前回の大人の休日倶楽部旅の時も、そうだったのだけど・・・
種市海岸はどこへ行ったらそれ程綺麗な景色が見られるのか、またそれがどのように素晴らしいのかサッパリわからない。

それは今回も、同様でした。種市には「ウニ街道」があり、翌日の「ウニ祭り」の幟が並んでいた。。
「海の日」に関連しているのか・・・次の端上(はしがみ)では、「いちご煮祭り」の幟がやたら目立っていたくらい。
この辺り、やはり事前のリサーチ不足と言うか#59142;またスマホユーザーであれば、その場で調べられるものを#59136;

二日目に泊まったのは、青森県の三沢です。
どうして三沢かと言われたら・・・青森市内はこれまで何度か宿泊していたから。また今後行く事もないであろうと思える土地に泊まってみたかった。
三沢の方には失礼ながら、青森県の三沢が基地の街であるのは知られているけれど、余程の事がない限り出かけて行く機会はないと思った。ただそれだけの理由でした。
昨年訪れた下北半島の恐山で、意外にも多くの外国人の姿を見かけて・・・売店の方に訪ねたら、「三沢基地が近いから、アメリカ人は多いですよ」の言葉がインプットされていたのも関係あるのかしれない。

しかし三沢は、評論集「書を捨てよ、町へ出よう」や、劇団「天井桟敷」で知られる鬼才・寺山修司の街でもあるのです。
また昨年の大河「八重の桜」でも描かれた…戊辰戦争で敗れた会津藩が新たな国づくりを目指した・・・斗南藩縁の地でも。
以前訪れた下北半島、大湊が「斗南藩士上陸の地」であったのと関係しているのか、ここ三沢には「斗南記念観光村」なる施設があるのです。
会津藩を没収された会津松平家、明治2年(1869年)に松平容保の嫡男・容大に家名存続が許され・・・旧会津藩士及び家族が移住したのが現在の青森県東部。しかしその治世は、明治3年(1870年)春からわずか一年余りに過ぎないものでした。

   
「三沢プリンセスホテル」なーんて立派過ぎるホテル名ながら、ここを選んだ理由は料金が安かったから・・・。
三沢市役所まで徒歩2分。繁華街までは徒歩5分程。外観、設備は古いものの、お部屋はリニューアルされているので問題ありません。
料金の安さから心配であったものの・・・設備・備品と・・・いたって普通のビジネスホテル。浴衣ではなくロングパジャマであったのも良かったです。
宿泊に付いてきた無料朝食も十分な内容です。バイキングは種類も多く、手作りっぽいものもあったりと・・・アットホームな感じで、満足出来ました。
私達のような観光客、外国人に、仕事絡みの利用客と…客層も様々、その点でも飽きることがありませんでした。
ただすぐ隣接してある姉妹館「プリンセスアネックス館」の、ヨーロッパのプチホテルっぽい外観から「あっちの方へ泊りたかったな」と思ってしまいました。


夜はホテルのフロントスタッフのお勧め店の中の一軒から、「釣りバカスーさん」へ。店主が自分で釣ってくるお魚が食べられると聞いて行ってみました。
          
一見さんには敷居の高い、このムード。
チョッと覗いて見たら、中から炊飯器を手にしたオバちゃんが←シツレイ。ママさんが出てきて、ハチアワセをしてしまった。
「やってます?」「どうぞ、入って~!」
店内の様子を見て驚いた#59122;
雑然とした店内は混沌とし…失礼ながらかなりヤバイ状況です。魔〇のようなムードさえ漂っていた#59142;
でももう、今さら出られないし、どうしよう。。誤解があるとイケませんので断っておきますと、これは悪口ではないのです。
入店した時は、困ったな状態であった私達だけど・・・最後はお店も、スーさん&ママも大好きになってしまったのだから#59125;

