小林よしのり 目の玉日記

  • 作者: 小林 よしのり
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/03/07
  • メディア: 単行本


30代前後であれば「おぼっちゃまくん」、それ以上の年齢であれば「ゴーマニズム宣言」の作者。
今日は、小林よしりんによる闘病日記マンガ「目の玉日記」の紹介をします。

綺麗な目をした少年であったはずの作者。
漫画家という目を酷使する職業に関わらず、その生命線である「目」に訪れた白内障の危機。
病院嫌いからずっと避けていたが、通院せざるをえない状況となる。
出会う医師の診断はあやふやで、白内障と緑内障を併発しているとか・・・・
あれこれあった末に、ようやく信頼できる医者と出会って入院をする。

目が見えづらくなってしまう恐怖がリアルに描かれていたり、それでも何とか手術だけは避けたいとする心の揺れも。
最後の手段である手術を選ばざるを得ない経緯、実際の手術風景も描写されているから、個人の白内障の闘病記として参考となる内容かと思う。
入院生活を送ることによる不安定な心境も、わかる、わかるわ#59123;

そして、手術後の変化も。
天然色な世界に感動したり#59130;過激になったり。帰宅して、自分の書斎のグロさに驚愕したり#59132;
作者の持つ「毒」と「ユーモア」は勿論、ここでも健在なのである。
しかし思想的な要素はゼロの漫画なので、気楽に、安心して読んで欲しい。
そう言えば・・・この作者「朝まで生テレビ」等、一時はテレビ番組にも積極的に出演していましたけれどね・・・・

白内障は老いとともに誰もがかかる目の病気、40代でもその症状は出始めるらしい。
どのような病気であれ、自分の身をを信頼して預けられる医師に巡りあうのは重要なことです。

この本は何時もお薬を頂いている通院先の看護師さんから、お借りしました。
先月の採血の時でした。
「あら、ここって面白い本があるのね」「あれって、小林よしりんの本でしょ」
「ご存知なんですか」
「よしりんの、おぼっちゃまくんは何時もテレビで見ていたもの」
「そうですよね~~」「私達、同年代ですから~~!」
それってホントは、家の息子の方と同年代なんだと思うのですけれど#59142;
「もしよろしかったら、お持ちになって読みませんか」と言われて、家に持ち帰り読んだものでした。

※真面目な私が書いたからか・・・真面目に受け取られている方が多いようですが、この本はあくまでも漫画です。それも「おぼっちゃまくん」を描いた小林よしのりなのですから、内容的には不真面目なものではないものの、さっと読んで、いくつかは笑い飛ばして楽しんでそれで終わりなのです。