翌日の朝の事、「なんか、揺れてるなぁ~」と思って目が覚めたら、あの例の地震でした。
出発は台風の中、そして次には地震だなんて#59142;
でも夜早く寝てしまっていたから、それに朝の貸切風呂を6時から予約済みでしたから、少しくらいは早くたってOKよ。
「貸切御影石風呂」は私達のお部屋のすぐ前、それに夫が早めに鍵を取りに行ってきてくれています。
フッフッフ#59120;それから、ゆっくりと入れる訳なのさ。
このお風呂と「貸切陶器風呂」のふたつは、普通のふた間続きの和室を通っていきます。ここって、日帰り入浴で貸切風呂を借りる場合の湯上り処・休憩室になるのかしら。
その先が、ムードのある廊下になっています。


この脱衣所の造りも良いですね。ここにはアメニティも全て揃っていました。
あら!もう入浴してしまった人が#59142;
こちらの浴室、眺望は全くない代わりに坪庭のある造り。広くて、湯上りに座って休む事もできる、なかなか贅沢な造りです。
御影石の浴槽は次々と色が変わっていって、綺麗なの#59130;
ここも他と同じく加温・加水なしの、天然温泉源泉かけ流し、硫黄の香りがする美人美肌の湯#59130;

お部屋に戻って、出かける準備をしている内に、朝食時間になりました。
朝もお部屋食。昨夜と同じ仲居さんが運んできてくれました。

朝食も、このお値段でいいの?と言いたくなるくらいに品数が多かった。10品以上あったのではないでしょうか。
ご飯のほかにおかゆもあって、信州味噌のお味噌汁が美味しかったです。
中で一番美味しかったのは、これだけでもご飯が食べられてしまうと思えるほう葉味噌でした。

以下は、支払った金額による評価ですけれど・・・
・温泉 ☆☆☆  ふたりとも大浴場の利用をしていません。貸切風呂の利用だけでも、かなり満足度は高かったのです。
・お部屋 ☆☆半  ふた間続きの広さは充分でした。全体的な古さは否めませんが、ベッドルームは綺麗です。
・接客  ☆☆☆  思いのほかの好印象が残っています。
・お料理 ☆☆半  金額から言って初めから期待はしていませんでした。夕食のレベルがもう少し高かったならリピートは間違いなしなのですけれど・・・でもこの金額ではしかたがないのかな。
・コストパファーマンス ☆☆☆  8月10日の宿泊でも平日扱いの@10.500円。コストパフォーマンスは抜群かと思います。

チェックアウト後は、古来から「月の名所」として名高い山・姨捨山へ。
田に水が張られるころ、その一枚一枚に月が映る様を古の書から「田毎の月」として呼ばれる。


国の名勝に指定される「姨捨の棚田」を見に、そう私達は棚田と聞けば必ず見に行ってしまうと言う、棚田マニアなのだ#59125;
それからこの名前で、年老いた母親をこの山に捨てた男性が、名月を見て後悔に耐えられず翌日連れ帰ったという民話が思い出されるのは一定年齢を過ぎた方ならですね#59028;
姨捨山伝説をベースに信州の寒村に住む人々を描いた楢山節考(ならやまぶしこう)は、深沢七郎作の小説。
それを原作にして今村昌平が監督、亡くなった緒方拳主演の映画はカンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞しています。
「姨捨だから、ここに捨てていこうか」
「いいよ。もっとお金持ちのおじさんに拾ってもらうから」なんて・・・くだらない会話をしながら眺めた景色の美しかったこと#59125;