16代石川数正の子孫が営まれている宿「御宿 石川」さん。
風呂は2ケ所ある浴室はどちらも貸切対応。宿泊は2組なのでどちらかは空いている…ところ、今回は貸切ゆえどちらでも入り放題。 

     
夕食前に使ったのは、昭和30年代頃?の、小さなタイルがグラデーション模様に並ぶ、趣のある浴室です。窓は高い位置ですが、外の景色など見えなくでも、この風情ある佇まいで充分#59125; 黄色いケロリン桶もいいよね♪
浴槽の中に一段あり、手すりも付ついてバリアフリーへの配慮あり。介護用のバスチェアの用意もしてくださった。
「もしかしてディサービスから夕方、帰ってきたお婆ちゃん用のかな。私が取ってしまって大丈夫?」…と感じたものだから、女将さんに言いましたら「母はディサービスの温泉へ入ってきます。一度も使用していないから綺麗ですよ」って。

残念ながら湯気に邪魔をされて、こんな画像しかないながら、本当に見事としか言いようのない職人技です#59125;
毎日のお掃除が大変!・・・と主婦目線で見てしまう、汚れのない綺麗なタイル貼りが天井までカーブを描いて続きます。細やかで丁寧な仕事!これだけの腕をもつ職人さん、今日ではとても貴重な存在と容易に想像されました。
                    
基本2~3人用だから、飾り気などない簡易な脱衣所。

翌朝は、部屋から先の館内一部と言ってよいのか?洗濯機があったりする、生活の匂いのする廊下を行くのですが・・・私は気にならないし、この形嫌いでもありません。
        
こうした昔懐かしい雰囲気は、学生の頃の文京区千駄木の下宿、また親戚の家へ行った子供の時を思い出すのでした#59126;

先程のより少し広めの脱衣所、ここは洗面台もあります。
        
中庭が望める明るい浴室。こちらの壁、床、湯船も美しいタイルが並んでいます#59130;

お風呂の案内をしてくれた時「庭に400年前の蔵が建っています。お風呂から眺められますので、どうぞ」と、女将が話されていた。昔の蔵の建物は白い漆喰で固めていない模様。目の前の梅の花が満開で、地面からフキノトウの姿も。
源泉温度が42.8度なので時期的にややぬるくも感じる湯、しかし身体が包まれるような温泉でいつまでも入っていたいと思った。
源泉掛け流しでカランやシャワーも温泉とか、今時なんと贅沢な#59125; 癖のないアルカリ単純泉だから、肌に馴染むと言うか長湯になってしまうのです。

「 御宿 石川」さん、じゃらんネットより予約。岩魚甘露煮・米なす田楽プラン@12100円×2。入湯税、呑んだアルコール代は当然別ながら、牛ステーキプランよりも二泊目だからと@1000円をケチっての低価格!
我が採点は
     部屋 ☆☆☆☆☆
     設備  ☆☆☆☆☆   
     風呂 ☆☆☆☆☆
     料理  ☆☆☆☆☆ 
     接客 ☆☆☆☆☆ 
     総合 ☆☆☆☆☆
宿泊料からして決して豪華ではないけれど、素材を活かし丁寧に作られた料理達。イカ刺しや、マグロのお刺身など出さない潔さも良いです。
自宅から一泊するにはちょうど良い距離、貸切で温泉に入れる、泉質はとにかく気持ち良くて美ヶ原温泉、気に入りました#59125;
旅館と呼ぶのもためらわれるくらい小さな宿、美ヶ原温泉そのものもメジャーな温泉地じゃない。それでも旅好きな方、温泉マニアさんのブログでは皆さん泊まられている「石川」さん。自分で経験して、わかりました。
松本に近いから観光の拠点として便利な反面、温泉で身体を休めるにも適している。
気軽に出かけられるお値段は言う事ありません。ただし予約が難しいと話したら…。女将さん:「お電話してくれたら、予約サイトの融通は利きますよ」ですって。
気合も入れず手軽かつ、安く泊まりたい旅先に美ヶ原温泉、ピッタリに思います。
素晴らしい松本でのロケーション#59130; 優しい温泉と美味しいご飯&地酒が、心の栄養となりました#59125;この周辺のお宿は、どこも料理のレベルが高いと評判です。また来たいなぁ♪ 

しかし他にも泊まってみたい宿が、こちらは高級「金宇館」さん。目標のひとつになるかとパチリ#59009;
          
さぁ、三日目の目的地へ向かいましょう#59144;