リゾートしらかみによる五能線の旅が終わって、ホッと一息のあなた#59120;安心するのはまだ早い。
終着駅の青森は新たなリゾート列車、その名も「快速リゾートあすなろ下北4号」の始発駅でもあるのです。

駅での乗り換え時間はわずか3分間、当然ホームも違い、高架橋を渡っての乗り換えとなります。
これ普通の健常者でも難しいと思われるのに、私であればそれは尚更難しい。
しかし無謀にも、次のあすなろ号も指定をとってしまったのであ~る。
しらかみ乗車直後に幸い車掌さんが脇を通った時、「青森駅での乗り換え時間が3分間かしかないのですけど、次のあすなろの指定も取ってしまっているので、何とか乗れるようお願い出来ませんか」って。
そう、遊ぶ時にはトコトン楽しんで遊ぶ私達。その為なら藁にもすがる!なーんて。
気楽そうに書いておりますけれど・・・その節は大変ご迷惑をおかけいたしました#59136;

秋田~青森到着までには機関区の関係か、運転手さん、車掌さんが3人も交代をしていくのですね。
その度毎に新しい車掌さんが声掛けしてくれ、青森駅では駅員さんのお出迎えまで。申し送りして下さったのみでなく、私の想像を超えて大事になっていたのでした。
私も必死で走った。当然、気持ちだけはね#59144;実際に走れたら苦労はしませんもの。
昨年の9月にも、野辺地から下北まで普通列車の快速しもきたへは乗車済みながら、あの時は何も知らなくて1時間近くずっと立ったまま乗るしかありませんでした。
しかし今回の快速列車は全車指定席、その為に夫が早朝6時から・・・って、もうわかってるって#59136;
今回は出来たら席に座って、海を眺めながら行きたかった。
また下北にも早い時間に着きたかった。その為でもあるのです。

            
http://www.jr-morioka.com/train/asunaro.html
リゾートあすなろも、しらかみと同じで客席と運転席との間に展望スペースがあります。
そのシートに座ればかぶりつきで陸奥湾の風景が楽しめるのだ。「まさかり型」をした下北半島の内側です。
「しらかみ」よりも新しい「あすなろ」は、ハイブリッドシステム搭載の新型車両ディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせて走るHB-E300系。
東北新幹線全線開業に伴った、新幹線と接続する観光列車として運行を開始した臨時快速列車なのです。

真新しい座席は普通席でも、グリーン車にいるようなリッチな気分になれますから・・・普通車両よりも料金はかかってもこちらの方がずっと良いですね。
在来の大湊線の車両は電車ではなくて、ディーゼル機関車でしたし#59142;
下北半島を陸奥湾に沿って走る大湊線。
本州の最北の駅「大湊駅」を目指して、夫婦で旅した前回の日記はこちら。
http://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2012-09-12-1

どこまでも真っ直ぐに伸びている線路は、それだけこの辺りが長い間人の手で開かれていなかった。人家も建物もなかった証拠と前回も感ましたが。。


日本最古の鉄道防雪林のある駅、野辺地駅です。青森県内においても豪雪地帯であるのでしょう。

現在放送中の大河ドラマ「八重の桜」でも・・・
籠城の奮闘むなしく、圧倒的な勢力の官軍=新政府軍の前に、開城を迎えることになる会津藩。
鶴ヶ城の開城後、元藩主は謹慎・蟄居し所領23万石は没収されてしまいます。
代わって僅か3万石の領地、極寒の地であった下北半島の一画を与えられました。それが斗南(となみ)藩です。
想像を絶するほどの厳しい風雪、また当時は農地には適さない不毛の地でした。
新天地を目指し、あるものは命がけで陸路を。また海路を使って斗南を目指し、野辺地港に到着するのです。


天候と、写す方と両方がダメダメながら・・曇天の下の陸奥湾の気配は感じられますか?

大湊線=別名「はまなすベイライン大湊線」の名前が示す通り、海沿いを走る途中区間は一気に目の前に陸奥湾が広がる。
大湊線での見所のひとつ、ビューポイントです。



陸奥横浜町はCM映像にも出てくる、菜の花の作付け面積が日本一の名勝地です。
菜の花色の駅舎。・・・とそこから乗り込んでくるのが、新鮮な「メイドin下北半島」の特産品を紹介、販売している「ほっかむり行商隊」さん達。
布や手ぬぐいを頭に巻いた行商人さん達が、駅弁を売るスタイルで車内を周ります。


お土産用だから海の幸の中でも日持ちのする海藻類や海苔など。横浜町特産の菜の花のオイルやお塩などが多かったようです。
大湊のいっこ手前の下北がむつ市内の繁華街にも近いから、下北まで利用する人が多いのですが・・・
それは私達も同じ。

           
下北駅で降車し、駅からはレンタカーを使っての移動になります。
大勢の乗客たちが降りる中、行商隊の皆さんは大きな声を張り上げて、大きく手を振っての・・・大サービス#59126;
商売上手だなぁ~・・・これ、悪い意味ではなく。。

・・・日記も、今日はここまで。
この後目指したのは尻屋崎でしたが、途中はこのようにまっすぐに伸びる爽快ロードが長く続くのでした。
                               
そして更には「美しい日本の歩きたくなるみち500選」=2004年に発表された日本の美しいと認められた道500コースにも選ばれた、秘境・下北半島尻屋崎のみちへと至るのだ。