思えばずっと、本の紹介記事を書いていませんでした。最後のものがちょうど一年前、池井戸潤さんの「鉄の骨」でしたもの。

読むことは続けているものの・・・気がつけば、一冊ずつ丁寧に書くことが出来なくなってしまっています。これも年齢的なものなのかしらね。
それでも記録として、タイトルだけでも思い出して書き残しておきたいと思います。

これまで私のところでも、数多くの著作を紹介してきた・・・人の内面のダークな部分を書かせたらピカイチの上手さを見せる・・・桐野夏生作品では「残虐記」、女流作家・林文子を描いた「ナニカアル」、短編集の「緑の毒」など・・・
救いのなさで負けていない、湊かなえ作品で「贖罪」、「少女」、「往復書簡」、「Nのために」・・・。
角田光代作品でも、同じような感覚を覚えた「ツリーハウス」に、「ロック母」。

気軽に読めたエンターテーメント小説としては、真保 裕一の「デパートへ行こう! 」。
東野圭吾のものでは・・・
「カッコウの卵は誰のもの」、「プラチナデータ」、「夜明けの街で」。
これまで読んだものと合わせて、この作者はどうしてこんなに次々と書けるのか。なぜこれほど多作なんでしょう。
垣根涼介作品は、「月は怒らない」。
どれを選んでも外れがない・・・浅田次郎作品で、「終わらざる夏 上・下」、「日輪の遺産」、「ハッピー・リタイアメント」、「マンチュリアン・リポート」…どれも楽しめて、一気読みでした。

山本一力が書いたジョン万次郎の半生「ジョン・マン 大洋編」、この人も相変わらずウマイなぁ~~!
読みながら、自ら太平洋の大海原を進んでいく気持ちになってしまったものです。
ただこのシリーズ、本当は全3作からなるもの。その前を描いた「ジョン・マン 波濤編」、また昨年12月に刊行された「ジョン・マン 望郷編」とあるのでした。
重松清作品では「きみ去りしのち」、「かあちゃん」。
思い出せないけれど、道尾秀介作品も一冊くらい読んだものと思う。

待ちに待った待望の一冊は、横山秀夫の新作「64(ロクヨン)」。期待通りの横山ワールドの展開にワクワク。。
しかし主人公たちが捕らわれた過去の事件と現在。登場人物達は詳密に絡み合いながら、ストーリーが展開していくのだから・・・中々読み進められずにいるのです。

近頃話題となったものに、村上春樹氏の新作があります。私など小説の題名「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」・・・長くて難しくてタイトルさえ覚えられない。
発売されてわずか一週間足らずで、発行部数が100万部に達したとの事。
彼の著作、前作の「1Q84」の発売時も随分と騒がれたものでしたが。。そんなに誰もが、村上作品の作風と文章が好きなのでしょうか?
うがった見方をするなら、単なるブーム、マスコミの作り上げるファッションのように思えてしまう。
私ってひねくれてる?

有川 浩の「塩の街」も同時進行で半分ほど、現在まだ途中です。
対して読むのをやめてしまったのは、冲方丁の「天地明察」。和田竜「のぼうの城」、共に映画化されたものだから期待を込めて読み始めたものの、どうしてだろう?
東川篤哉の「謎解きはディナーのあとで」、こちらもなぜか楽しめませんでした。
どれもベッドに入ってから、眠くなるまでがお約束!
ひと月に2~3冊くらいのペースと言えるでしょうか。一応読むだけはまだ読んでいるのです。

64(ロクヨン)

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/10/26
  • メディア: 単行本



塩の街

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本