二週続けて旅してきた・・・宮城、岩手、青森。そしてさくらんぼ狩りの山形と・・・
東北の各県でした。
だから7月はもうお出かけしない予定でしたが、18日の金曜日。今は学生である夫の授業のお休みが決まったとの事。
それならせっかくの4連休、どこかへ行かないと勿体ない。涼しいところへでもドライブしましょう#58974;
          

それから私達のお気に入りである、岩手八幡平に建つペンション。そちらのマダムからお知らせメールを頂いていたのも気になっていた・・・八幡平の宿は5室しかない人気のペンションながら、18日は平日だけにどうにか予約もとれました。
そこで今回も岩手、青森、秋田と・・・北東北を3泊4日で周るドライブ旅が決定#59144;


張り切って朝の7時に出発、しかし三連休前とあり、東北道もスムーズに。…と言うか、車が走っていない。

・・・という事で、はじめは岩手。
しかし何分にも今回の旅、事前にリサーチする時間がとれず。2日目以降も慌てて予約を取った為、失敗もありました・・・訪ねて行った先にしても適当。
行き当たりばったりの旅になってしまったものの、それでも楽しい出会いはあり、ツッコミどころ満載の店もあったりと・・・結果的には楽しい旅に#59126;


柳田国男による「遠野物語」で知られる、岩手県の遠野市。
岩手県内陸部にあるこの小さな町は、発刊100余年を越す「遠野物語」の元となったところであり、河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」で知られています。
そんな遠野の初夏・・・緑濃き田園風景。

遠野物語とは・・・古くから伝わる民話、説話を遠野出身の佐々木鏡石による口述から・・・民俗学者の柳田国男がまとめた説話集。日本の民俗学に大きな影響を与えた一冊だそう。。
119話からなる・・・題目には大きく地勢、神の始、里の神、神女、天狗、山男、山の霊異等々と分類されていて・・・山中にありそこにあるものを持ちかえるとその人に幸福をもたらすという不思議な家マヨイガ(マヨヒガ)や、雪女、川童(カッパ)、山姥などの妖怪の話、カクラサマ、オシラサマ、ザシキワラシなどの神様の話が採録されている。

これまで何度も訪れてみたいと思っていたところながら・・・なぜか何時も遠く感じていたのが、遠野なり。
宿のチェックインの時間も気にしつつ・・・ササッと短時間ながら、念願の地・遠野へと足を運んでみたのです。


雨が降り出す前にと、最初に訪れたのは有名な「カッパ淵」でした。
道の駅で頂いた・・・地図を頼りにして行った常堅寺。堂々とした佇まいの古刹です。

                    
境内の裏を流れる小川の淵にはカッパが住んでいて、時には人々を驚かし、いたずらをしたといわれています。


河童伝説で知られるカッパ淵は、澄んだ水がサラサラ流れる・・・ごく普通の川。梅雨明け前だから天気はイマイチ。水量も大目でした。
少し進んで歩いて行ったら、そこは茂みに覆われて、今にもカッパが現れそう・・・って。
あ!でもキュウリを忘れた。そう思っても、もう遅い!

でも淵の岸辺にはカッパ神を祀った祠があり、その先に見える釣竿の先に下がっているのは、あれはキュウリ?
ここまで来たら、あのキュウリでもってこのわたくしめが釣り上げてやりましょうぞ!なんと言っても3分間で帆立を4枚釣った帆立釣り名人なのですもの!是が非でも捉まえないと。なんてね#59142;#59142;

          
代わりに・・・ユーモラスでもあり気持ち悪い、そのどちらともとれる・・・シュールな河童さんが鎮座。足元には貢物であるキュウリの貢物がこれでもかと!置かれていました。

カッパさんの代わりにこの場所で待っていたのは、河童オジサン?いかにもな?良い味出していますね。



これが、かの「カッパ捕獲許可証」なり!
そして河童淵の守っ人・運萬さんの名刺も頂きましたので、記念のツーショットを一枚#59009;
寂しげな場所をイメージしていたのだけれど…大勢の人で賑わう・・・観光地、河童淵でした。

もう一か所だけという事で、訪れたのが「遠野市立博物館」です。

遠野には「町」「里」「山」・・・と暮らしの領域があり。それぞれが独自の文化を育み、互いに影響しあいながら、盆地という空間の中で一体となっている遠野の暮らしの姿を、長年にわたって収集してきた豊富な実物資料や写真、映像で紹介
遠野地方の古民家は「南部曲り家」と呼ばれるものがほとんどで、現在では住居にしている家庭も少なくなっています。
「曲り家」とはL字型になっており、人が住む母屋と馬小屋がつながっている住居で、馬はかけがえのない人間の友であり、同じ屋根の下で暮らしていました。
          

曲り家はかつて営まれた生活が垣間見れる、懐かしい空気が感じ取れる建物。遠野への道々で私も、数軒見かけることが出来たのです。

昭和30~40年代、遠野で暮らす家族の一年をあらわしたジオラマを中心に・・・民俗写真と実物資料により、厳しい自然と向き合い生きて来た里の暮らしを今に伝えています。




          
「遠野物語」にも登場している・・・「しし踊り」は、遠野の郷土芸能の代表格なのですって。
特徴がある形状’&模様の「しし頭」も見どころのひとつのよう。
しし踊りの様子を印象的に書き留めたのが「「遠野物語」の序文の部分・・・。

柳田国男が発刊してから、平成22年には100周年を迎えました。「遠野物語」発刊100周年を記念するものとして、「遠野物語」を原作にした・・・水木しげるによる日本のアニメ作品が、シアターでは上映中でした。



瓦葺のスッキリとした・・・駅舎建築としては珍しいブロック積みの駅。B&Bのホテルでもある遠野駅です。
駅前の通りをまっすぐ進むと、遠野市立図書館。その3階部分が遠野市立博物館なのです。
http://tonoculture.com/


宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」の世界をイメージさせる・・・ポスター等でも有名な、JR釜石線のアーチ型鉄道橋。283号線を通過中に、「あ!?」と思った時にはほとんど通り過ぎてしまっていた。だから…こんな一枚#59136;
めがね橋は期間限定のライトアップもあり、さらに幻想的な風景が見られる模様です。


宿探しでは外す事も多い我が家ながら・・・次回は、二人してお気に入りとなってしまっている・・・岩手の宿の紹介になります。
このシリーズも、長く続く予感がします。よろしかったらお付き合い下さいね。