こうなったら…仙台市内からは真っ直ぐ宿へと向かいましょう。しかし山形でも南、置賜地方の米沢なんだ。結構、遠いです。
作並温泉への途中、それから秋保温泉も過ぎて…
こちらも大好き遠刈田温泉付近では、山中からエサを求めて下りてきた猿軍団に遭遇。
            

このすぐ後、後続車がスピードを上げて通り過ぎて行ったので少なくなってしまったけど…発見した時は30頭くらいいたと思います。
相当に山深いところなので、お猿さん、鹿さんがもいてもおかしくはないのでしょう。

山形県内に入りこれまでの宿泊した山形市内や南陽市の赤湯温泉を過ぎて、ようやくです。


上山辺りから赤湯へ向かうこの道は、何度通ってもやっぱり好き。

山の斜面いっぱいに広がるビニールハウス群、これは皆ブドウです。
生食用と、国産ワインの一大生産地である関係からワイン用と・・・
雨上がりの山々と田畑の濃い緑が目に優しい、匂いまでしてきそうなマイナスイオンがたっぷり!

前回、前々回のさくらんぼ隊はビジホを利用したものでしたが、しばらく温泉に浸かっていなかった私はユックリと温泉に入りたかった。
それもたまご臭のする、本物の温泉にです。
そこで決めたのが、米沢市郊外の小野川温泉でした。

山形県置賜地方である米沢の奥座敷・小野川温泉は以前に一度立ち寄りをして・・・なんかこじんまりとしていて良いなぁって思ったところ#59117;

小野川の名は…1200年前に小野小町が父を探し京都から東北に向かった途中病に倒れ、この地の温泉につかって病を癒したという伝説から。
また伊達政宗といえば先の仙台を思い出しますが、伊達家はもともと米沢を拠点として活躍していた武家であり、米沢城主伊達輝宗の長男として生まれたのが後の伊達政宗だそうです。
政宗は会津にまで勢力をのばし東北の有力な武将として大いに勢力を誇りました。
現在、テレビコマーシャルでは加藤清四郎くんが政宗に扮していますが。。。その伊達政宗がこよなく愛した温泉が小野川温泉なのです。http://www.onogawa.jp/

ちょうどこの日は宿の若き後継者達が中心となってはじめた、小野川温泉「ほたるまつり」のメインイベントであるステージショーのある日。
メインストリートを歩行者天国にしてイベントを開催する。1年でたった2日間だけの特別な日でした。
旅館だけじゃない、商店や住民も一緒に知恵を出しあって「まちづくり」に取り組んでいる様子が、私の目にも伺えました。
私達が到着した時は、そろそろお祭りの準備も始まる頃。ここが歩行者天国になる街のメインストリート、そして温泉街のシンボルとも言える外湯の「尼湯」です。



(後でわかったのだけど)宿の女将さんが出迎えの時「今日は歩行者天国になるんですよ」の言葉に思わず吹き出してしまった失礼な私。だってこの様子なら、365日歩行者天国のようなものかと#59120;
お世話になったのは、お部屋が11室しかない小さなお宿「うめや旅館」さんでした。


宿のエントランス付近は田舎の喫茶店と言うか、温泉街の中でテラス席は不似合なムード。でもこういう遊び心は大切にしたいです。
案内されたお部屋です。
7畳半に、周りを半周して板張りの部分が付いてる…狭からず、広からず、狭からずな一室でした。
窓からの眺望悪し#59142;
部屋と言い、調度と言い…ウーン!懐かしい昭和中期のムードが漂っている#59136;特に言っていなかったのに、私用にお椅子が置いてありました。
しかし始めから素敵さなど求めていなかったから、これでも良いの。郷愁を覚えると言うか、これぞ正しい温泉旅館のあり方だって感じます。

源泉100パーセントでかけ流される温泉、その上蛍が遊びにくる大自然まであるとくれば…もう他には何もいらないです。
それでもほたるまつりの日であったから、GWやお盆休みと同じハイピーク料金、…と言ってもお安いですけどね。


宿の向かい側にあった「滝の清水」はコンコンと湧き出る自然水に関わらず、塩辛くて温泉の味そのもの。
不味いけどなんか嬉しい。効きそうです、ありがたや#59125;
共同浴場「滝の湯」の隣には、温泉卵を作る湯溜まりなど。これは何か所にもありました。
数か所の飲泉所や足湯等、以前行った奥飛騨の福地温泉(ずっと高級だったけれど・・)が思い出されました。

前回の小野川では私、この辺りで足湯に浸かりながら、温泉卵を食べたんだっけ。
今回のチョイスは何しろ1に温泉、2に温泉ですから…。
うめやさんには男女別の大浴場、そして小さいけど、空いていたら何時でも入れる。私にも優しい貸切風呂があるのです#59125;