そんなわけで・・・夕食の時間。
宿に泊まったら一番楽しみな時間なので、開始時刻は6時からと毎回決めています。


一階の奥。、掘りゴタツ式の畳の個室が並ぶ・・・ダイニング「シェル ブルー」にて。
それぞれに灯った明かりが、良いムード#59130;
白雲荘さんの食事は創作フレンチのコースです。
フレンチと言ってもナイフとフォークではなく、おく箸でいただくカジュアルスタイル。浴衣のままでOKなので、一般的なホテルと比べたらずっと楽チンですね。

一番安い宿泊プランとは言え、楽しみなので~す#59126;
それぞれが小さいけど個室、掘りごたつ式のテーブルの、足元は暖房で温かくなっていました。
コースは3種類ほど書かれていたような。。
リーズナブルな宿泊プランだからMenuは「春のいぶき」です。通常のフルコースより1~2品少なくなりますが、私達くらいになるとそれくらいが丁度良い。

すっきりとセットされたデザインプレートに・・・一品づつ運ばれてきます。
           
アミューズとなるのは「お野菜料理の盛り合わせ」、白海老のフリットはサックサクの食感が美味しい#59125; でも量が少なくて・・・もっと食べた~い。
アートに巻々してある新鮮野菜は、添えてある濃厚なソースをチョッと付けて口に運びます。
珍しく、夫が「オシャレだなぁ~」だって。
前菜プレートには後から一品、丸くて小さな器に入った熱々の茶碗蒸し風が運ばれてきました。

通路スペースに数種類のワイン、ドリンクが置かれていましたが。。夫は何時ものようにビール。
これはワインを飲むしかないと、私はハーフボトルをオーダー。

メニューに合うものをシェフに伺って、爽やかな飲み口の白のハーフボトルで「ギガル コートデゥーロース」を届けてもらいました。・・・って一応ワイン通を気どってみました。
領収書に記入してあったので書けた!こんな難しいネーミングを覚えている訳ないでしょう#59120;
そう、ワインのお値段もリーズナブルで良心的なのです。

きびと、グラハムの自家製パンは勿論、シェフが焼いたもの。香ばしくてモチモチしたパンが美味しくて・・・勧められるままにお替りをお願いしてしまいました。

          
こちらはチョッと覚えていないのですが・・・「春のオードブル」、海老のグリルと温野菜だったかしら?
メインですと言われても、違和感のない一皿です。
右側は(少々ピンボケに写ってしまった)、有機野菜のスープ。

飛騨牛のステーキわさびソース 、イベリコ豚の軽い燻製ロースト・・・等、四種類から選べるメインディッシュ。
どれも食べたいけれど、それぞれでチョイスしたものは。。
夫は、シェフ自慢のお魚料理。私は「飛騨牛ほほ肉の柔らか煮込み (カベルネソービニョン煮)」を選んでみました。


鰆だったと思われますが、こちらのプレートにもお野菜がタップリ。魚類は安藤シェフの実家のある伊豆半島の川奈港から直送されたものだそうです。
飛騨牛のステーキは翌日食べられるからと、選んだ・・・牛ほほ肉のシチューは柔らかに煮込まれた・・・大きめにカットされたお肉が美味しかった。

          
パンも食べたけど、ご飯ものも出ます。珍しい・・・中に岩魚の燻製が入った焼きおにぎりのお茶漬け。 仲良しになった女性スタッフさんが、熱々のお出汁を目の前で注いでくれました。
以上@9720円の宿泊料金から、たぶん一番安いコースと思われるものの・・・味の良さは勿論。
どちらかと言うと、薄味好きな私の舌にもちゃんと合いました。
その上、お腹もじゅうぶん満たされました。 
奥飛騨の宿の夕食と言えば…飛騨牛のステーキに飛騨牛のにぎり。ホウバ味噌に岩魚の塩焼きが定番ながら。。←これ、前回の福地温泉の宿で出たものです。

                     
「うちは白雲荘ですから」とブルーのプレートに、シュガーパウダーで雲が描かれて提供される・・・特製デザート盛り合わせに、コーヒー又は紅茶で〆。

こうして書いていても・・・古い外観からは想像もつかない、オシャレなフレンチが頂ける…希少な宿に思えます。

朝食を頂くのも、前夜と同じお部屋。
しかしランチョンマットやお箸置きが微妙に変わっていて…拘っているなぁと思わされます。
最初に、二種類のジュース、牛乳からドリンクを選んで。こちらのお代わりもOKだそう。。
        
彩りの綺麗な自家製ピクルスの盛り合わせ、クリームチーズをサンドしたプチトマト、美味しい地元産トマトがのった陶板プレート。端の方に描かれているのは、高山植物の「コマクサ」でした。

          
           
温かいミネストロネスープに、たっぷりした量のサラダ。
クロワッサン、デニッシュパンにトースト。
ここでもお姉さん「トーストでしたらお替り頂けますので。」と勧められましたが、さすがにそうは食べられず。

嬉しいことに朝食もメインのチョイスが出来・・・オムレツ、お豆腐のステーキ、目玉焼きから選べるのです。

チーズ入りのトロトロ・オムレツは焼き加減がジャスト!な感じ。夫のお豆腐のステーキもタレが美味しかった。
どちらも同じトッピングながら、ソーセージ等の焼き加減が上手だなぁと思ってしまった。
シェフがオムレツに使っている卵を見せて下さったけど、なんと殻が青い卵。お値段の方も、なんと一個100円だそう!
プレートには拘りの塩も、のっています。
パンかお粥のどちらかも選べますが・・・夜のパンが美味しかったので二人してパンを。パンが美味しい宿はそれだけで嬉しいものですね。

                      
朝にもデザートが出てきて、またも驚かされました。契約している農家からお取り寄せをしている「りんごのゼリー寄せ」。バターと一緒に供されたりんごジャムもそうなのですって。
大きなカップで珈琲も飲めます。
一番安い宿泊料金でも朝食は皆さんと同じ、アメリカンブレックファースト。セルフフリードリンク付き・・・なのは同じでした。

フランス料理と貸切風呂で思い出すのは・・・岩手の八幡平にある「全5室の小さな宿 旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver」さん。
奥飛騨と同じくらいに遠いけど、またあの美味しいお料理を食べに行きたくなってしまいました。そんな事を言ったら、夫も「今年も行くか」って。
白雲荘さんといい、Beaverさんと言い、私達のような熟年カップルが泊まるには最適な。私のような食いしん坊にピッタリな・・・低価格で美味しい食事がユッタリと楽しめる貴重な宿に思えてしまう。
しかしどちらも、一泊で行くのは遠いのです。

事前にことわった上で、チェックアウトの前。
宿の入り口脇で湧いている、北アルプスの伏流水を汲ませてもらっていたら・・・支配人が「厨房の方で汲んできますから」と。
全体的なムード、貸切で何時でも入れるお風呂、美味しいお料理と・・・どれも好みに合いました。
どちらかと言うと高級なムードの宿が多い奥飛騨温泉郷の中で、リーズナブルな宿泊料金で気軽に泊まれる点も良いと思います。
白雲荘

夜総合点★★★★ 4.0



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次は、高山観光です。