ランチまで時間があるので「羊羹でも買おうか?」と思ったけど、食べるものをこれ以上家に置くのはマズイ#59136;門前町だから、日光は羊羹屋さんだらけの街なのです。
そこで近辺をブラブラして、時間を潰すことにしました。
箱根の「富士屋ホテル」軽井沢の「万平ホテル」と並ぶ、日本のクラッシクホテルの代表である「日光金谷ホテル」、その中で冷え切った身体を温める事にしましょう。シッカリものの私達#59120;


創業明治6年の日本最古のクラシックリゾートホテル、建物は登録有形文化財です。

メインストリートの「日光物産商会」さんの脇、急な坂を昇った突き当たりにあります
これまで友人たちと何度かランチしたこのホテル、今回は休憩に使わせてね#59117;
感じの良いベルのお姉さんとお喋りしながら、回転ドアをくぐるとそこはフロント。入り口がこんなドアなのも老舗ホテルらしくて良いです。
館内は思った以上多くのお客さんで賑わっていました。



フロントは2階までに吹き抜けです。
豪華なフロント玄関から続く木製の階段に赤いじゅうたん、レトロな灯り。歴史を感じるテーブルやソファなど、全体的に落ち着いた雰囲気が漂ってきます。


その所々に飾られているのが、東照宮と同じ木彫り細工。この木彫りは日光だけに日光彫りと呼ばれています。
ホテル内のしつらえはレトロそのもの! 
派手さはないけれど、細かいところにもこだわりが感じられるのです。
全体の雰囲気と細部の配置も美しいこのホテルは、テレビドラマや映画のロケ地に使われることも多い。

二階にあるメインダイニングで頂く「日光虹鱒のソテー金谷風」は有名です。このメニューは美味しいですよ。



本館と新館は明治期。
中庭から見る別館の木造の建物は昭和初期に建てられたと言う。和風の木造建築の方が宿泊代金は高いのだそうです。
晴れていたら、この横に・・・雪をかぶった男体山の姿が見えるのですけれど・・・・。

昔の遊具やゲーム類、100年前のバカラのグラス、かつての資料の展示もあります。
イギリスの女性探検家イザベラ・バードが、明治16年に東京から日光に来てしばらく滞在したとのパネルの展示もありました。
他にもフランク・ロイド・ライト、アインシュタイン博士、ヘレン・ケラーなども滞在していたのです。
明治の薫り漂う館内では、こうした時間旅行が楽しめるのも魅力。
http://www.kanayahotel.co.jp/nkh/

ホテル内では創業当時の様子や昭和初期の写真など、近代の日光の歴史が記された「蔵出し写真展」の企画展示がありました。
最も奥の、普段ならほとんど足を運ばないであろうところ。ホテル本館の3階から連絡する屋外、山際のところに温水プールとスケートリンクがあります。


「観覧亭 竜宮」までは、長い木造の廊下に階段。
1921年に建てられたこの建物は、冬にスケート場となる広い池に浮かぶような建物だったことから「竜宮」と呼ばれていました。
建物右手に池があります。屋外のスケートリンクは天然氷!しかしここ数年、温かくて結氷しないとか。

展示されているパネル写真からは、日光を観光で訪れた当時の欧米人たちの余裕と暮らしの豊かさ。対して迎える側である日本の貧しさが見てとれました。


              
ホテルの車寄せ、ロータリーの池では先のヤシオツツジの花。そして水芭蕉の花が咲き始めています。

毎年冬の時期のみ、コーヒーラウンジで開催される「金谷ホテル定番 ケーキとソフトドリンクが食べ放題!のケーキフェアー」。
そのケーキ食べ放題に挑戦をした時の日記はこちらで。http://plaza.rakuten.co.jp/hana7899/diary/200902270000/