十七湯を数える箱根には泉質・効能の違う温泉が沸いて、古くから多くの湯治客たちを癒してきました。
また大涌谷や箱根山一帯では自然を満喫するドライブや、数多くある美術館巡り等を楽しむ人気の温泉地・・・と、これまでも書いてきておりますが。。
温泉シチューパンの後、足湯カフェでマッタリの予定が・・・あまりの寒さに、断念!

この日訪れた二ノ平温泉はそんな箱根らしいムードがない。というか・・・温泉地らしさそのものがない普通の住宅街そのもの。
箱根十七湯に数えられても知名度が低いためガイドブックに載っていない事も多く、非常に庶民的な感じがするところでした。



二ノ平唯一の民営共同浴場「亀の湯」は、小涌谷から強羅に至る道路沿いにある小さな温泉場。二ノ平は、彫刻の森美術館で遊ぶのが定番の過ごし方のようです。
他でも渋くて小規模な旅館ばかりが並んでいたり、道路を行き交うのはここに住む住人といったローカルなムードが漂っておりました。
車が停まっていたので、夫が入浴できるか聞いてくると言って先に行ってくれました。
・・・すると外を一生懸命に覗き込む、親しみやすいムードのおばあちゃんの姿が。
「源泉 亀の湯」の看板をのぞいたら普通の民家と変わらない。一見して渋すぎる佇まい、内部の様子は更にシブイのです。
玄関先で入浴料@750円をを支払い、廊下に並ぶ浴室へ。普通の家にお風呂がいくつかあるといった感じでしょうか。浴室は全部で3個くらい?
私達が利用したのは一番手前の家族風呂。まさに家族風呂の名前に恥じない大きさ。
脱衣場がシンプルなら、浴室もシンプルそのもの。しかしこれも貸切利用ならば十分な大きさです。


窓が映りこんでしまっていますが・・・見ての通り小さなお風呂と透明無臭のお湯です。
源泉から一番近いのが亀の湯、一番近いので一番熱いとも言われているけれど・・・それ程は熱くなく、ユッタリのんびりと浸かるのにちょうど良い温度でした。
こちらの鄙び方は半端ではないです。浴室・浴槽ともに期待を裏切らない鄙び方。
鄙びてはいるものの・・・源泉掛け流しのお湯は贅沢そのもの。浴槽上には源泉と水の蛇口があり、源泉が静かに投入されていた。
温泉は単純泉らしく癖がなくてツルツル、つるっとした肌触りで気持ち良いです。

ここは知る人ぞ知る、穴場スポットだから・・・のんびりとした立ち寄り温泉を楽しむにはピッタリなところに思えます。
そしてこちらのおばあちゃんは、かなりのお喋り好き方。でもそのお蔭で、温泉の成り立ちや箱根の様子を伺う事が出来たのですけれど。。
温泉の湧出が昭和38年と歴史が浅いのは、先代のお舅さんがすぐ近くにある施設の子供たちを温泉に入れてあげたいと掘ったのが最初であるから。それまでこの地には温泉がなかったのだと言う。
立派に成人した子供たちが懐かしがって訪ねてくるから、「私は何時までもここをやめられないのよ」って。
新年の箱根マラソンの時には、今でもその施設の子供達は一生懸命に応援しているとの事です。
他に「宮ノ下にある富士屋ホテル、少し前まであそこって日本人は泊めてもらえなかったのよ」とも。

知名度は低いものの、小さいながらもキラリと光る「亀の湯」さん。温泉マニアの間でも人気があるのはこんな事も関係しているのかもしれません。
近くの「彫刻の森美術館」など箱根のもつ高級ムードが合わない私達も、この二ノ平はシックリきた感じです。
  
                  
玄関の脇少し離れたところには源泉らしき櫓がありました。屋内にあった源泉表示に源泉温度は60度以上と書かれていました。
二階は休憩が出来るようなので観光に疲れたときなど、静かに休むことも可能なのかもしれません。気取らない共同浴場といった雰囲気が気にいりました。一般入浴と貸切風呂の料金格差が小さいので貸切風呂としての利用がお勧めです。意外な穴場で、ちょっと立ち寄るには良い温泉でした。


次に向かったのは、小田原・早川港近くにある「ひもの山安」さん。
箱根から小田原は本当にすぐです。
山安さんは小田原の自社工場で、干物を加工、販売している会社。
地元の老舗干物店ながら・・・・漁獲の段階や加工中に少しキズついてしまったり、サイズに関して規格外れのものを工場直売アウトレット商品として販売している、お得な干物パックがある事で有名なお店なのです。
先の箱根湯本にも勿論、山安さんのお店はありましたけれど。。。
 

そう、このお店で激安干物を買って帰ろうという訳。
前回の訪問時の日記はこちらhttp://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2011-02-17
前回と同じく午後の中途半端な時間に関わらず、日曜とあって大変な車と人の数。店頭で焼いている試食用の干物は相変わらず人気です。
干物は勿論、金目鯛、鯵、カマス、エボダイと買って来ましたが・・・。
山安ひもの直営売店




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一緒に籠に入れて購入したのは、小田原かまぼこの老舗「かごせい」のかまぼこです。
小田原かまぼこは、有名なのは鈴廣かと思います。前回日記にも鈴廣のレストラン「えれんなごっそ」のランチが登場していますしね。

鈴廣かまぼこも美味しいけれど、「かごせい」のかまぼこは更に美味しいのです。
そして上の、「磯三昧」は一番人気商品だそうです。
う~ん、ネーミングからして食欲がそそられます。4種類(各2個)の魚のすりみの詰め合わせ。
少し温めて、このままわさび醤油で頂きました。
味が違うと言うか、品質の違いが感じられました。想像以上に美味しくて買ってきて良かったと思います。
http://www.kagosei.co.jp/sui/

今回の〆も、やはりこちらの画像で。

都内の山手トンネルから地上に出た、その付近から眺めた…スカイツリーの姿です。