次世代の街づくりを目指して走るLRTが、市内にて8月26日開業をしました。
LRT(ライトレールトランジット)と呼ばれる交通手段、既存の路面電車の軌道を活用走行している富山や広島のLRT。

今回の事例では、新たにLRT専用軌道を整備したことが大きな話題となりました。

現状では芳賀町と宇都宮東口間を結ぶ路線ゆえ、「芳賀・宇都宮LRT」と呼ばれてます。

走行区間は駅東口から、高根沢工業団地までの14.6キロメートル。

始発ではなく3駅目「芳賀町工業団地管理センター前」に駐車スペースがある為、そちらに車を置いての乗車としました。

到着した電車内は座席がやや埋まっている程度の混み具合。
車窓からは・・・工業団地内の光景から、新興住宅地「ゆいの杜」ショッピングタウン、作新学院大学&県立高校、少々歩いての「飛山城跡」。鬼怒川を渡って田園地帯、商業施設「ベルモール」、東口繁華街、宇都宮駅到着となります。
    

      

乗車のメリットで挙げられている点・・・
・専用レールを走行する為、スピードは遅めながらも、渋滞にまきこまれるとかはなく時間は定刻通りに正確です。
・駅ホームと車両間に段差がなく、高齢者、車いすの方、ベビーカー使用でもスムーズに乗り降り出来るバリアフリー仕様。
・振動・騒音が少なくて、乗り心地も良い。
・3両編成にて、マイカーや路線バスと比較しても、多くの人を運ぶことができます。
・電気モーターで駆動するので、二酸化炭素(CO₂)などの排気ガスを車両から排出しません。…との事。
私が観たミラノやローマ・・・等ヨーロッパ各地、アメリカ、アルゼンチン、オーストラリア、中国など世界各国の都市でも運行されているそうです。また国内ではも富山市と。

※所要時間は、各停留場に停車で、約44分
※料金システムは、乗車から3kmまでは150円均一、3km〜7kmまで2kmごとに50円加算。7kmから3km    ごとに50円加算。支払いは現金のみの場合支払い口は一番前のドア(運転手さんの後ろ)しかありません。交通ICカード(suica)等の導入、またはスマホ決済はOK!
※運転間隔ピーク時 6分間隔(1時間当たり10本) オフピーク時 10分間隔(1時間当たり6本)

駅に到着後目にした、昨年7月には全面通行可能となった、東西自由通路の通行人の多さ!
      
公共交通機関が県内では最も整っている為、飲食店や娯楽施設も一通り揃い中々の賑わいを見せていました。
      
とりあえずはフローズンマンゴーで、体を冷やす。

開業から2ヵ月が経過、計画上の利用見込みを現状では上回っているとか言うけれど、今後の推移が案じられてなりません。多くのメディアで「国内初の完全新設のLRT」と大きく報道したこともあり、連日多くの人たちでにぎわいを見せていた模様ながら。。
市内西「大谷」観光地付近までをLRTの「検討区間」としていますが、現状で乗車客数を何時まで確保できるのか。
ハッキリ言って、我が市内へ他所から訪問しても魅力ある観光名所と言えるスポットは極めて少ない。ご当地グルメも、餃子、春~初夏にかけてのいちご、新鮮野菜は安価で美味しい。・・・くらいのものかも。
ただでさえ中心部の道路状況は決して良いと言えないのに、バスや自転車など交通手段が便利につながる環境を創出、スムーズな交通の実現が可能になる等疑問でなりません。

沿線住民にとっては利便性に富んだ交通機関であり、終点の宇都宮駅東口には駅直結の複合商業施設「Utsunomiya Terrace」もオープン。市出身の大相撲初代横綱、明石志賀之助の石像も立つなど。変化や発展ぶりには意外性があったものの・・・。

駅ビル内で買い物を済ませて、また芳賀町方向へ帰ることにしました。周囲はすっかり夕暮れの風景へと変わっています。

開通直後は大混雑!一度くらいは!の経験、話題についていく目的での乗車であったけれど、一度乗ったら十分と私には感じられました。同じ方はいるのではないかしら? 
見慣れた風景の連続に退屈をし、途中から居眠りしてしまったくらい長閑な午後#59137;


走り去っていく電車。周囲に何もない、夜間の光景は寂しい#59136;

このLRT構想への賛同者は少数であったのに、計画先行で工事が進められてしまった経緯からも。5年先、10年経って・・・本建設費、維持費用と、将来「負」の遺産とならないことを願うのみです。