佐渡島を訪れたのは私は初めて、夫は二度目でした。それは30年近くも前の事でした。
子供がまた赤ちゃんだった頃、会社の何かだったと思います・・・その時に買って来たミニミニサイズの佐渡の青い半被は、家のどこかにまだ残っているかもしれません。

フェリーを下りて、今宵の宿へと向かいます。
帰省客、観光客で溢れていた先程の賑わいは、どこへやら!?
ここは何と静かな時が流れているのでしょう。
海沿い、通り沿いに軒を連ねる民家は、どこも揃えたかの様に黒い瓦屋根&茶色の板塀の造り。その美しい佇まいは、まるで往時の様子を今に伝えるかのように思えました。

佐渡でまず思い浮かぶのは、金山。佐渡金山で名を馳せた町・相川に、一泊目は泊まります。


宿泊したホテルは、春日崎の高台に建つ「ホテル○佐渡」さん。

皇太子時代の天皇・皇后様も来館されたとの、大型温泉旅館です。
私の身体の都合から、ツインルームのあるこちらのホテルのチョイスをしました。
ここは海の見える和室と大浴場からの眺めが売りだそうです。


こちらの都合からですから仕方がないものの・・・このツインの部屋は、お部屋もトイレ・バスルームもビジホ並みの狭さとクオリティの低さ。これでは、せっかくのテンションも下がり気味となってしまいます。
それでも島の西側に位置しているから、この日も雲の間から日本海に沈んでいく夕日を眺めるのだけは出来たのです。

気を取り直して、夕ご飯を食べましょう。
食事会場もツアー向けの大型ホテルにありがちな、広間に部屋ごとのテーブル席が置かれているというもの。


最初に前菜・お刺身・ずわい蟹、火をつけて頂くトマト風味寄せ鍋・日本そば等・・・ほとんどのものがセットされている一度出しです。
まずは「とりあえずビール」で、生ビールで乾杯~!!
次に島の名物である天然の鰤を揚げたブリカツ、茶碗蒸しなどが。洋皿の海老つみれサラダ、これは美味しかったです。
ずわい蟹は、夫が美味しいと言っておりました。お刺身も量がたっぷりです。
ご飯や御つゆ、これは沖汁と言ってお魚の身が入っていましたけど、満腹状態。食事とデザートの「おけさ柿シャーベット」は、到底お腹に入りそうもありません。

食事中、観光カメラマンさんと「鬼太鼓(おんでこ)」の衣装を身に着けたお兄さんが周ってきて、一緒の写真を勧められます。
ハイ、記念ですもの、勿論撮っていただきましたとも!!


夜の8時半からは、ロビーで「佐渡おけさショー」が開催されました。




日本の代表的な民謡として、これは広く知られてところですね。

三味線や太鼓、笛の音に、哀愁を帯びた「節」。歌っていたのは地元の方なのでしょうね。
おじいちゃんなのに、とても良い声。良い喉と言ったほうがあっていると感じました。
このショーは見応え、聞き応えがありました。


意外に派手やかな衣装を身にまとって踊る、踊りての方々の優美な身のこなし、ソフトな手つき、脚の運びにも感心です!!

ラストは観客も参加をした、佐渡おけさ体験で盛り上がりました。




翌朝は、レストランを会場にしたバイキングスタイルです。こちらも眺望は良くて、外が霞んでしまってさえいなければもっと良いものを。

メニューは豊富でしたけれど、特別豪華とか言ったものもなく・・・ただ甘エビ(ここでは南蛮エビ)とイカ刺しは、やはり人気ですね。
イゴ草を原料とする佐渡を代表する味覚「いごねり 」もあったから、せっかくなので食べてみました。

自分で選んでおきながら・・・今回のホテルについての感想。
建物&館内は立派ながら、お部屋は☆ひとつ。大浴場に行った夫、お風呂も大した事がなかったですって。
食事は☆一個半。
接客&サービスは☆ひとつのところ、おけさショーでもって半個オマケします。
何よりも部屋へのに案内係りの仲居さんの態度&言葉遣いはヒドイものでした。食事会場の仲居さん達も同様です。

最近はリゾートホテルや、個人向けのこじんまりとした旅館ばかりの利用で、今回のような大型温泉ホテルは久しぶりだったけれど・・・客をもてなそうとか、満足させようとかと言った気持ちが全く感じられなかったのは残念です。
同じ大型旅館でも、以前お正月に泊まった作並温泉のホテル一の坊は、喜ばせよう、満足して帰ってもらおうと言ったムードが全体にあふれていました。
などと・・・偉そうな事を書いてしまいましたが、これは私個人の全く個人的な評価ですので営業妨害をしようとかを思ってではありませんので。。。
それに一定以上の料金を出したなら、何処においてもそれなりの対応は望めるものですもの。

さて気を取り直して、次は観光よ!
三日間と言っても、島内の観光が出来るのはこの一日だけなのです。
でもこの日も色々とありました。長くなってしまったから、また次回に。

※具体的に書き過ぎてしまいましたので、ホテル名の一部を伏字に致しました。