さていよいよ、最終日の最大イヴェントである・・・新幹線初のジョイフルトレイン「とれいゆつばさ」の乗車開始時刻となりました。


開催中だった観光企画「山形デスティネーションキャンペーン」に合わせての・・・「乗ること自体が目的となる列車」がテーマ・・・新幹線史上初めてのお座敷列車「とれいゆ」が、今年7月から山形新幹線に投入されました。

          
「とれいゆ」とは、「トレイン(列車)」とフランス語の太陽を意味する「ソレイユ」を合わせた造語。
使われている車両自体は、在籍する同新幹線用のE3系が塗り替え対象となったものながら・・・。他の車両と異なるカラーリングは、山形の主峰「月山」をモチーフに「最上川」のブルーを先頭に配した。全体を蔵王のすがすがしい白で包みこんだスタイリッシュなカラーボディです。

          
14:43新庄駅発の、「とれいゆつばさ2号」です。
「とれいゆ」は福島駅~新庄駅間を、原則として土日祝のみ運行。通常の新幹線指定席料金+乗車券でも乗車は可能。



デザインはE7系北陸新幹線車両、「SL銀河」旅客車両などのJR東日本の車両と同じく・・・同県出身の世界的な工業デザイナー奥山清行氏が担当。
地元山形産の各種フルーツをあしらった、「とれいゆつばさ」のシンボルマーク。
この前では盛んに皆さん、笑顔で記念撮影をされていました#59126;
ホームで賑やかな演奏をしてムードを盛り上げて下さっている庄内観光協会の方達、なんか駅全体が「とれいゆ一色」って感じがしてしまいます。

足湯車両は16号車、湯上りラウンジが設けられている・・・15号車。
カバ材のテーブル&畳座席でくつろげる、指定席車両は三両連結。13・14の2両は「びゅう旅行商品」車両となり・・・。
畳座席の指定車両でも、私達が乗車したのは12号車でした。

          

温泉の宝庫である山形県にちなみ、車内に「足湯」を備えたのが最大の特徴。湯上がり後にくつろげるお座敷や、山形の地酒やワインをとりそろえるバーカウンターの用意あり。。
12~14号車の指定席は「お座敷シート」仕様で、ペアとボックス型とありシートはどちらも畳敷き、 各席には開閉できる大きなカバ材のテーブルが付いており、通常の新幹線とは違った空間が満喫出来ると言うもの。



4人がけテーブルで相席となったのは、長野から山形県内を一人旅中のスリムなお姉さま。
「どちらからからです?」と言った会話をきっかけにお喋りをしたのですが・・・話の中身から、相当旅慣れた旅名人#59133;
温泉好きなのも認識した次第です。
シートで新庄市民にはお馴染みである名菓「くじらもち」を食べたり、お互いに今回の旅の話しなどしていたら。。
   

鉦や太鼓の演奏BGMと共に、車内サービスがはじまりました。まずは・・・山形の銘酒。


地酒の試飲に、つや姫100%のおこめスナックもあります。 
クセのないお酒は、一口で飲み干せてしまいました。


足湯の時間には少し早いけれど…探検もしたいから、少し早めに移動をしましょう。

ところどころに、さくらんぼ、ぶどう、ラ・フランスなど・・・山形特産の様々なモチーフがデザインされていますので…どこに何があるか探すだけでも楽しい。

15号車もチェック#59025;
     

ここには沿線の地酒やワイン、おつまみ等が買えるバーカウンター、広々とした畳敷きの湯上がりラウンジがあります。
車内販売メニューには、飲み物、食べ物、お土産品が掲載されていました。ワイン、地酒の品ぞろえは特に充実。
ラウンジスペースは畳のお席にテーブル、掘りごたつ式はまさに走る居酒屋なり#59125;

                         
しかし最大の呼びものと言ったら、それは16号車にある「足湯」でしょうね#59125;6両編成の一番端が足湯車両。
16号車デッキから眺めた、足湯入口。モダンで明るい内装には目を見張ってしまいました#59130;

一度に4人程利用できる湯船が2槽。全車両に共通して用いられている・・・山形の県花である「紅花色」を採用・・・鮮やかな真っ赤は眩しい#59125;
足湯の反対側には白いソファが用意されているので、まずはそこで自分の順番が来るのを待つ訳です。 
             
「とれいゆつばさ」最大の売りものとも言えるロケーションにて、「足湯ナウ~~」#59126;
しかし停車駅で、すぐ真横に普通列車と横並びになった時。一緒の方達と「私達ったら、こんな格好で#59136;どう見られているのかしら?」って。
互いに写真を撮りあったりしていると、あっと言う間の15分間。

浴槽はお湯の循環システムを搭載し、排水して入れ替えるシステム。足湯のお湯は、残念ながら温泉ではありませんでした。
温泉王国山形であって、その理由はと言えば・・・
温泉利用となった場合、入湯税の発生が問題となってしまうのがひとつ。
第二は温泉を入れても濾過&循環の為に、せっかくの温泉がただのお湯となってしまう為だそう。。

足湯に浸かって、車窓に流れゆく景色を眺めるシチュエーションは・・・画期的な列車旅に思います#59126;


国内有数のワイン産地、上山を過ぎて、赤湯、高畠と列車は走っていきます。

先程同席をしていたお姉さまは私達とは別の浴槽でしたので、そちらで混浴したおじ様たちと意気投合してしまったみたい。
湯上りラウンジで日本酒を酌み交わしているのです。お姉さん、モテてます。
皆それぞれに旅を楽しんでいる。楽しみ方を知っているという事ですものね#59126;
そんな様子を微笑ましい~~って思いながら、邪魔をしないようにして自分の席まで戻ってきました。

この日の宿は山形県の白布温泉との事で、米沢で途中下車をして行った彼女。
そんな彼女が降りる間際、先程のおじ様二人が探しにやってきて、ドアが閉まるまで互いに別れを惜しんでいたような。。
見ていても楽しい光景でした#59126; こういうのは楽しくて好きだわ。
私達も窓ガラス越しに「さようなら」「良い旅を~!」と手を振ってお別れしました。


「とれいゆ」の乗車券はびゅう旅行商品として買う場合当然、この足湯の利用券が選べます。他に専用のお弁当が買えたり、選べるドリンク&オリジナルグラスも付いてくるそうです。
足湯は当日の状況次第で利用可なので、私達の様に普通に車内で利用券を買って利用してもOK!その場合は@380円でオリジナルタオル付き。

足湯につかりながら窓の外を流れる景色を楽しむ。初めての経験は面白かった。デザイナーズ旅館で寛いでいるみたいなムードは、結構「ツボ」かな#59117;

最後はその他、色々。

新庄駅ホームに入線していた、昨年秋に乗った「リゾートみのり号」。


途中、配布された「きてけろくん」ファイルと新幹線車両のペーパークラフト。
木製の「とれいゆ」ストラップも。色々貰えました。

お見送りやお出迎えは・・・その日により、花笠音頭が披露される時もあるとの事。
途中の停車駅では横断幕をもっての歓迎もあり。観光列車だけに全てにおいて歓迎ムードが高く感じました。
http://www.jr-sendai.com/treiyu

・・・・こうして終わった今回の旅。
行きたいところはまだまだいっぱいあるけど・・・
ひとまずはお別れでございます。
さようなら、東北・・・。

次回からは、通常記事へ戻ります。