これ、何かわかりますよね!?
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そう、アケビ。アケビの実です。
アケビの果実は、秋の山からの恵みでもあり、珍味とも言えます。

秋を迎えて実が熟すと、果皮が割れて中の果実をそのまま食べることが出来るのです。
しかしかなりの田舎っ子に関わらず、実際にこの実を食べたのは結婚をしてから。私の方の田舎ではあまり身近なものではなかったように思えます。
 
           

白い果実の部分は、口に入れる時はフンワリとした食感。ほんのりとした甘味があり、黒い小さな種がビッシリと並んで入っています。
そこで熟したとたんに、野鳥に食べられてしまうのね。そして、その事がアケビにとっても繁殖につながっていく。そのような自然の連鎖が、ここでも見られるのです。
果肉を食べるときはそのまま口に含み、残った種を出します(お行儀悪いですけど・・・)
厚ぼったい皮も食べられます。
昨年訪問した、山形の赤湯温泉の宿。前菜に提供されたお味噌で味付けをされたアケビはオツな味でした。
アケビは今頃のものを食べるだけでなく、出始めの若葉のお浸しには独特の風味があるとの事。今後どこかで出会えたら、いいな。



アケビの中では一番甘味が強く、サイズも大きな三つ葉アケビ。
アケビと三つ葉アケビの交雑種といわれている、葉が5枚の五葉アケビとあるのだそうです。

山間へ出向いて出会うものとしては、ツルを使ったアケビ細工もあります。
この日も途中たち寄った、何時ものJA塩谷の直売所にも置いてありました。
またそこには、キウイフルーツの原種とも言われる「サルナシ」の実も売られていたのです。
深い緑色をしたちっちゃな実。こうして後で思えば、やはり買えば良かったかも。

家からは近いとはいえ、やはりここは高原です。
野生の美しさが、そこかしこで身近に感じられました。


道路にこぼれ落ちた栗の実や、上品なたたずまいで咲く野菊。
道路脇にひっそりと咲いていたリンドウの花も。この花の、青味の勝った紫の濃さは清々しいです。
それだけに、草むらに見つけた時の嬉しさ!
そっと切り花にして持ち帰り、家でも楽しんでいます。



紅葉はまだ始まったばかり・・・少し早かったものの、この日も新しいカメラは大活躍!!



はるか遠く、眼下に広がった関東平野。
午後から晴れてくれて、良かったわ。

色々なところで、色々なものを撮って帰ってきました。だから今回も、まだ続くのです。