向かった先は、下北半島の東端・尻屋崎。
むつ市内を抜けると信号らしきものは一切なく、ドライブは快適な上に快調そのもの#59126;
直線道路をスイスイ通り過ぎて行きます。
尻屋崎灯台への入口にはゲートがあり・・・これは寒立馬が逃げないように設置されてる様子です。
               

青森県東通村、本州最北・最東端尻屋埼の突端に立つ灯台は、120年以上の歴史をもつレンガ造りの白亜の灯台でした。


この周辺海域は津軽海峡、太平洋への潮の流れの変化が起こり易く、また濃い霧が頻繁に発生するため・・・・海上交通の難所として昔から恐れられてきた・・・事故多発海域でもあるところから、国内最大級の光度を誇る灯台が造られたのだそうです。


だから、海にも非常に近いのです。
不思議ですね。
空も海も、肉眼で見る方がずっと綺麗だった。雲の切れ間から差す光も、肉眼だとひと目で。。。
何時も思うけど、人間の目って本当に高性能だから、カメラはまだまだ・・・


尻屋崎の広い草原でひと際目を引くのが、「寒立馬(かんだちめ)」です。本州最北端に生きる可愛い野生馬達は、厳しい環境の中で生き抜く為か、脚も身体も太くて立派です。

青々と草の茂った草原、そこはニッコウキスゲの群生地でもあり・・・


夕暮れが迫る中、海沿いの崖に張り付くように咲くニッコウキスゲの姿は抒情的でありました。
・・・が、残念ながら写真には撮れず。。


寒立馬たちが普段使用していると思われる、水飲み場もあります。

ノンビリとした様子で集まって草を食む馬たち。
そこには母馬にピッタリ寄り添う、可愛らしい仔馬の姿もありました。
尻屋崎周辺の牧草地に放牧されている寒立馬は、寒気と粗食に耐え持久力に富む農用馬として青森県の天然記念物に指定されています。

           

地元の方なのか「もっと近づいても、何もしないから。撫でてもらいたくて寄ってくるんだ」と言ってはいるものの・・・
間近で見たら大きいからやっぱり怖い。身体が思いっきりひいてしまってます。


放牧された牛はよく見かけるものの、馬はそうないのでは?
初め、自由に車道まで出てきて歩く馬たちの姿には驚かされました。


尻屋崎だけに、迫力のお尻#59138;野生とは言え、毛並も綺麗です。
平成7年には寒立馬は9頭まで激減。しかしその後の保護政策により・・・現在は40頭ほどに回復しているとの事。

ポスター等で見る・・・厳冬期の吹雪の中で力強く立ちつくす、その姿からは逞しさと命の尊さが感じられます#59130;
今頃の季節はノビノビと生きる様子、表情から滲み出ている愛らしさで、訪れる人々の目を引き付けてくれます。

灯台のある風景だけでも好きなのに、そこに野生の馬まで加わったこの地、また下北に来る事があったら必ず訪れたいスポットに思いました。寒立馬たちに会うために#59125;