短いフライト時間で手軽に行けるアジアと言った、軽装で行ける沖縄。
そんな沖縄を代表する麺料理と言えば、沖縄そばです。
大正時代以降に庶民にも浸透した・・・最近では沖縄のファストフード的な存在として普及している沖縄そば。
沖縄を代表する定番グルメとして、観光客にも大人気!・・・かく言う我が家も、息子と3人で遊びに来た時は、毎日。毎食のように食べたものでした。
名前は「そば」だけど、麺の原料は小麦粉。だから弾力があって、食べごたえのある麺なのです。
煮込まれて味つけされたお肉に島ねぎの深緑、そして赤い紅ショウガ・・・と言ったシンプル過ぎる具材。

          
創業が明治38年・・・と100年を超える沖縄でも最も古い、老舗中の老舗「きしもと食堂」さん。その古さはこの外観からも・・・一目瞭然!

薪を焼いて残った灰を水に溶かし込んだ・・・上澄みを、麺に使用している木灰そばのお店です。
予備知識ゼロの夫は「このお店?」って驚きを隠せない様子ながら#59142;
外も中も古き良き雰囲気が漂っていた←よく言えば・・・沖縄の家を大切に、大切に残してきたみたいな。。
入り口を開けても入るのをためらってしまうくらい・・・小さくて狭い店内。夕方の中途半端な時刻に関わらず、中はお客さんの姿がギッシリです。
観光シーズンや休日、大型連休中は、観光客の行列ができる超有名店ながら、平日だったから夕方でもイケるかな?と思い訪れてみました。
車の場合は八重岳店もありますので大きい道路に面している八重岳点がお勧め。しかし味わい深いお店のムードが楽しみたい方は是非、こちらの本店の方へ。

席はテーブル席と座敷席があり・・・しかし座ったテーブル席は、隣りのテーブルとの間の床が凸凹だからでしょうか?段差のサービスあり#59142;
メニューは「そば大 650円」・「そば小 500円」・「手作りジューシー250円」のみ。
「ジューシー=(沖縄風炊き込みご飯」には売り切れの張り紙が。おそばも売切れ次第終了との事なので、残っていて良かった。
夫は、そばの大を。私は小でお願いしました。


お箸で簡単に切れる柔らかな三枚肉と白かまぼこ、ネギのトッピングと、超シンプルな一杯です。
モチモチッとしたコシのある手打ち麺が、まず美味しい。
そしてあっさり系スープがこれまた◎、脂っぽくなく、塩分もそう濃くはない。老若男女問わず好まれる味わいに感じられました。
沖縄そばで忘れてはならない・・・調味料「コーレーグス」をパパッとかけてね。
大と言ってもサイズ的には普通で、量が多いとは感じません。私はじゅうぶんでしたけど、女性でも普通に大で大丈夫だと思います。
相席になった、横浜から遊びに来ていた若いカップル。
お互い手持無沙汰なので、「今日は何日目ですか?」からはじまって少しだけお喋り。
その彼女さんはスマートな方だったけど、オーダーは「大」、お汁も最後の一滴まで残さずに飲み干していた。男前だねぇ!
さすがに外れのない一杯#59125;
「大変、おいしゅうございました。」・・・と、ある番組で仰られていた、〇朝子先生も食べに来られたお店です。

きしもと食堂

昼総合点★★★★ 4.0



関連ランキング:沖縄そば | 本部町





        
・・・でおそばを食べたら、数歩歩いて新垣ぜんざいへと言うのは・・・王道の流れ。彼らもそうすると言っていたけれど、来なかったのは私達がいるからかしらね#59136;
しかしお隣のテーブルにいた同じ中年のカップルさん、後から入って来て・・・「同じですね」って#59126;
「氷ぜんざい」のみで営業をする、老舗「新垣ぜんざい屋」さんです。
きしもとさんと同じで、こちらもメニューは「ぜんざい」だけと言う、潔さが感じられるお店。
店内には豆の浸してある、蓋付きの桶が、何個も並んで・・・
しばらくして出てきたものは、一般的な「ぜんざい」とは一味違う、冷えた煮豆にカキ氷をのせたものでした。

ピラミッド型に盛り上がったカキ氷、一口食べたら・・・あれ!なんか普通だ#59142;
カキ氷は何時も、天然氷のカキ氷を食べなれてしまっているからかもしれません。
ぜんざいと言っても、中身は小豆ではなくて、柔らかく煮た甘い金時豆です。
白いカキ氷の下には、薪でじっくり炊いた大ぶりの金時豆がたっぷり入っていました。
クセのない甘さ控えめの金時豆の甘煮は、豆の食感が残っていて、口いっぱいに豆の味わいが広がります。
これでもっと暑さを感じる季節であったら・・・、このサラサラの氷が、なんとも言えない良い味わいと感じるのでしょうね。

平日の夕方だけに、他にお客さんの姿が3組しかなかったのだけれど、これが夏場のカキ氷シーズンともなれば・・・店内は観光客や地元の人で賑わうのですから・・・。
「バケツに入っているのは、お豆なのか?」を伺いながら・・・「こんなお喋りをしている暇なんかないですね」と言いましたら・・・お店の人は笑っていました。

新垣ぜんざい屋の定休日は(祝日以外)月曜日。きしもと食堂の定休日は水曜日なので、一度に行くとしたら…その辺りも考慮をされてからお出かけ下さいね。

美ら海水族館をはじめとした観光スポットもある・・・本部町周辺エリアは、沖縄の原風景を残す数少ない場所だと言う。
地元の人達が買い物をする店先、市場で無造作に並べられた・・・初めて目にする名前も知らない野菜や、魚たち。
道端にお年寄りが佇んでおしゃべりをする姿がある、生活の場であり・・・一昔前ならどこでも見かけた光景が、今でも普通に残っているところ。
それがまた、旅情を誘うのであった。