突然ですけど…
この春から始まった連続テレビ小説「おひさま」に、ここ最近はまっています。
長野県安曇野と松本を主な舞台に、昭和初期から激動とも言える時代を生きた主人公・須藤陽子=井上真央の半生を描いた物語。
井上真央の役作りに、ヒロインのイメージに沿った…清純、清潔、爽快さが感じられるところ。それが第一の魅力かと思う。

陽子の女学校の親友役は、真知子=マイコ。
彼女が昨年の大河ドラマ「龍馬伝」において演じた、三菱財閥の祖・岩崎弥太郎の妻役はまだ記憶に新しいところ。
顔立ちが古風なところから、着物姿がとてもよく似合う。また演技者として大切な声、そこにも魅力があると感じられます。
先日出演した「スタジオパークからこんにちは」を見て、デビュー作である草薙君と共演した映画「山のあなた〜徳市の恋〜」について興味をもってしまいました。

また育子役の満島ひかりは、映画「悪人」において・・・・
出会い系で知り合った相手にお金を要求したり、自らの言葉で事件のきっかけを作ってしまう損な役回りながら、嫌われキャラをじゅうぶんに好演したものと思います。

彼女と瑛太が主演の、ドラマ「それでも、生きてゆく」が今夜から始まりますね。

師範学校を卒業後、母校の小学校で教師として働く陽子であったが・・・・
松本の蕎麦店「丸庵」の女将丸山徳子=樋口可南子から「是非、家の息子の嫁に!」と唐突な申し込みを受けて、息子の和成と見合いをし結婚をする。
今週は・・・昭和20年冬にようやく和成=高良健吾が戦争から帰ってきて、二人が新婚さんらしい毎日を送っているところです。
結婚式の翌日に出征してしまった夫・和成。
まだ食べるものさえまともにない日々、それでも二人が一緒にいるだけで幸せを感じている設定はとても微笑ましいです。

しかしそれよりもより好ましく思えるのが、和成の両親である徳子=樋口可南子、道夫=串田和美の登場シーンである。
父が哲学者で詩人の串田孫一である、串田和美の名前だけは私も以前から存じていました。
女優の吉田日出子等と共に、六本木に「アンダラ 自由劇場」を結成した・・・・
東京にいた時の学生時代、友人の一人が研究生としてそこに席を置いていたからなのです。
ただあまりテレビにはお出にならないから、最初はわかりませんでした。

何時も穏やかで大きな包容力をもつ優しい義父。
ハッキリとものを言うけれど明るくお茶目な姑の徳子、とても仲良しの二人。
こんな夫婦って、実際には中々いないと思うけれど・・・見る度に、いいなぁと思ってしまいます。
以前、スタジオパークにご出演されていた時の串田さん。
生の串田さんも、いかにも育ちの良さそうなお坊ちゃまのムードを漂わせていました。もうおじさんですけどね。

徳子から「お姉ちゃん」と呼ばれ慕われる役柄で、白川由美さんが出演しているのも嬉しい事のひとつ。
品があって、それでいて華があるというか…好きな女優さんがこうして思いがけず登場してくれるのは、嬉しいです。
また母方の祖母役で、渡辺美佐子が出演をしています。
私には久々であったのだが、子爵夫人である富士子お祖母さまに相応しい…凛としたところ、品の良さはサスガ!と思ってしまいます。
現在の陽子役、若尾文子は時々登場をし、過去のシーンではナレーションを担当。
独特の語り口、声の良い若尾文子だけに、これも適役に思えました。

展開が速くて、暗く重い時代が背景となるだけに深刻になりがちに関わらず、その辺りもサラッと描いた脚本が朝の時間帯にはピッタリだと思ってしまいます。
「おひさま」のサイトはhttp://www9.nhk.or.jp/ohisama/

また長くなってしまいました…続きは、また明日。明日も「おひさま」ですよ。