ただずっと海が見ていたいから、遠州灘からぐるっと三河湾沿いに車を走らせます。
静かな海と、幾つものマリーナの続く三河湾です。
この海の中には美味しい鯛や河豚、エビが沢山泳いでいるんだろうなぁ~、なーんて思いで眺めてしまいました。
デパートの贈答品コーナーの定番商品、「坂角」のえびせんべいもこの付近が発祥の地だとか。

そうする内に・・・車は、今回の旅の目的地である知多半島へとたどり着きました。
お正月に二人で家にじっとしているのが嫌だったので決めた、今回のドライブ旅。
昨年は日本海側の北陸から岐阜を通って太平洋でしたから、今年は雪の心配のない温かなイメージの知多半島へ行こう!・・・今回は二人共、そう思ったのです。
その手前となる渥美半島の伊良湖までは、ずっと以前に親子三人で行った事がありましたから。


新年を迎える準備をした、大漁旗を立てた漁船たち。このような光景は、目にするだけで旅情がかきたてられるものですね。


三河湾に浮かぶタコとフグの島「日間賀島」、景観の美しさで知られる「篠島」行きのフェリー乗り場です。
多くの荷物を抱えてこれから故郷へと帰省する人々の表情からは、独特の晴れやかさが感じられました。

漁師さん達もお休みになるお正月。
船が出ない時にはお店屋さんもお休みになるのは、すでに昨年行った富山県・氷見で食べたいと意気込んでいた「寒ブリ」を食べさせてくれるお店がなかった事は経験済みながら・・・
一応、フェリー乗り場で聞いてみました。
するとやはり、年末年始には島へ渡っても仕方がないとの事。どこにしても、「島」と名の付くところは好きなんですけど~~
時期も、季節も、悪かった。また何時か、遊びに来ることにしましょう。

                  
神社には燈明が灯り、家々の軒先には明かりの燈った提灯が下がっている。
そんな風景からは・・・
常に海と言う自然を相手にする仕事である漁師の方々の持っている、海を敬愛する姿勢、大きな自然を前にした畏怖の念を感じることが出来ました。



豊かで大きな恵みを与えてくれる海。
しかしその自然の持つ力には、人間など到底寄せ付けないエネルギーがある事を、私達もつい最近見せつけられたばかりでしたから。。。。


この日の宿は、「名鉄イン知多半田駅前」。

まだ新しくて綺麗なものの・・・この日のお部屋も、お値段相応と言ったところ。
ウェルカムドリンクからも何?って感じを受けましたし、翌日の朝食も機能一辺倒のとにかくシンプルなものでした。
駅前なので、交通の便は良さそうです。

フロントで聞いた近くのスーパーの中をブラブラして、少しだけお買いものをしました。
思えば・・・この時に、もっと食べるものを買っておくのだった。
駅前と言うのに、とにかくやっている飲食店がないのです。たまに開いていても、すでに満席だったりして・・・

そこで入ったのが、こちらの怪しげなお店でした。


テーブルについてから、「まずはビール!」と。
そこまではまぁまぁだったものの…メニューを見ると書かれていたのは、お好み焼きと焼きそばだけ。
壁にかかっていたボードメニューには、牡蠣フライ、エビのから揚げ、湯豆腐…。「湯豆腐の横はなんて書いてあるの?」と聞いたら。
「冷奴です」との答えには、思わずのけ反ってしまいそうに・・・
店名は出しませんけれど、これ程外れのお店も中々ないかもしれません。
仕方なくオーダーした何品かも、写真に撮る気持ちがなくなってしまうような出来でした。
暮れの大晦日に、こんなところで何をしているんだか・・・でもこれも、笑えるネタ!?良い思い出になるかしら!?

それでも店主に土地の良いところや見所などを聞いてみますと、そちらの方は大丈夫。
地元の情報を得ることが出来た、唯一そこだけが良かったと思います。
少しでも売り上げに協力しようかなとも思いましたが・・・
早々に退散して、お部屋に戻ってマッタリです。

気を取り直し「紅白」を見ながら、ティータイム。
朝の内に遠鉄デパートで買った、まるたやの洋菓子。
お店の代表商品は「ボックスチーズケーキ」ながら、この後すぐに家に帰る訳ではないからあんな大きなものはとても買えません。
しかし「あげ潮」も、『全国隠れたお土産お菓子ー1グランプリ(略してK-1GP)』で第2位に選ばれましたとの事。
「あげ潮」はチーズケーキと並ぶ、お店の代表商品なのです。
オレンジ・レーズンの果実にくるみとコーンフレークを練りこみ焼き上げた一品は、バターを使用していないサクサクの和風クッキー。

  
食べきりサイズのちっちゃな「半熟チーズスフレ」。
チーズのコクがあり、中はフワフワでしっとり、その加減もちょうど良くて…こちらも美味しかったです。