岩手県と言えば・・・岩手富士とも呼ばれる・・・岩手山。また高原地帯のドライブコースやウィンタースポーツのメッカである八幡平、どちらも稜線しか目に出来ませんでしたが・・・
高地にあるだけに・・・肌で感じた涼しさは格別のものでした。


宿選びは実際に自分で泊まって経験してみない事にはわからない、だから難しい。
しかしこの日の「全5室の小さな宿 旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver」さんは、3年連続で毎年来ている私達夫婦お気にいりのところ。
          
何時もと同じように、大女将の出迎えを受けてチェックイン。家族経営の小さな宿なのです。
館内にある二か所のお風呂は、どちらも貸切での利用となり、チェックインから夜間は空いていたら、自由に利用が可。
でも翌朝のお風呂の予約は事前にしておくので、それを済ませてからお部屋の方へ。
お風呂は1階 お部屋は一室をのぞいて他は2階になります。


ペンションだけに小ぢんまりとした201号室の部屋、ここは最初に泊まった部屋でした。…と言うか、予約時点でここしか空いていなかったのだから。
部屋の広さイコール宿泊料ですから狭くて当たり前ですけど。。
ベッドの反対側。テレビのあるカウンター上に小さなミラー、お茶のセットはドリップタイプのコーヒー&緑茶です。セットされた器がオシャレ。電気ポットに、空の冷蔵庫も。
                                 
バスタオル類や浴衣。入浴時にバスタオル等を入れて持つ籠の用意もあります。
          
二面ある掃出しから外、部屋の窓からは清々しい緑が見えて、高原らしさが感じられました。
ナナカマドでいいのかしら?葉っぱの先がすでに色づき始めてきていました。下に見えるのが貸切風呂のひとつ、露天付きのお風呂です。
          

部屋にトイレや洗面台はありませんが、出てすぐ2~3歩のところ。二階にある4室が2か所ずつあるトイレ&洗面所を使うようになっています。
最初その面では少々抵抗がありましたが、意外にバッティングはしないもの。また小まめに清掃されているから、清潔感もバッチリ!
洗面所には一般的なアメニティ以外に、うがい薬や歯間ブラシ、マニュキアのセットまで用意されていて・・・サービスが行き届いている事に感心してしまった。

          
二階の奥には雑誌が置いてある、喫煙スペースが設けられていました。

始めに入ったは「MAGUMAの湯」、内湯&露天の方です。脱衣所には、クレンジングから化粧品やボディローション、カミソリや綿棒などのアメニティが用意されています。
広い浴室の内湯の脇を通って、露天の方へ。

                      
お風呂の目の前は樹木が生い茂っていて、景色が望める訳ではないものの、露天ならではの気持ちの良い入浴タイムでした。
周囲には様々な色をした紫陽花、可愛いホタルブクロの花も咲いています。

鳥の鳴き声も聞こえましたし・・・久しぶりの濁り湯。こちらのお風呂は八幡平温泉郷「松川温泉」からの引湯、当然「源泉掛け流し」の湯です。
温泉マニアの間でも人気の松川温泉は湯量が豊富で高温だから、離れている八幡平温泉郷まで引き湯させられるのでしょう。
薄いブルーがかった濁り湯は細かな湯の花がビッシリ、だから浴槽の下にも白い沈殿物がビッシリです。
内湯はかなり熱め、とても入れる状態ではなかったから最後まで入らず。。
露天風呂はちょうどいい温度で、出たり入ったりと・・・ついつい長湯になってしまった。廊下には無料で冷水が飲める用意もありました。

翌朝利用したのは、青森ヒバの内風呂のみの方。こちらの方が広い脱衣所、アメニティはほぼ同じだったかと。

                 
青森ヒバが使われた落ち着いたムード、大きな窓が浴室を明るく広く感じさせます。家族で入れそうな・・・大きな浴槽です。
朝も気兼ねなく・・・掛け流しの湯が楽しめて、やっぱり貸切風呂って良いな#59125;


浴室の使われていない蛇口が真っ黒に変色していたり、シャワー&カランがよく見たらところどころ黒くなっていたり・・・と、強い硫黄泉の影響は相当あり・・・小まめなメンテナンスの必要性が伺えます。
今回じっくりと眺めてみたら・・・館内の各所に痛みが目立っていたりと・・・こういった施設を運営し続けていく苦労、見えない部分の大変さも想像されました。
またこれは他所の温泉宿で伺った話しながら・・・テレビなどの家電製品も硫黄の影響から数年で使えなくなってしまうのだそうです。

泊まりに行く我々には「ある種の夢」を売る仕事ながら…それを「生業」とし、家族経営とは言えそれぞれの収入を確保していくのは、この仕事が心から好きでないとやっていけないのでしょうね。
建物の元々の形から、2階の4室には、トイレ&洗面所が、二か所ずつしかないので。その辺りが気になる方は1階の101号室で予約せざるえないと思います。

しかしダイニングで使われる食器類をはじめとして・・・館内の至る所に細かいセンスの感じられるところは女性にはツボなのです。
宿の構造上しかたがないのだけれど・・・これでお部屋の造りがもう少し充実していたなら・・・温泉付きのオーベルジュと呼んでも差し支えない夕食が・・・この後待っているのであった。
「全5室の小さな宿 旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver」http://www.iwate-beaver.com/index.html

まだ人の姿のない内に、 ダイニングルームを#59009;

次回はこの宿の最大の魅力であり、私達が楽しみにしていた食事の紹介になります。
続く。。