食堂?居酒屋のような造りの施設、ここは少し変わっていまして、二階の3部屋のみ宿泊も受け付けているのです。
どこか行きたいなぁと旅行サイトを見ていたら、なんと!週末の土曜と言うのに「ろばた」さんに空きがあるではないですか!? これは見過ごせないと、その場でポチリ!予約しました。
「お食事処・お泊り処・お湯処 ろばた」は2006年12月オープンとか、一日限定3室の小さな施設。

駐車をし店のドアから中へ、中は普通に食堂と言うか、居酒屋と言うか、小ぢんまりとした店内。これまたさっぱりとした応対をする女将さんに名前を告げましたら、そのまま二階へ。「初めてですか?」「いいえ、3度目かな」と言いましたら、「壱の部屋ですから。夕食は皆さんに6時半と言っていますけど、同じでいいですか?」って、鍵を置きすぐに行ってしまいました。

その辺りも相変わらず、温泉宿のようなサービスなどを、ここで期待するのは無理というもの。

ドアからすぐに洗面所、液体石鹸。紙コップ・ハンドペーパー、ドライヤー。その奥におトイレ。

たたきで靴をスリッパに履き替えたら、カーペット敷きの部屋となります。角部屋ゆえ廊下部分だけ広くて、ここはスリーベッドルームのようです。並ぶベッド、その手前がソファスペースだけと内装もアッサリし過ぎているほどのシンプルさ。
決して広くはないのですが、普通に使いやすい。温泉街の通りに面した二面の窓からは、西側はカーテンが引かれていたものの光が差し込んできて、息苦しい狭さはありません。

全室ベッド +ロフト付のお部屋となっているから、これを目にすると息子や孫娘も連れてきてやりたいと毎回思ってしまうのだ。
テーブル上にお湯ポット、冷水用ポット、お茶のセットと用意されています。インターネット接続(無線LAN)も可。

浴衣にタオル、バスタオル、湯籠と、必要なものは普通に揃ってます・・・ベッドのお布団が薄目かと心配したけど、「床暖」ならぬ源泉の上に建つ宿。周囲を流れるのは全て白濁した蔵王温泉の「温泉暖」の部屋だから、朝までずっと寒さ知らず#59125;

温泉は源泉風呂「湯の香」を、部屋ごとに貸切風呂として使用します。

階段の上、ドアを開けたら見えるところにお風呂の鍵が下げてあり、鍵がそこにある=お風呂が空いていることになります。
さぁ、お風呂。お風呂#59127; 「湯の香」湯小屋へは厨房脇から外へ出る形となり、その通路からは厨房の中が見える、そうした場合つい覗いてしまうものですね#59025;
下へ目を向けると、周りを流れるのは白濁した川!周りには勿体ない程大量の蔵王の温泉が流れているのです。

                 
通路の柵の上は、こんもり積雪していると言うのに。
雪よけのあるドアを開けて=二重玄関から脱衣場へ、あとは内側から鍵をかけるだけ。
脱衣場はそれほど広くはないですが貸切ですもの、ここにも専用トイレはあります。
そして浴室と浴槽、これ家族で入るには十分な大きさですよね。黄色いケロリン桶のある浴室って好き♪

かなり熱めの「ろばた源泉」が、贅沢に掛け流されています。
白い湯の花が舞う硫黄臭が嬉しい、そして酸っぱい温泉は目に入るとしみ、口に入るとしょっぱい。
なんかどれも嬉しくて、贅沢気分になれる事この上なし#59125;
シャワー&カラン前には、ボディーソープ・ シャンプー ・リンス。
以前は夏だったせいか?結構熱めなお湯がドボドボと掛け流されいて、とにかく熱い高温の温泉の印象でしたけれど、今回は外気の冷たさも関係してか、肌ざわりが柔らかくて良いお湯#59127;
鮮度が抜群に良いのです。湯抜きのある高い天井、ずっと入っていたくなってしまう浴室。
敷地内にあると言いますか、源泉の上に建物がある感じ!?

自然湧出源泉(自噴源泉)のろばた源泉を、加水なしのかけ流しで利用#59138;
その為ほとんど酸化することなく、湯口からはほぼ無色透明ながら( ^ω^)・・・湯舟で空気と触れ合うため多少の濁りが出る。
混じりっけなしの蔵王温泉は美肌効果のある強酸性の湯で、「美人づくりの湯」「姫の湯」と言われていて、「ろばた源泉」は蔵王温泉の中でも暖まりの湯と言われる、川原湯源泉群にあります。
館内の蛇口や金属類は、どれも見事に真っ黒#59138;

それ程強力な強酸性の温泉だから、家電製品の寿命も短いのでは?
テレビ、エアコン、冷蔵庫となくても良いです。そんなの我慢できます!どうしてもないとダメと考える方には向かないと思ってしまう程。
ちなみに近くの鎌先温泉、遠刈田温泉へも宿泊済みながら、泉質は全く違います。

宿への口コミで、部屋の掃除とか雑に感じると書いた方がいましたが、その辺りは割り切ったら大丈夫。
お風呂から出て歩きながら、また店内を覗いて見たら・・・皆さん揃って首から紙のエプロンをつけて、お肉を焼いています。食べはじめています。
贅沢過ぎない食事、今夜はどんな内容かな!?
続きますね。