夕食は19時から・・・時間になって下りて行くと、他のテーブルの方達は食べはじめていました。時間まで待っていたと言うのに、皆さん早いのね。


テーブルごとの、センスあるセッティング、
私達を含めてご夫婦ばかりなのか、二人組のカップルのみ。
そうここは残念ながら・・・食事の提供時間の関係から、小さな子供は泊まれない宿。だから夫婦で旅を楽しむにはピッタリなのですけれどね。

席に着くと、前菜が運ばれてきます。
前菜
・パテ・ド・カンパーニュ オリーブオイルで合えたプリーツレタス&ピクルス&マスタード添え
・八幡平玉葱とアンチョビのパイ
・八幡平豊洋卵と、ポルチーニダケ等のキノコのフラン
・鯛のマリネ バジルソース
   
彩りが美しい、目からも楽しめる盛り付けには・・・アルコールも進んでしまいます。夫は「超熟プレミアム生」、私は白ワインとジンジャエールのカクテル「「オペレーター」を。
真鯛のマリネもながら、豊洋卵とキノコのフランが濃厚で美味しかった。
私達は、それほど会話が弾むようなキャラではありません。それでもこんなプレートを前にしたら・・・顔がほころんでしまうと言うものね。
                       
パン&ソース
・八幡平そら豆の冷製スープ
・焼きたて パン・ド・カンパーニュ
可愛い形の丸いパンは熱々で十分に美味しいけど…私はこれまでの、トマトとブッシュバジルのパンの方が良かったかな#59142;http://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2013-03-13

これまではリゾットが多かった・・・お魚料理は、
・ヒラメと帆立のポワレ チーズソース
ポワレの下に、アスパラ・インゲンシイタケ・ジャガイモ・人参・玉ねぎ等のソティが隠れているボリューミィな一皿。ソースも濃厚なんです。
上を美しく彩るグリーンは、グルグルに巻かれた・・・ホウレンソウ。
下にあった帆立貝のヒモまでがグルグル巻いてあったのは、驚きです#59125;手間かかっています。

お肉
・いわて八幡平牛もも肉の低温ロースト ジュ(肉汁のソース)添え

                                        
お肉の旨みがジワッと感じられる牛もも肉のロースト。どちらのメニューも色あいと言い、形と言い・・・完璧な一皿。
どの料理も言える事ながら・・・食材の火の通し加減が絶妙だって思いました。
お魚も、お肉も、美味しかった#59125;ボリュームもじゅうぶん#59125;
ここは当然、次、白ワインいきます。

スィーツは・・・・パンナコッタ & マンゴーのソルベ 果物の泡
                                 
デザートの、この白い「泡」はりんごの果汁で出来たもの#59126;だから味と、香りはリンゴです。凝っていますよね。
シェフは様々なメニューに、こうして「泡」を添えるのがお好きなんだそう。。手前に見える黒っぽいものは、赤ワインで煮たリンゴでした。
選べるドリンクは、こちらもお約束!カモミールのハーブティをチョイスして〆。

全体的にボリュームが少な目に見えますが、軽快なジャズのBGMを楽しみながら2時間ほどかけてユックリと頂いて・・・もうお腹がいっぱい。
・・・とあるサイトに、全体的に料理のボリュームが少なくなったと・・・口コミがあって、その辺り気になっていたのでしたが・・・。
心配は無用でした。
お料理もタイミングよく、奥さんがサーヴしてくれますので、どれも出来立てをいただくことが出来ます。
5室10人限定の宿で、10人の為だけに提供される、地元の食材を活かした創作フレンチって・・・贅沢ですよね#59130;

限られた予算内で、作りだされるメニューの数々。
その味、提供のセンスの良さも含めて、5組の客の為に・・・持てる力を出し切って作られているのです。毎回、それが素晴らしいと思ってしまう。
また各テーブルを周りながら・・・タイミング良く、待たせるでもなく、慌てさせるでもなく運んでくるマダムとの連携ぶりも。ご夫婦だからこ成せるものかもしれない。
その様な仕事ぶりを見ていたら・・・私達だって常連さんぶって、邪魔しようなどと思いませんとも。。



翌朝は温泉に入った後、8時から同じテーブルでいただきました。
同じ時間帯を選んだ中では、やはり一番遅かった。
着席すると、民族楽器を使ったチョッと変わった曲が流れていたかと思います。


グラスには、地元・岩手の「田野畑牛乳」が注がれています。半熟のフワフワのオムレツに、ソーセージ。清々しい高原の朝に相応しい立派なアスパラガスも。
ふたつ並んだココットには・・・レンズ豆&ナス。トマト&ズッキーニのラタトウユの方は、長芋と大きなエビが隠れていました。
フレッシュサラダには、グラスでドレッシング。温かなスープは、アサリのチャウダーです。



                           
・パンは自家製の焼きたてロールパンが二個と、クロワッサン。
ヨーグルトはシッカリとこしのある、こちらも岩手産の「岩泉ヨーグルト」、よくあるトロトロタイプと違ってなんか身体に良さそうな感じ、グラノーラがトッピングされています。

朝はセルフでホットコーヒーや紅茶が飲めるように、ダイニングの片隅にドリンクコーナーがありました。

私達二人は、どれも美味しく頂きましたが・・・朝からボリューミィだから、食べきれないのではないかしら?
私もクロワッサンを半分食べただけ、あとは夫に食べてもらいました。お隣のテーブルではナプキンに包んでいる様子が見られましたしね。
食べ終わって退室する時、「ごちそうさまでした」と声をかけたら・・・「ありがとうございました」と返事は返ってくるものの・・・決して前に出てくる事のないオーナーシェフ。
余程シャイなのか、それが信条であるのか。ここまで徹底していると潔ささえ感じてしまうもの。
代わりに気配りの効く、アッサリ、サッパリとした接客でもてなしてくれるマダム。
明るい奥さんと、奥で美味しいお料理作りに専念するシェフ。良い取り合わせです。

良質な温泉に入って、部屋で寛いで・・・美味しいお料理を頂く。
宿泊料金はとてもリーズナブル。コッソリ言ってしまいますと・・私たちのお部屋ですと@11000円なんですもの。(消費税の関係なのか、前回より値上がりしました)


一度泊まると、必ず訪れたいと思えるペンションです。
私達も、また泊りに行ってしまいますよ#59126;
駐車してある車を見たら…関東ナンバーは我が家のだけ。
他は、宮城と秋田のもの。またその半数は「わ」ナンバーのレンタカーなのです。八幡平はやはり遠いのね。

          
高原から、下界を目指します。
何時もだと、盛岡市内へ行くところながら。。


この日の宿があるのは、青森県内でも海沿いにある街。
山を見て、次は海。・・・そう、6月に旅した・・・休日倶楽部旅と重なる部分があるのでした。
続く。。