毎年、この時期になると夫が作るものに栗の渋皮煮があります。
ここ数年は、より良い栗を求めに長野の小布施まで買出しに行くのも恒例となっていました。
買って来た栗はその晩のうちに外の鬼皮だけを綺麗にむき、翌日はまた早朝から丸一日かけて、何度も茹で汁を変えながら渋皮が柔らかになるまで、渋が抜けるまで煮る。
最後に、お砂糖を三回くらいに分けて入れて、ブランデーで香りづけをして出来上がりと言うものです。

まだ私が元気でいた頃でさえ、私の栗の皮のむき方は雑で見ていられないと言ってやらせてもらえなかった想い出があります#59142;
しかしそうやって時間と手間をたっぷりとかけて作ったものを、本人はほとんど食べないのです。
出来たものは他所の方にあげると喜ばれるからと言っても、やりすぎです#59122;

そこで今年は小布施行きもなし、渋皮煮も作らないことにしました。
ところが、先日から密かに何やらやっているか気配がしているのです#59142;
PCでマロングラッセの作り方を検索して、私のパソコンのお気に入りに入れてしまっている。パソコンはそれぞれ自分のがあるのですから、自分のところに入れて見れば良いのにね#59136;

で、下がそのマロングラッセです。
お鍋の中の栗が布を被っているのは、一個ずつガーゼで包んであるから#59122;
3晩か、4晩かけて、その都度都度にお砂糖を入れて煮含めて作ったのです。
レシピ通りにという事で、薬局でブドウ糖も買ってきて溶かして入れていました。

昨夜は、その最終段階です。
お鍋から取り出した栗、一個ずつガーゼを切って、油を塗った金網の上に並べて乾かす作業。

透明な薄いガラスのような幕に包まれた、宝石のような#59130;マロングラッセ#59130;
今回が初めてにしても、どにか出来上がりました。

細心の注意を払った中でも割れてしまったものが出ました。そちらはお砂糖をまぶして、栗甘納豆だそうです。

どちらも甘くて美味しいのは言うまでもなく・・・でも作っているのを見てしまっているから、恐れ多くてなかなか食べられません。
これでお店屋さんで売られている高価なマロングラッセの、どうしてあれ程高いのかその訳も解ってしまいました。
夫よ!本当に、お疲れ様でしした#59130;でも、もういいからね#59126;

※レシピは宇冶駿河屋さんのを参考にさせて頂きました。ありがとうございました。