神々の国、神話の国として知られる出雲。
出雲の国には、歴史ある古くからの神社がいたるところにあり・・・その中心となるのが「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」をお祀りする「出雲大社」です。
日本最古の歴史書「古事記」に創建が記されているほどの古社。
また縁結びの神・福の神として名高い「出雲大社」。
          

出雲大社「拝殿」の注連縄は長さ13m、太さ8m、重量は5トンで日本最大級の大注連縄とされています。出雲大社といえばこの「大注連縄」をイメージされる方は多いでしょう。
・・・かく言う私も、そんな一人でした。

出雲大社での参拝は・・・
「二礼 四拍手 一礼」。

「古事記」に記された・・・国譲り神話より・・・
大国主大神が高天原の天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲り、その時に造営された天日隅宮(あまのひすみのみや)が出雲大社の始まりだそうです。

     
島根県の象徴、シンボルである出雲大社。

八雲山を背にした・・・鬱蒼とした深い緑、神域。
多くの観光客の姿があるものの、威厳ある佇まいには「凛」とした気配が漂う。
厳粛な空気の流れる中・・・、数千年もの歴史をもつ「本殿」が威容を誇り、厳かに佇んでおりました。

出雲大社には、大きなものが数多くあります。
本殿の大屋根にかかる千木、出雲神話の主役であり・・・祀られている大国主大神。高い塔に掲げられた国旗、大注連縄など・・・なぜこんなに?


出雲大社本殿は現在でも神社建築の中では日本一を誇りますが・・・かつては、この倍の大きさであったとか。。
国宝である現在の御本殿は1744年に造営され、これまで3度の遷宮が行われてきましたが・・・。
60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が現在行われています。

遷宮とは、御神体や御神座を本来あったところから移し、社殿を修造し再びお還りいただくことだと言われる。
・木造建築の建物を維持していくため
・社殿の建築など様々な技術を継承していくため
・神社は清浄であることが必要で、そのために遷宮を行う(神の力がリフレッシュされる)
・・・との、諸説あり。

平成20年4月に、御祭神である大国主大神が御本殿から御仮殿に御遷座される「仮殿遷座祭」が執り行われました。そして翌21年から、御本殿のみならず摂社・末社も、修造工事が進められてきました。
平成25年5月10日には、大国主大神が修造の終わった御本殿にお還りになる「本殿遷座祭」が執り行われ、その後も様々な奉祝行事・記念行事が催行されました。
摂社・末社の改修は引き続き平成28年まで続けられる。・・・との事。

     
旧暦10月は日本全国の八百万の神々が出雲に参集されます。
神様がお留守になるこの月を一般的には「神無月」といい、出雲は神様が集まられるので、この地に限っては「神在月(かみありづき)」と呼ぶのでした。

二組のカップルが挙式後の記念撮影中であった・・・訪問時。やはり、人気があるのね。
          
パワースポットとしても注目されている出雲大社。パワースポットと言う言葉は嫌いだけど・・・

古代と現代が交わる地、出雲大社。

遠い神代の昔を想い・・・「神国 出雲」を偲んだ。
http://www.izumooyashiro.or.jp/

いにしえから続く伝統と神々の居られる場所を訪れた・・・感慨深い時間。
しかしその後・・・自然の作った神々しさに出会えた、日御碕灯台での偶然。・・・の巻は次回に。
続く。