長野県は北海道に次いで抱える源泉の数が多いという、日本有数の温泉天国です。
安曇野のホテルに二泊予約済みなのですけれど、先月の宮城・鳴子温泉での日帰り温泉、秋保温泉、遠刈田温泉での足湯の気持ち良さ#59126;が思い出されてしまって・・・・
どうしても温泉地にも宿泊したいと、私が今回選んだ先は戸倉上山田温泉です。
ここは明治時代に島崎藤村が詩に詠んだ、千曲川湖畔の地に広がる温泉地#59127;

川中島の古戦場などの歴史的な名所もあるものの、早めにチェックインをして温泉に浸かったり、ベッドに寝転んだりをしたかった私。
今回は珍しくも、3時ぴったりにチェックインをしてしまいます。
この日、お世話になったのはメインストリートの中ほどに位置する「亀屋本店」さん。
温泉開湯と共に創業100年の歴史を持つところです。
結果としては大変満足度の高い宿泊#59125;となったのですが、何しろこのネーミングって#59122;
ホテルの外観は、かつては団体客が大勢宿泊したであろうことが想像できてしまう古めなもの。広いロビー内にも特に何もなかったから写真は撮りませんでした。

フロントの反対側にあるカフェ&バーでウエルカムドリンクのりんごジュースを飲みながらの記帳、食事時間、貸切風呂の利用時間を決めます。
今回予約したプランには、貸切風呂が一回無料となる特典が付いているのです。
その他にも、女性には可愛い色浴衣のサービスもあります。しかしお部屋以外では浴衣を着るつもりのない私。
夕方の貸切風呂に、更に翌朝の貸切風呂のサービスをお願いしましたらOKですって#59028;

仲居さんに荷物を持ってもらい今夜のお部屋まで案内してもらいます。
私達の係りの方は結構年配の方でしたが適当にこなすという感じでもなくて、一生懸命な接客が良い印象として残っています。こういった古いところって、世慣れていると言うか、客の品定めをするみたいな人がいますものね・・・
全体的に皆さん熱心で、感じの良い接客でした#59126;

客室は中庭に面してコの字型に並んでいる。どちらのお部屋に宿泊しても、特に眺めが良いとかって事はなさそうです。
ドアを開けると3畳くらいの踏み込みがあり、和室が二間横に並んでいる。奥の広い方がベッドルームで、そのまた奥に洗面所、横のドアを開けるとユニットバスがあり、細長い廊下の奥におトイレがありました。
改装したばかりの露天付きのお部屋などは洗面台もオシャレなデザインのようですけれど、こちらはごく普通のもの。トイレ周りも年季を感じさせるものです。
でも洗面台横にはペーパータオルがたっぷりと。男性用のアメニティ類、女性用の化粧品、化粧水に乳液、コットンボール、ヘア用ムースまで揃って置いてありました。


最初の六畳間は前室なのでしょうか、こちらで夜の食事、翌朝と、お部屋食になります。
退院してすぐからあちこちとお泊りはしているものの、床に座る事を考えるとテーブル&椅子の方がと思ってしまって、こうして夫婦でお部屋でゆっくりと食事をとる事は初めてのこと#59028;
ただ食事をするお部屋なのにあまりにも殺風景、お花のひとつでも飾ってあったらと思ってしまいました。
ベッドルームには大きな床の間があり、薄型のパナソニックの大き目のテレビが寝た状態で見られるように設置されていて、見上げた天井も綺麗。
両方のお部屋の前に一間の広縁があって、籐のイスセットがあったのは良かったです。

ホテルの建物自体も全体的に古びていると思えてしまうことは否めませんが、利用した貸切風呂等、少しずつ改装を重ねて綺麗にしていこうとする姿勢は感じられました。

お風呂の時間までの間、温泉街のお散歩をしましょう。

亀屋さんからすぐのところ、温泉街の真ん中に「水と緑と潤いのある公園」があります。そちらには飲泉所と、足湯があって、そこからは温泉特有の卵の臭いが#59126;
早速、飲泉してみましたら匂いも強烈ですが、味のほうはもっと強力なもの#59142;
少量でしたら、胃腸に効くということですけれどね#59125;
この後すぐに入浴することは解ってはいるものの、足湯は気持ちの良いものです#59126;
この湯口は、「亀」さんの形#59139;
足湯と同じくだれもが利用できる公衆浴場が6箇所も点在しているのは、入ることの出来ない私には羨ましい限りです。

温泉街のすぐ脇を流れる千曲川。


この流域の佐久市・小諸市周辺を、島崎藤村が「小諸なる古城のほとり・・・」と謡ったことはすでに書きましたけれど、40年近く経っているというのにその内容をまだ忘れていませんでした#59120;


下流となる長野市方面です。新潟県に入ると、名前が信濃川と変わるのです。
8月の第一週に、河川敷で花火大会が開催されたもようです。