三日目は、一日フリーな日。
そんな時こそ、「なにもしないことの贅沢」・・・リゾートに来たら、それが一番ながら。。超庶民の私達にはそれが出来ないのであった。
予定では丸々一日自由なのだから・・・石垣まで戻って竹富島まで足を伸ばす。・・・のつもりでしたけれど。。
朝起きたら、半端なく激し過ぎる雨、風#59136;
これでは船も出ないかもしれない。朝の内は様子を見ましょうと言う事に。
コンシェルジュディスクで相談をしてみても、担当者は特に驚いている様子もなくて・・・。
こちらでの台風通過のすさまじさ、私の想像を越える威力なのでしょう。それに比べたら・・・これくらいの雨風なんてどうって事ないのかな。

それでも、私の願いが通じたのか…少し空が明るくなってきた。またしても、虹です#59130;
部屋から見上げた空、虹がかかっているのが見えますか?

それでは、いざ!予備としておいた小浜島観光へと出かけてきま~す#59144;
ホテルに迎えに来たバスは一旦小浜港へと向かい、石垣からやってきたツアー客を乗せます。皆さん一緒に島内観光へ参りましょう。
かなりの使用年数が想像される、コハマ交通さんのバス。
茶とアイボリーにカラーリングされてる方は「はいむるぶし」バスです。


小浜島は周囲約16.6km。島の人口は約600人、小浜、細崎と二つの集落があります。
人口のほとんどは島の中央、小浜集落に集中。朝ドラ「ちゅらさん」の舞台として全国的に有名になりました。…と言いつつ、「ちゃらさん」は沖縄県とだけ。こんなに遠くの、本島から離れた・・・小浜島とは知らなかったわぁ。
コハマ交通のバス、運転手さんの新〇さんは島内観光のガイドさんも兼ねていて、島に住んでいるからこそ…と言ったお話を沢山聞かせてくれました。

サトウキビ畑が続く道、シュガーロード。電柱の数がこれだけ多いのも、台風に備えてだそうです。実際に近くでヤギさんは数回見かけました。
でもヤギを見る度に、ウケねらいで「美味しそうですね」って。山羊のお肉が入ったヤギ汁ってホントに美味しいの?

(この画像とこはぐら荘の2枚、私が撮ったものはあまりにもピンボケ過ぎて#59136;・・・他サイトからお借りしてきました)

小浜島で最も有名な観光スポットは、このシュガーロード。小浜集落から東へ一直線に伸びる農道です。
道の両側には、サトウキビ畑と牧場が広がっていました。
サトウキビ畑が続く道なのは確かながら・・・刈り取り作業に手間と人手のかかるサトウキビは、金額的には大して儲からない。
そこで近頃は牧場経営に変わってしまう方が多いとか。


刈取りの終えたサトウキビ畑、ここでも労働者の高齢化、人手不足は深刻な問題であるよう。。

海風を受けながらのサイクリングはいかにも気持ちが良い、絵になる光景ながら・・・雨が降って来たら、商店など一軒もないだけに、雨宿りをする場所もない。
そして一見平坦に見えるものの、意外に起伏に富んだ地形ゆえ、レンタサイクルは電動を。小浜島は原付で周るのが最適だとの事。
飲食店は数軒あるものの、コンビニは勿論。店と言うものがないから、休みの日にはフェリーで石垣まで出る。他に遊ぶ選択肢はないそうです。


集落には赤瓦の民家が数多く残って、昔からの風習、行事が継承されていると言います。集落の中心には島唯一の郵便局。成人式、選挙…も行われる公民館、小浜中学校の建物。
                                    
集落の細い道路、軒先ギリギリのカーブを周って道なりに進むバス。
「ちゅらさん」では「えりぃ」の実家という設定でしたが、実は一般の家。100年以上前に建てられた重要文化財・石垣(ひんぶん)が残されているのが特徴と言う。
屋根にのったシーサーは沖縄らしさを演出する為、ドラマ用に付けられたもの。だからシーサーだけは15年くらいと新しいんですって。
バスでは車窓からの見学となりました。
雨戸の閉まっている家があるけれど、それは住んでいないからではなく。石垣の方で仕事をして週末だけ帰って来るとか…色々な事情があるのですね。
運転手さんの新〇さん自身もご自宅は本島の那覇だそうで、島では会社の寮に住みご家族のところへは飛行機で帰るしかないのだそうです。

全面積の5分の1を、ヤマハリゾートが開発した「はいむるぶし」、それから星野リゾートの「星野リゾート リゾナーレ小浜島」が占める訳ながら…働く従業員は合わせて約100名と、小浜島の人口の約6分の一。またホテルで働いている内の、島の人の占める割合は1割だと言う。
小浜島出身の有名人としては、「DA PUMP」の元メンバーの一人、←グループ名だけは聞いた事ありますが、ちょっとわかりませんでした。


由布島にも「マンタの浜」ビーチがありましたが・・・小浜島と由布島の間には、マンタが通る海峡「ヨナラ水道」、通称マンタウェイ。
国内でありながら、マンタが泳ぐ海峡があるとは、なんとも神秘的…想像を超える自然と言いましょうか#59138;

小浜島のお隣りの島、「黒島」で毎年行われる「牛祭り」。
祭りのメインイベント・・・優勝者は牛一頭が頂けるのだそう。機会がありましたらチャレンジしてくださいですって。
八重山諸島の真ん中にある小浜島、さらに島の中央に位置する、海抜99メートルの小さい山「大岳(うふだき)」。
山頂からは360度周囲が見渡せて・・・天気の良い日には与那国島以外の島々を見ることができる。
ここでは下車をして、8割くらいの方が上っていかれました・・・。
上り口の草原では、住人のペットの馬がゆったりとした様子で草を食んでいます。

サトウキビ畑にしろ、パイナップル畑にしろ、赤土のある場所には必ずハブが潜んでいるから、近づかない方いいですよだって。それはもう!言われなくてもそうしますとも#59136;
他にもインドネシアから連れてきて野生化してしまったクジャク達が増えすぎて、今では害鳥とか。捕まえたら一羽5000円貰えると話していました。


島の西側に突き出た半島の端、白砂が広がる小ぢんまりとしたビーチ細崎(くばざき)です。ビーチからは西表島を眺めることが出来ます…西表島に一番近いビーチなのですね。
人影もなくとても静かです。
貝殻弘拾いがお勧め、・・・と言う訳で、無人の貝殻屋さんがありました。台風の時以外は24時間設置だそうです。

          
右側の遠く・・・海人公園のマンタの像がチラッと写っています。
東日本大震災から一年半後、宮城からこの地まで流れ着いてきたという漁船です。自然と偶然の両方で、数千キロの旅をしてきた訳ですね。あれから、5年の月日が経ちました…シミジミ。

以上・・・約1時間10分のミニツアーでした。

最初は自由のきくレンタカーと思ったけれど、ガイドブックには載っていない、様々な事を知る機会がもてて良かった#59125;http://www.kohama-k.com/index.html
コハマ交通さん、ありがとうございました。

※この冬は特に寒さが厳しく感じられるとか。。
気温10度以下くらいで、そんなに寒いの?と思う方もいらっしゃるでしょうけれど・・・島には暖房器具がない家が多く。
ここまで寒くなる事がないから、お風呂もシャワーだけとか、エアコンも冷房のみの家庭が多いのだそうです。
とにかく、今年は変だと言われていました。