日本海と、そこに沈む夕日を一望する、ひょうたん型の露天風呂により・・・誰もが知る「黄金崎不老ふ死温泉」。
日本海側を通る五能線を「リゾートしらかみ」で旅するのも楽しみながら・・・
当時温泉巡りにはまっていた私達は、雑誌「自遊人」に付いていた付録「源泉パスポート」を利用して、各地の名湯に無料で浸かってしまおう!が旅のメイン#59126;
スタンプものが大好きな我々の旅は、温泉中心だったのでした。

ウェスパ椿山駅にはこのように宿の送迎バスが待機して、乗客を待っていてくれるのです。


2005年の4月・・・当時。
送迎バスを降りる際「帰りは、何時の電車に乗る?」と運転手さんに聞かれたのを幸い・・・「申し訳ないのですが、次ぎに「みちのく温泉」(不老ふ死温泉とは別の宿)さんへ行きたいので、乗せていって頂けますか」とお願いしてしまった私達。
すぐに「良いよ」と言ってもらえたので、何の心配もなしに海の一部のような温泉を楽しむことが出来ました。
そして連れて行って頂いた、大きな水車が目印の「みちのく温泉」でも、帰りは同じようにフロントで「申し訳ないのですが、駅まで送っていってもらえないでしょうか」とお願いしてしまいました。
無料で貸しきりで利用しておきながら、何とも図々しい限り!
しかし他にこれと言った交通機関が見当たらない、悪いけれど交通の便の悪いところなのですもの。
・・・・
宿への送迎バスに乗り込む人たちの姿を目の前にして、もう戻ることは出来ない懐かしいあの頃がよみがえってくるのです。
すでに発売をやめてしまっている得々きっぷ「ふたりの北東北キップ」に「トレンタくん」を組み合わせて、青森県内の温泉を巡ったのでした。

駅から続く敷地内がリゾート施設『ウェスパ椿山として、ホテル、レストラン、温泉施設が揃う。そう、ここのガラス張りのお風呂にも入ったんだっけ。
ウェスパ椿山駅には、名物である女性駅長さんの姿がありました。以前は各駅にいたのですけど、何時の間にかかわってしまったのですね。


           
「展望室」からの眺めは、まずは運転席。そして進行方向の長閑な景色。


落ち着いた深浦の家並みが近づいてきました。
いかにも日本海・・・のイメージ通りに感じます。



深浦駅ではようやく見られた・・・「橅」と「青池」のふたつの車輌、両車両の揃い踏み。
世界遺産に登録された白神山地のブナの林の中にひっそりとたたずむ神秘の湖、青池から名づけられた「青池」。
団体さんが乗り込んできた模様です。
そしてここでは皆さんが、車掌さん達と記念撮影をしたり、撮影にも余念がありません。


一度くらいは、展望席へも座ってみましょう!
前の時は、こうして展望席。そして個室かつ、座席がフラットなお座敷になるグループ向けのボックス席も乗り放題だった記憶が。。

未乗車なのは、日本海に沈む夕日と白神山地のブナの森に生息するキツツキの仲間「くまげら」をイメージした「くまげら」車両のみ。
時期によって車両編成は変わるものだから仕方がありません。それでも1月に来た時、くまげらも写真だけは撮れましたもの。


景勝地、千畳敷海岸です。
津軽の殿様が千畳の畳を敷いて宴会したと言い伝えられる「千畳敷」。


次回は日本海だけに、海に沈む夕日を眺めてみたい#59130;





ピンボケながら・・・千畳敷海岸も、五能線屈指の絶景ポイントです。
雨は上がったものの、雲が多すぎて・・・天気がよければ、もっと綺麗だったのですけれどね。。


昨日のもそうでしたが…どれも皆車内からガラス越しに撮影しました。
前回はここでは海岸まで下りて、もっと海に近づけたのですけど・・・今でも秋田駅を11時1分に出る「しらかみ3号」のみは、停車時間があるので可能です。

「リゾートしらかみ」の前後は展望ラウンジとして、フリースペースになっています。
内陸に入る鯵ヶ沢から五所川原間には、先頭車の展望ラウンジで津軽三味線の生演奏が。
そして陸奥鶴田から川部の間で、同じく先頭車の展望ラウンジで津軽弁の「語りべ」体験が行なわれ・・・・
始発の秋田駅からでは、長時間乗車になるリゾートしらかみ号。車内における観光気分を盛り上げる演出が考えられているのも大きな特徴のひとつなのです。
  
      
津軽五所川原駅だったでしょうか。一両きりの津軽鉄道のリゾート列車「走れメロス号」の姿を見かけました。


りんご畑と、津軽平野・・・
青森県内最高峰の山、岩木山です。岩木山の眺めは最高・・・のはずが、雲が多すぎて今回は全く撮れず。

りんごの街・弘前は今年、映画「奇跡のリンゴ」の公開により更に盛り上がっています。
映画の撮影は昨年、ここ弘前で行われたそうです。

弘前からは、新青森、最終到着地点の青森へ到着すると五能線の旅は終わり。
天候には恵まれなかったけど、ちょっとリッチなリゾート列車の旅、5時間にも及ぶ長時間の旅に満足しました。
こんな時間が持てるのだって、何気ない幸せと言うものですね。
無事青森駅に到着した後。少しだけデンジャラスな乗り換えがあって、さらにまたリゾート旅は続くのです。