島県では、「ミニ尾瀬」とも言われる「雄国沼(おぐにぬま)」が有名ですね。

私が最初に尾瀬のニッコウキスゲの群落を目にしたのは、高一の夏休みの自由参加の登山でした。
キスゲは高原や山の中で群生する花ですから、身近なところで目にするのは難しいお花です。
それでも家の近所では山野草のエビネランなどと同じで、お庭に植えてあるお家もあるのです。