飽きられはじめてきた・・・今回の旅、そろそろ終点が近づいてきた感じです。         
          
朝の八戸駅。
上りのホームで待つ「はやぶさ12号」、これから向かうのは仙台。
これでは遥々八戸までなにをしに行ったの?って言われちゃう。でも青森は大好き、お気に入りだからなんです#59126;
最後である日曜日は・・・・
その後山形まで行って、それから帰宅する予定でいます。これもとあるミッションの為、なーんてね#59120;



盛岡駅では、「こまち12号」と接続する車両連結の作業をする為、待ち時間があるのはお約束です。
喫煙タイムを兼ねて降りた夫が、写真を撮って来てくれました。
鉄ファンには必見の瞬間だからでしょうか?ギャラリーの数も多くて、人の姿が多く写りこんでしまっています。

八戸から仙台まで、1時間半弱で到着。早いと思いませんか#59125;
駅構内のあちこちで改修工事が大々的に行われていた仙台駅。土産物店をのぞいたり、試食をしたりした後・・・向かったのはこちら。
          
ネーミングの通り、仙台市と山形市を結び・・・県境をまたいで走る仙山線です。家族揃って作並温泉に宿泊はしているけれど、その時には車で行ったので・・・初めての乗車でした。
仙台のベットタウンと言ったムード漂う市街地をぬけて・・・少しずつ、少しずつ、山中にわけいってゆく列車。
秋には落ち葉で滑って運休になる事も多い線なのだそうです。
数駅目の「愛子駅」。
駅名は「あいこ」ではなく「あやし」と読みます。 愛子駅は、秋保温泉への玄関口です。
ひときわ目を惹く煉瓦造りの建物、ニッカウイスキー仙台工場を過ぎたら・・・次は作並温泉で知られる作並駅。
          
作並からは更に一変する景色・・・農村地帯を走り過ぎ、一気に山林地帯へと入っていく。
まだ仙台市内でありながら、民家が全く見えません。
険しい山間の谷間をぬって線路は走ります。
奥羽山脈を越える断崖絶壁、長い仙山トンネルを抜けて・・・山形県に入りました。
もうそろそろ目的のものが見えてくるかと、ソワソワして落ち着きません。
車窓から右手を見上げていると・・・あ!、あれだわ。見上げた山頂付近、いかにもご利益のありそうなお寺が見えてきます。
     
玄関口に建つ駅舎は駅名である「山寺」の通り、凝った寺形駅舎。

芭蕉の「奥の細道」中、際だつ名句である・・・
                          「閑さや岩にしみ入る蝉の声」。

詠まれたのは、「山寺」の名で親しまれる・・・1100余年前、慈覚大師によって創建された名刹「立石寺」です。


ハッキリ撮れたものの、電線が邪魔をしています#59142;
山寺と言うくらいだから山頂にあるのが「山寺」かと思っておりました。しかし山寺と日枝神社は中腹の辺り、頂きに見えているのは「五大堂」『奥之院」「大仏堂」の建物との事。
夫は上った経験があるそうながら、私は目にしたのさえ初めて。。


もっと良く見たかったのだけど、発車の時間です。
「天華岩」がチラリと見えているものの、さようなら「宝珠山」。

山寺を過ぎると、山形駅は間もなくと・・・感じました。
北山形からは山形城址のある霞城公園を見ながら 市街地を抜け山形駅へと入ります。

その山形駅では、山形新幹線「つばさ133号」に乗り換えて・・・更に県内を北上する。
  
          
乗客が少なかったせいもあり、撮ってしまった#59009; つばさ車両の内部。
これはこの後に乗る、「それいゆつばさ」車両と見比べて欲しいからなのです#59025;

新幹線が新庄まで延伸し・・・あたらしくなった。天童、さくらんぼ東根、村山、大石田と続く駅と街並みを眺める。。実はまたすぐにUターンして戻ってくる訳ながら・・・。
終点の新庄駅ホームで、仲良く並んでいる「つばさ」車両です。


終点の新庄駅は新幹線駅で唯一自動改札ではないと言う。そんなところが新鮮に、かえって面白く思えました。
山形新幹線は在来線利用だけに、ホームも高架ではない。それは秋田新幹線も同じだけど・・・。
改札口から駅構内に入ると、派手派手な装飾が施された、大型の山車が目にとびこんできます。
それは日本一の山車行列と称される「新庄まつり」の山車、市民は「やたい」と呼ぶのだそう。。


真新しくて近代的なイメージが強い「新庄駅」の建物、駅前広場です。しかし駅前から続く・・・従来の街並みは、人影さえ見えない寂しいもの。

ここ新庄では1時間以上の待ち時間がありますから、簡単なお昼を食べる予定でいました。

しかしザッと見渡しても、ここって思うお店が探せなかったのです。
先程駅の観光協会でお勧めのところがないか、聞いてはいるものの。
そこで入った、老舗店らしい・・・一軒のお蕎麦屋さん。
新庄名物との「かむてんそば」を注文してみました。夫は普通の中華そばだったかと思います。
おそばの上にタップリのるのは、煮込んだ「とりもつ」。
おそばと、とりもつがベストバランスで美味しい!と言いたいところだけど、私の好みではなかったかな#59136;
おそばも、鶏モツも、個々には好きなんですけどね。

※かむてんとは・・・
新庄市の北東にそびえる神室山は、古来より天狗が住んでいるという伝説がありました。語り継がれている民話にもしばしば天狗が登場します。
民話の里である新庄市では、この神室山に住むという天狗を市のイメージキャラクターに定めています。・・・からきたネーミングみたいでした。

そうする間にも、乗車の時間になりました。次回で終わります。