          
「どこでも、どうぞ」という事で、カウンターに着席し、とりあえずは「生で」。

店のお勧めの中から…チョイスしたのは「荒ソイのしゃぶしゃぶ」、私達には珍しいお魚であり、それをしゃぶしゃぶで頂くのも贅沢に思えたのです。

どうですか!この大きさ#59120;
当然、このままお刺身で頂ける、新鮮獲りたての荒ソイ。かなり大物なので、半身でお願いしました。
そこで、出てきたのは・・・こちら。お造りと、しゃぶしゃぶ用は皮付きで。

セットされたコンロの鍋には、大きな肝がゴロンと入っていて、これにもビックリ!野菜など入れてかさ増しをしない、お魚だけを頂く贅沢なしゃぶしゃぶ#59130;
ポン酢にソイを付けてホフホフ頬張る一時#59126;
お刺身に添えてある山葵は、鮫皮で卸したもの。本格的ですよ。
お刺身もいいけど、しゃぶしゃぶすることによってよりアッサリ頂けます。適度な歯ごたえもある・・・人生初の荒ソイでした。
良いですね#59126;こうして、しゃぶしゃぶで食べる食べ方!


「アイナメ」はお刺身で。こちらも獲れたてでピッチピチ#59144;
暴れまくるアイナメさんを、スーさん、ガッチリと捕まえています。
どちらもこの日釣り上げてきたばかり。クーラーボックスから直行なのが、嬉しい限りと言えましょう。

          
お値段の割りに出てくる一皿の量が多いから、お刺身好きは大満足!間違いなし#59125;

 
お通しの、「イカ大根」もタップリの量、美味しかった。

海鮮サラダも、大きなボールでドーン!こんなに食べきれるかなぁ~?って嬉しい悲鳴を上げてしまいました。

   
お約束のニンニクの丸揚げ、こちらではお塩で食べるのですね。そして、タコのから揚げも。

その間、スーさんとママには、地元ならではのお話も沢山伺えました。
基地の街だけに、アメリカ人の来店もあるものの、日本人が一緒でない場合は店に入れない。・・と聞いて、酔ってガラが悪いから?と思ったら・・・言葉が通じないからなのですって。
それと先程炊飯器をもっていたのは、お客さんに頼まれた「黒ニンニク」を作るためだそう。
買ったのは高いし、美味しくないから、炊飯器で保温をして自分で作るのが一番とか。
お蔭で翌日に立ち寄った道の駅、私達ったらまたもニンニクを大量購入して来てしまいました。

他にも、色々。。。気さくで明るい二人のキャラ、楽しかったです。
北の海のお魚をこれだけお腹いっぱい食べて、会計も非常にリーズナブル#59126;

それにしてもチャレンジャーな私達。それだけ人によって受け止め方が、また好みが別れるお店でした。
前夜のコジャレタ創作フレンチとは真逆にシンプル過ぎる、しかし獲れたての魚が食べられたのは贅沢そのもののでした。
メリハリが効いているというか、飽きさせない展開#59133;
って、別にそれ程ブログを意識している訳ではないものの・・・
それでも三沢の店と、ここで過ごした時間は忘れられない・・・一夜になったのは言うまでもありません。

釣りバカスーさん

夜総合点★★★☆☆ 3.5



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ホテルへと戻る途中、スーッと冷たい霧が夜の街を包んでいる。
先程、スーさんとママが言っていた「今日は冷える。やませだね」って。
アメリカ人の姿が目立つ・・・通りには、軍相手のバーやレストラン。また自衛隊関係の居酒屋さんや、沖縄料理店が並んでいました。
春~夏にかけて、東北地方の太平洋側で吹く、冷たく湿った東よりの風が「やませ」と呼ばれるものだそうですが・・・私も身をもって経験しました。

最後にこれ!スーママさんから頂いてきた・・・手作りの「ニンニク卵黄」。忘れるところでした。
                                         
黒いのは、ブルーベリーの粒だそうです。帰って来てから、毎日7粒ずつ採っています。だから、夏バテなどなし!私は元気でいます。

次は、秋田へ行きま~す。