お湯に浸けておくと名物のラジウム玉子も出来てしまうと言う・・・


この ブルーに近い白濁湯 硫黄泉のトロリン具合はどうでしょう#59125;
街を歩いている間も、ずっと臭っていた濃い温泉の匂いです。
ついでに撮ってきた、浴室内の水道の蛇口、シャワー水栓部分までが炭でも塗ったように真っ黒黒。
ガツンとくる温泉効果は源泉にマイナスイオンが沢山含まれているから。プラスありがた~い美肌効果もあると言う。
うめやさんのサイトより・・・http://onsentamago.com/umeya/sisetu/ofuro/ofuro.html
小野川温泉の源泉は約80℃で沸いてくるから、そのままで入浴するには 熱すぎる!
水をまぜて調節する事もできますが、そうすると・・・温泉の成分まで薄まってしまうヨ。
そんなのイヤだ~・・・という事で、熱交換システムによりお風呂の湯の温度をコントロールしている。のですって。
このお風呂に入ったら、露天風呂などいりません。
小野温泉のお湯はラジウムを含むということですが、ラジウムは空気に触れるとラドンに変化をしそれを吸入すること事態も入浴効果へとつながる訳ですから、その意味でもラジウム泉は飲泉したり、小さな内風呂の方が都合が良い。・・・って、おわかりですね。

こうして見たら、泊まった部屋にあったヒーターも温泉熱を利用したものだったのですね。
浴室内は、余計なもののない鄙びた佇まいです。
40度以上あったと思います。それもそのはず、源泉温度は80度なのですから・・・。投入している量が少なくても浴槽の小ささもあってぬるくならないのでしょう。

古来から続く湯治の文化そのものが、どこでも皆このように小さな浴槽の内風呂のみ。人々は大地の恵みである温泉を絶やす事のないよう、小さ目な浴室と浴槽とで長く大切に使い続けてきたのでした。
男女混浴であったのも、同じ理由からでと納得されるでしょう。

江戸時代に貧乏だった米澤藩を救ったのが、かの有名な九代目藩主の上杉鷹山でした。
鷹山が手掛けた事業のひとつに、小野川温泉での製塩事業があったのです。仙台湾から技術者を招いて、温泉を使っての塩づくりです。
温泉を何度も砂にまき、乾燥させ、塩分が付いた砂を水に溶かし、火にかけ水分を蒸発させるというのが・・・その方法だそうです。


さて、夕ご飯。旅館に泊まって、お風呂の後の楽しみは、この一時。

並ぶのは、地のものを使った素朴な品々。

前菜の中の一品、牛肉の八幡巻は良い味付けだと思いました。
手前の小鉢に入った料理は、茹でた季節の野菜を使った冷汁(ひやしる)。米沢の代表的な郷土料理のひとつとして冠婚葬祭や行事の欠かせないもの。冬にはここに小野川名物の豆もやしが入るとか。
その上の白っぽいのはこんにゃくのお刺身です。運んでくれた仲居さんによると「山形はこんにゃくの消費量日本一の県だから」。ホントその通りですね。
どちらも素朴な味ながら、美味しかったです。
しかし本当のお刺身の方は、スーパーで並べられているようなごく普通のもの。冬瓜の煮物、焼き魚にも特に感想はなし。
お腹がいっぱいになってしまって、お蕎麦は食べていないのでわかりません。

意外だったのが、鯉の甘煮。
まだ新婚さんだった頃に山形・天童のホテルで出され閉口した覚えがあったものの、今回のはとても美味しいものでした。
味が良くてドロ臭さなど全くない、どちらかと言えば苦手な私でも骨も皮も全て食べられました。
鯉もこうして食べたら、美味しく頂けるのがわかって良かったです。

またも、うめやさんのサイトより…
米沢には優れた食材がたくさんあります。中でもA.B.Cの食材は全国的に自慢できるものです。
 A=Apple B=Beef C=Carp
・館山りんごは実が堅く、香りが高く調和のとれた甘酸っぱさで評判です。
・米沢牛は肉質・風味とも神戸の松坂牛に一歩もひけをとらない自信があります。霜降り牛肉の刺身は絶品です。
・鯉料理は、上杉鷹山公の頃からの名物品です。特に「うま煮」はとろけるような甘さが特徴です。

という事で…すき焼きは当然!


柔らかで美味しいお肉でした。
…が、しかーし。
オプションでオーダーした米沢牛のひれステーキと比べたら…ジャーン!勿論、頼みました#59138;
すき焼きの方のお肉は味も、食感も大分落ちます。
それくらいに米沢牛って、やっぱり特別#59125;美味しいなぁ#59130;
ふっくら柔らかで、ジューシィ。それでいてお肉の旨みはシッカと感じます。
後からご飯とお吸い物。それに果物王国・山形ですもの当然、デザートはフルーツです。
さくらんぼとメロン。お腹がいっぱいになってしまったので、翌朝食べました。

夕ご飯が終わり・・・「もう~~お腹いっぱい!」モードでお部屋に居たら・・・
何だか外が賑やか。お祭りですものね。
山の天気は変わりやすいもの。夕方止んでいたいた雨はまたも降り出し手きて、外は土砂降りのよう。。。
でもそんなの関係ない。大勢の人が繰り出してきている様子です。
小野川は盛り上がっています!


宿の前の歩行者天国では、ずらりと並ぶ夜の出店と観光客、地元の人達。張り切っている高校生や子供達。もうすでにおまつりムード全開です。
温泉街の皆さんだけでなく、米沢市内からも高校生や大学生達も大勢応援に駆け付けてきていた模様。


ステージでは、趣向を凝らしたショー&イベントを開催中。メインステージのラ・ハラトミ太鼓コンサートを鑑賞しました。
ステージでは次の、生のバンド演奏が始まって・・・
そこへ夫が迎えにきました「蛍の鑑賞会が出発して行ったぞ」って。

小野川では源氏蛍に、平家蛍、姫蛍。すぐそばに3種の蛍が棲むという日本でも稀有な温泉地なのだそうです。
どうにか皆さんに追いついて、他の方の後ろから一生懸命に目を凝らしますと・・・
飛んでました!
蛍がちゃんと飛んでいる。
雨が降ると、蛍は飛ばないという事ながら…それでも数匹がピカッと光りながら飛んでいるのです。足元の草むらの中では、更にもっとピカピカして、沢山の蛍が潜んでいる様子です。
蛍もちゃんとサービスしてくれているのですね。
写真も一応撮ってはみたものの写真は無理でしたが、人生二度目の蛍。この目でしっかりと見られただけで満足よ#59126;

そんなわけで翌朝の朝ごはん。・・・でも長くなってしまうので、続きはまた明日です。