あの大震災から3年ぶりに、完全復旧した三陸鉄道。
しかし乗車体験よりも、走る姿をカメラに収めようとして・・・沿線から見上げて写真に撮っている地元の方の姿が印象に残りました。鉄道は地元の足というだけでない、もうひとつの顔をもつものであるのだから。。。

さて、終点の久慈駅。
ドラマ「あまちゃん」で有名になった三陸鉄道久慈駅舎と、JR久慈駅はここでも隣り合っている。


久慈から先の「リゾートうみねこ 」は・・・太平洋の「深い青」、オレンジのラインは「水平線から昇る太陽(サンライズ)」、上部は爽やかな「空の青」をイメージしている・・・との、明るい空色カラーの車体が特徴的です。

          
乗り換えが忙しくて撮っている暇がなかった、三鉄の姿を車内から#59009;


さようなら、久慈。
次回はもう少しゆっくりと、遊びに来ますからね・・・。

        
走る車内を運転席まで。一年中で最も景色の美しい今でさえ、運行するのは・・・土日の週末に祝日のみと言う。


これまでのリゾート列車同様、ワイドガラス仕様からはオーシャンブルーの海#59130;
車両前頭部には展望チェアが設置されていました。
うみねこに対しては私の予約、座席の選択を間違えてしまったみたいです#59136; ついペアシートを選んでしまいがちながら・・・今回はオーシャンビューである、一人掛け用シートの方が良かったですね。

だから写真を撮ると、こうして窓枠が入ってしまうの#59142;


同じく、こちらも。真ん中に、ドーン!

青森県と岩手県を結ぶ八戸線を走る、リゾート車両の「うみねこ」。
沿線には列車名の由来となった大空を優雅に飛び交う「うみねこ」の繁殖地「蕪島」、国立公園に指定された「種差海岸」があり・・・車窓から目の前に広がる、三陸の景観が楽しめるものとなっています。


いかにも地方駅のムード漂う・・・宿戸(しゅくのへ)駅です。
現在、岩手県側に一戸、二戸、九戸。青森県側には三戸、五戸、六戸、七戸、八戸という地名がありますが、この名前の起源には諸説あるようながら・・・。 源頼朝から糠部の地を与えられたとき、軍馬の育成に適していることに注目して・・・放牧場を中心とした九つの村(一戸から九戸)が作られた。
このうちの八の村が現在最も知られている・・・新幹線停車駅の八戸であり。。
そしてこの地には、宿戸もあったと言う訳です。


波打ち際まで広がる天然芝生が特徴的な、多くの詩人や芸術家に愛された・・・風光明媚な海岸である種差海岸。
それなのに・・・こんな写真しかない#59136;
作家の司馬遼太郎氏はこの場所を訪れた際、種差海岸の美しさについて「どこかの天体から人が来て地球の美しさを教えてやらなければならないはめになったとき、一番にこの種差海岸に案内してやろうと思ったりした。」と表現したのだそうです。
もう少しだけしたら、ニッコウキスゲやハマナス等の高山植物が咲き誇る様子が見られるとの事。


    



蕪島は数万羽ものウミネコが飛来しする繁殖地で、国の天然記念物に指定されています。
島に建つ赤い鳥居、青い海。
大空を飛び交う白いウミネコ・・・とが織りなす、光景を楽しむことが出来る場所なのです。


そうする内に列車は終点の八戸に、予定時刻である16;48到着。
先にご一緒したおば様達をはじめとして多くの方々が、この日は八戸泊りの・・・予定でいらっしゃるみたい。
              

しかし私達は土曜日の内に、最終地・青森まで行ってしまうつもりです。

八戸~青森間は当初の予定では、普通列車で行くつもりでしたが・・・。全車指定席「はやぶさ」には自由席特急券あるいは立席特急券で乗れる区間があり。。「はやぶさは八戸⇔盛岡間、「こまち」も秋田⇔盛岡間は指定を取らずとも乗車も可能な模様。

深緑を愛でに出かけた私達の2泊2日。北東北旅はまだ終わらないのであります。