私達が今回利用したのは、JR東日本から発売された「大人の休日倶楽部」パス。
そのCMの舞台は今回の旅と同じく、下北半島を陸奥湾に沿って走る大湊線。
吉永小百合さんが本州の終点「大湊駅」を目指して、夫婦水入らずでちょっとロマンチックな鉄道の旅をします。・・・と言うもの。http://www.jreast.co.jp/otona/tvcm/oominato.html

長閑な景色を車窓から眺めながら行く、これぞ大人の休日!と言ったムード満点のコマーシャルです。
コマーシャル&ポスターは駅でもうスッカリお馴染みのものながら・・・関東以西の方はご存じないものかもしれませんね。
土曜日とは言え、これ程ローカルな路線に乗る人などいるのだろうかと思っていたから…ホームに到着した満員の客車には驚きました。
乗る人がいるの?どころか、快速しもきたでは立って乗っている人が沢山いたのです。
鉄っちゃんらしき一人旅のお兄さんやおじさんの姿も目立ちますね。

この車両は電車ではなくて、ディーゼル機関車。だから走っている最中は煙がモクモクなんです。


どこまでも真っ直ぐに伸びている線路は、それだけこの付近が長い間開かれていなかった。人家も建物もなかった証拠と感じられました。
白くなったススキが、旅情を誘います。
立ちっぱなしでいて私の脚が痛くならないかと夫は心配をしましたが、乗車時間は45分くらいです。そのくらいは大丈夫、根性でのりきります#59133;
それにしてもこの先にあるのは恐山くらいなのに、これ程多くの人、そんなに頻繁に乗って行くところなのでしょうか。

大湊線は青森県上北郡野辺地町の野辺地駅から、下北半島の陸奥湾側を走って、むつ市の大湊駅までを繋いでいる路線。
          
別名「はまなすベイライン大湊線」の名前が示す通り、「有戸」~「吹越」間は海沿いを走るので一気に目の前に陸奥湾が広がる。
ここは大湊線での見所のひとつ、ビューポイントと感じました。

下北半島の岬の北側には津軽海峡、東側は太平洋に面した本州最北の地。
そこまで行くとあたり一帯の草原には寒立馬(かんだちめ)という極寒にも耐えられる馬が放牧されていて、そこも観光名所となっているとの事。
また陸奥横浜町はCM映像にも出てくる、菜の花の作付け面積が日本一の名勝地として、JRのポスターで見た記憶があります。


途中降りた下北駅は終点である大湊駅のいっこ手前。本州最北の駅でもあり、駅舎のホーム側には「てっぺんの駅」という看板が掲げられていました。小さな駅舎がかえって魅力#59126;

下北で無事にスタンプをゲットした後は、行きに乗った電車が大湊で折り返してくるのを待って乗り込みます。


もう、夕暮れの時間?。
日暮れを迎える時刻は、心なしかとても早く感じられました。
             
熟年夫婦が海を見つめて何を思う?いえ、二人とも何も考えずに無言で海を眺めていただけ。

特にこれと言ったものがある訳でもない、しかし長閑すぎるくらいのシーンが続いて・・・。大人の休日に相応しい一時が待っていてくれたのです。
野辺地から先、青森まではガタゴトと東北本線に揺られます。ひときわ明るいネオンが輝くのは、有名な浅虫温泉付近でした。

秋田で迎えた朝から、いくつもの列車を乗り継いで、夜の7時過ぎにようやく終点の青森に到着。


いっぱい電車に乗ったこの日は、鉄子の一日でした。それだけでなく幸い痛みは出なかったものの、これでもかと歩いた一日でもあったのです。

しかもこの夜のホテルは、駅から離れていて歩くのだった。
この続きは明日ね。