3月も間もなく終わりですね。
何年か経っても・・・誰もが辛く苦しかったこの2週間あまりの事を、ずっと私は忘れないと思います。
(それはまだ解決をしたわけではないけれど・・・)明るい話、いいことが何もない日々でした。
ついついふさぎこみがちになりそうな毎日の繰り返し。
大きな余震、ガソリン不足、放射能汚染への心配から外出をしない、物が動かない生活環境は人の心までよどませます。
あれ程外出好きだった私だってこの間に家から出たのは、通院とスーパー以外ではお彼岸で実家へ行った一度だけでした。
外食したのだって、その日の一度だけ。

被災された皆様の状況と比べられないのは勿論なものの、関東地方に住む人の生活だってガラッと変わってしまいました。
原発問題、計画停電の中で、仕事も生活も不自由な状態です。
家でも停電前にご飯を炊いて、通電後にすぐ入れるよう一度お風呂を沸かしておき。直前に手をかけずに食べられるメニューを考えて、夕食の支度をしておく。
懐中電灯やろうそくの灯りの中で過ごすとなると、食事の内容も限られます。
それからも暗くて本は読めませんし、する事が本当に何もないのです。
9時前後では、寝てしまうには早すぎます。
夫婦二人でそうなのですから、お子さんのいる方はもっともっと大変です。
早朝に起きてその日一日の食事の支度をして、給食がなくなってしまった子供にはお弁当を作り、工場の始業時間の早まったご主人を送り出して・・・と、家に来ていただいている訪問看護婦さんから、伺いました。

ネットショッピング大好きな私でさえ、結局最後は身ひとつと思ったら今現在買いたいものは何ひとつない。物欲もなくなってしまっています。
それまでの何もない、ノホホンとしていた日々のありがたさを身をもって感じています。
募金も大事ですけど、今の私達に出来る事のひとつ。
それはまず出かけましょう!外でご飯を食べましょう!
あれからずっと外食産業は厳しい状態が続いています。
このままいけばデパートの閉鎖も続く事でしょう。県内の観光地&温泉地の現状もまた然り。

家族揃って遊びに出かける。日曜日にどこかお気に入りのお店でランチをする。そんなごく普通の光景が、幸せそのものなのですから・・・