久慈駅―小袖海岸間は臨時の路線バスに乗って、チョッとした観光ツアー気分になれます#59126;
陸中海岸国立公園の北に位置する、久慈の海。


この辺りは、「つりがね洞」「かぶと岩」など・・・大小さまざまな岩や赤銅色の奇岩が連なる景勝地とか。
岩に張り付くようにして咲いていた・・・オレンジ色のノカンゾウの鮮やかさが印象的でした。


中でもこのつりがね洞は、久慈の海を代表する奇岩のひとつだそう。。
かつて天井部分から釣り鐘の形をした岩がぶら下っていたことから、この名前が付きました。
釣り鐘の岩は明治29年の津波で流されてしまい、現在は大きな洞穴だけが残っていますが、奇岩の迫力は今も変わりません。


他にも兜の角の様な造形の「かぶと岩」や、奇岩の立ち並ぶ海岸線の続く様子が・・・車窓から眺められました。
バスは終点である、小袖海岸に到着。
ここからは地元のガイドさんが先頭に立って、色々説明をしてくれます。ドラマの中で「袖が浜」となる場所が、この小袖海岸なのだそうです。

          
あ!種市先輩!って、どうして知っているんだろう?私#59122;年末のダイジェスト版を見ているから。。。
あまちゃんに登場した、種市先輩が通った・・・水産高校。
そのモデルとなった県立種市高等学校潜水土木科の生徒さんが、宇宙服のような潜水服に身を包んで出迎えてくれました。
明治時代から岩手県洋野町に伝わった高度なヘルメット潜水技術は、旧南部藩にちなんで「南部もぐり」と命名され伝承されてきた。
同町の県立種市高校「海洋開発科」は、土木の技術と知識を兼ね備えた「南部もぐり」のダイバーを育成する全国唯一の学科。
それにしても彼、足元まで全てが重装備です。手にしているのは、大きなスッポリ被るヘルメット?(この画像には写っていませんけど)まさに仕事人としての・・・ダイバーの、タマゴなんですね。


バスに乗車していた…一団。その様子は、ツアー客の姿そのものでした。


何の特徴もない、ごく普通の・・・漁船が並ぶ風景。
袖が浜の監視小屋や、漁業協同組合・・・と言われても、あまり頭に入ってこない私達。見ていないからなのね。。

          
「北限の海女 発祥の地」と記した碑。

          
海女の素潜り実演の見学は有料で500円。
この日は、若い綺麗な海女さんも一人。香港からやって来た観光客さんと記念写真を撮っていました。

岸壁のすぐ近くと言うのに…深く澄んだ海の色。
ウニのエサとなる昆布など、海藻が多く茂っている様子が見られます。・・・慣れない素人が入ると、足に海藻が絡まって危険だと言う。

臨時バスの運行に観光ガイド、それに地元の皆さん等、久慈市全体が協力し合っている様子が間近に感じられた…小袖海岸へのミニツアーでした。
日本地図に訪問者たちがシールを張るマップがあったのですが、全国すべての県からやって来ているのです。
私も勿論、シールを2枚ペッタン!
昨年に続いて「あまちゃん」効果が続く・・・久慈の街。
ここは震災の津波の被害もそれ程ではなかったと言う。


しかしこの地から長くつながる三陸の海は、沢山の尊い人命を。
これまで人々の築き上げた財産や土地と・・・多くの犠牲が強いられたのは事実です。
豊かな海の幸をもたらしてくれる・・・豊穣な海。
しかしそれが時には牙をむき・・・残酷な海へと変わる。その海での人間の力の弱さを見せつけられたのが・・・先の東北大震災でした。
私達の祖先達はそんな自然と時には戦い、共存し続けて、現在の日本を作り上げてきたのですね。

あれからまた、4度目の夏がやってきました。
久慈の人々に生きるパワーを分けて頂いた、今回の私達。でもこうしている今でさえ、復興から取り残されている人々の現状を忘れてはならないと思った。

・・・などと言いつつ、まだ続きます。