フレンチレストラン「Le さんざ・ぷりゅ」は、他の方の記事からも気になっていたお店です。
そして夜のホテルでの夕食が創作和食との事、それはここでランチしていくしかないと言うものですね。
入店できるのは2組最大でも10名程度しか入れないと聞きます…少し早いかと思いつつ、2週間以上前に電話で予約をしました。
するとすでに一組入っているものの、3名なら大丈夫ですって。良かった~!
ランチメニューは、パリ(1550円)から5種類くらいあったかと。今回は勿論、最もリーズナブルな「パリ」でお願いしました。

佐久市内まで戻りそこから車で30分ほど山間と水田地帯をドライブして、店に到着です。
店の周囲に広がっているのは畑と水田だけ。
古民家風の建物の入り口には三人分のレザーっぽい履物が用意されていました。靴を脱いであがります。
こちらは納屋を改装して開いたお店。壁際にある薪ストーブが目を引きます。
先客の一組は、すでに食事中でした。
店内に入ると、二組なのも納得の大きさです。
通された奥のテーブルからの眺め。田園風景が眺められるこだわりのお店って感じでしょうか。
奥さんが迎えてくれましたが、すぐに厨房からもシェフが挨拶に出てきます。


ドリンクメニューから・・・母は、生の生姜を搾ってそこにシナモンやグローブ等のハーヴを加えたジンジャードリンクをチョイス。
夫は、鈴木さんだったかな?の特製トマトジュース、私はグラスワインいっちゃいます。


スプーンの上は生食用の粒コーン。冷製コーンスープは香りと甘みを十分感じる一品でした。
焼きたてアツアツな地粉の自家製パン、このパンと一緒に出されたのはオリーブオイルならぬ菜種油。
手作業で絞った菜種油は目の前の畑で栽培されて、その全体からでもたった二升分しか採れないものだそうです。
同時に2種類の天然塩が、新潟で作っているオリジナルの藻塩&ギンバ草(銀葉草)の塩だそう・・・
前菜は見目麗しい、彩り鮮やかな8種類のトマトと夏野菜のマリネ。トマトも他の野菜たちも新鮮そのもの、生野菜の美味しさが強く感じられました。
この店では食材は全てが自分達の庭で栽培したものか、近所の誰々さんのおうちのものですといった説明がつきます。


パリコースにはお肉もお魚も出ません。
メインはオムライス?
一見どうって事のないオムライス。しかし卵をカットしてみると、プルプルふわふわな出来を実感しました。
下にあるのは、何とかさん家の櫨掛け米と色鮮やかなグリーンアスパラガス。
卵がまず美味しい!素材の卵の美味しさ、プラス絶妙な焼き加減なんです!
素材に拘りを持ち、周辺に集う素材を生かした丁寧な調理が特徴なのだと思いました。
デザートの付かないコースなので、事前にデザートの予約だけはしておきました。
桃のコンポート&赤紫蘇のジュレ。こだわりの卵と牛乳から作られたプリンです。

〆のコーヒーor紅茶を飲んで、ゆったりと豊かな気分でランチを食べ終えました。
全体的にどれもが身体に優しいお料理の数々です。
自然豊かな田園風景を眺めながらの食事は、ムードも満点!!
この店は都会から訪れる人にとって、風情と旅情をかきたてられる空間と言えるものでしょう。


デザートや飲み物までいれるとお値段的には決して安くはないのですが・・・
店内は懐かしい田舎の家に来た感じ、正に田舎の夏休みってムードがいっぱいなのでした。
退店の時にも、ふたりの見送りがありました。
シェフはかつてはスイス大使館で働き、仏ではピエール・ガニェールなどで修業をしたとのこと。
最後に私が店の看板の写真を撮っていたら、目があってしまって。。。
ニコニコの笑顔でまたご挨拶をされてしまいました。

後日帰省してきた息子夫婦と話していたら…二人は隣接するお蕎麦屋さんの「職人館」へ昨年の9月、レンタカーで行って来たばかりなのですって。
軽井沢以外でも上田市・東御市から佐久にかけてはグルメスポットだらけ、拘りのお店が沢山あるのです。
他にも玉村豊男さんのワイナリーがあったり、食にかけてはこの付近が長野県内では一番なのではと思いました。
途中には軽井沢でお馴染みのスーパー・ツルヤもしっかりありましたしね。
http://r.tabelog.com/nagano/A2003/A200302/20002660/