私の母はすでに10年以上、父が亡くなってからひとり暮らしを続けています。
だからこの間の日曜日のように、私達は時々顔を見に遊びに行くのです。それは、お隣埼玉に住む弟家族も同じことです。
我が家も夫婦二人暮らしです。
その上夫の職業柄、何かと頂き物が多くてとてもふたりでは食べ切れません。今回も、お米にお菓子にと、色々持って行きました。


この前は北の方でしたからまだ冬の景色でしたが・・・一週間の違いもあり、ご覧のように車中から眺める景色はもうすっかり春でした。
ようやくと言った方が良いのかもしれませんが、淡いピンクの山桜に、新緑前の芽吹き始めの木々。
山頂に近づくにしたがって・・・霞んでいるかのように見える。淡色に彩られたフンワリとした山々の姿は、何ともいえない程に美しく思えました#59125;

実家のある佐野は、今や佐野ラーメンにより知名度がアップしたラーメンの町#59142;(これって、チョッと恥ずかしい)
人口8万人程の町にラーメン店が200店以上。古くからある佐野ラーメンを出す店から、新興の店までそれぞれが味を競いあっている模様。
佐野ラーメンの特徴といえば、なんといっても「青竹打ち」の縮れ麺でしょう。
「青竹打ち」は、中国広東省からやって来た中国人のコックさんから伝授されたと言う。太い孟宗竹を使って麺を打つ中国の製法。
青竹打ちの麺はコシが強いのに独特の味わいがあって、スープにもからみやすい特徴があるのだそうです。
そのスープだって、日本名水百選の一つ・弁天池を源とする地下水を使っているのだから美味しいのだ。
佐野はラーメンも美味しいけれど・・・山間部の方に行って食べる、日本そばだって負けずに美味しいのである・・・と言うのは私が勝手に言っている事#59028;

先々週の麺らいけん、先週の白河ラーメンに続いてラーメンづいている私。佐野に行ったら、今度は佐野ラーメンね#59138;と思いました。
だから前夜に美味しい佐野ラーメンのお店を少し探しておきました。
そして今回のお店は、こちら!市内に以前からある老舗の「宝来軒」さんです
ここは何時も私が参考にしているサイト・食べログの佐野ラーメンランキングにおいても、第一位の人気店。

日曜とあって混雑と行列を予想して、午後の1時になるのを待ってから来店してみました。
その成果か、ほとんど待たずに食べらたのだ#59125;
お店の入口の横に製麺所があり、店主なのか男性がすでに打ち終わった麺を切っている姿が見えました。
その向こうに、大きな太い長い青竹が二本。ちゃんとした自家製の青竹手打ち麺なのですね。
店内の両側の壁にはこれでもかと言うくらい、取材や来店をしたタレントさん達のパネルや色紙が飾られています。やっぱり有名店なのね。

夫と母は、シンプルにラーメンを。
前回の白河ラーメンのトラウマが残っている私は、ワンタンメンを願います。

どちらも、太目のしっかりとした食感のメンマに、大きなチャーシュー、なるとがアクセント。
「頂きます」の前に、私のワンタンメンの麺を夫の丼の方へ大量に移動させます。だってチャーシューだって二枚だし、とても量が多くて食べきれないと思うから・・・
店内で打ちたての麺は、ツルツル、シコシコとしっかりとした感じの縮れ麺です。スープによく馴染んで、美味しい。
醤油味のスープは、お出汁がしっかりと効いているから風味も感じられます。昔ながらの・・・正統派ラーメンて感じがしました。
何よりのここのワンタン#59139;その一個一個がこれまで食べたことのない大きさなのです。
オーバーに言えば、春巻きの皮を一回り小型にしたくらいで、そこにお肉が包まれている。
こちらの皮も、きっと自家製なのでしょう。ツルツルして、これまた美味しいものでした。

三人ともそれぞれにお腹もいっぱいになりました。
本当に久しぶりに食べましたけれど・・・やっぱり佐野ラーメンは美味しいなぁ#59126;
こちらのお店には、サイドメニューとなる餃子もないのです。ラーメンと、ビールなどのドリンク類のみのお店でした。