どこまでも続く原生林。
近くの紅葉は勿論のことながら、青く澄んだ遠い山々の稜線の、なんとも綺麗な事!
            


ここ湯西川では土地のほとんどが森林におおわれているため、山と渓谷とが美しく調和する様が身近に見てとれるのでした。
そして、温泉。


会津屋さんへ向かう湯前橋の脇にあるのは、共同浴場の小さな建物です。

この時は人の気配がなかったことから…そっと中を見せて頂きました。
小屋の中は、半分が脱衣場。残り半分にあるのが、この風情溢れる素敵な石造りの浴室&湯船なのでした。
すぐ側にある源泉から引いてあるためか、アルカリ単純泉の割りには強い匂いが感じられます。
ああ、いい香り~~。
そしてこのいかにもトロリとしたお湯の濃さは、素晴らしいでしょう!!
無人のため、自己責任でお金をを入れれば良いみたいです。
今思えば、誰もいなかったのですもの入ってしまえば良かった!混浴となってはいたものの、この狭さではきっと時間をずらして利用をしているのでしょうね。


今から800年前、壇ノ浦の戦いに敗れ生き残った平家一族の落人たち。
源氏の追ってから逃れて、日本各地へ。そして、ここ湯西川までたどり着いたとの言い伝え。。。


落人の里で知られる湯西川温泉には、源平時代のロマンを彷彿させる行事、観光名所があるのです。

            
「平家の里」前の紅葉を、撮ってみました。



平家復興を願って毎年6月に繰り広げられる、歴史ドラマの「平家大祭」。
以前、その当日であることを全く知らずにいて、ここ「平家の里」のさらに先にあるお宿「平の高房」さんでのんびり日帰り入浴などしていた私達。
帰り道になってからようやく、お祭りの当日であったことを知ったのです。


そんな遅れた行動って、まるでこの時に見た日曜日の紅葉のよう。。。

それでも、この辺りが一番綺麗だったように思いました。



この日も、車で走っていて・・・・ずっと以前に山菜を買いに来たのは、この辺りだったかしらとか。
熊・鹿・猪など野趣あふれる山の味の並ぶお肉屋さんに驚いたりとか・・・何度来ても、見ても、飽きる事のない場所です。

ここ最近の交通の便の良くなりすぎてしまったが為、関東近郊からでしたら日帰りも出来てしまう。
住んでいる住人にとっては嬉しい事も、観光の面から考えたら・・・・難しい問題ですものね。
それでも興味は尽きることのない、四季折々に訪ねたくなる湯西川なのでした。