伊良部島(いらぶ)・下地(しもじ)島へ渡るフェリー乗り場に隣接するホテルに泊まったから、翌日は丸一日伊良部島観光に費やせました。
とは言え更に小さな島だから、結果的には半日で見終えてしまったのですけど。。


伊良部島へ渡るフェリーは、はやて海運の「はやて」と、宮古フェリー「ゆうむつ」の二社が運航しています。
はやて海運のほうが便数が多いので、はやての往復チケットを買うことにします。

船を降りた佐良浜港から、港近くの家並みを進んで行きますと・・・坂ばかり目立つ道路の、両脇にビッシリ建ち並ぶ家並み。そこを歩く地元の方の姿からも、離島ムードが更に色濃く漂ってきました。
国内とは思えないくらいに、ローカル色はより濃いものに。遠くまで来たんだなぁと…感慨深く思ってしまったものです。


サバ沖井戸(サバウツガー)は、海沿いの断崖に設けられた130段近い階段を降りたところにある井戸。
かつては主に女性が1日3、4回水汲みの為ここを上り下りしていた。池間島から見た地形が鮫の口(サバウツ)に似ていることからその名前がつけられたと言われている。
昭和41年に水道が設置されるまで、佐良浜地区の人々の命を支え続けた井戸の様子は。。
美しい海をバックにして、今では観光スポットのひとつとなっているのであるが・・・島に住む人々の苦労が伺えて、心の痛むところのひとつでありました。


伊良部島にあるふたつの展望台のひとつ、島の南にそびえ立つ牧山展望台は東側を望む白い展望台。朝日を鑑賞するには良い場所とか。
天候はイマイチながら・・・宮古島の島影がよく見えます。


その景色の中に伊良部島と宮古島を結ぶ・・・建設中である、伊良部大橋が入り込んでいます。
完成すれば通行料無料の橋としては日本最長の橋となるとか。無料なのは当然だと思いました。


国の税制を必要でもない道路や橋などをやたらと造る公共工事にまわすのはは無駄以外の何物でもない。もっと必要とするところに使うべきとの思いは強いながら・・・それでもこうした便の悪い、生活全般において不自由が強いられる離島では橋の建設は生活の為にも必要です。仕方がないと思ってしまうのでした。



真っ白できめの細かい砂浜が長く続き、ひときわ青く澄んだ海が眼前に広がる・・・美しいビーチ「渡口の浜」。
海の透明度は勿論ながら…誰もいない海。って、ホント気持ちが良いもの。


スニーカーで歩いていても、フカフカなのです。パウダーのような砂の感触が心地良く感じました。


砂の粒がとても細かくて、砂を手でさわってみたら・・・思いがけない程のサラサラ感。これも驚きのひとつ。


「渡口の浜」の近く、入り江に囲まれた静かな 環境にポツンと建つ・・・朝の連ドラ「純と愛」に登場した・・・「おじいのホテル」・・・その舞台となった、ホテルサウスアイランドです。
           
ドラマでは魔法の国のようなホテル「サザンアイランド」ということだったけれど、実際のホテルはご覧のようにごく普通のホテルでした。
入りませんでしたが、1Fはスーパー、2Fは食堂になっているとか。

伊良部島・下地島を代表する観光スポットといえば、県の天然記念物に指定されている「通り池」。この藪を通った先にあります。
                     
そして、何時の間にが・・・青空が広がっていた。

別々に存在するかのような紺碧のふたつの池、実はつながっています。

覗くとその中に引き込まれそうなムードです。
もともと鍾乳洞で海水が入って波の力で側面が削られ、今の形になったのではと言われています。


2つの池の大きさは・・・直径75メートル、水深50メートルのものと。。直径55メートル、水深40メートル。洞窟内で海と通じている・・・神秘の場所はダイバーにも人気だそうです。



この場所に限らず伊良部島のビーチでは、どこでもレンタカーに乗った観光客の姿をあまり見かけませんでした。
宮古島まで来たら、伊良部島、下地島も行くでしょ!と思ったのだけれど。。
船で渡ったとしても、両島とも足となる交通機関がほとんどない。
レンタカーごとカーフェリーで渡る場合、片道2000円かかるフェリー代金がネックなのかしら?

その分だけ、静かです。

宮古島でもそうだった、ここ伊良部島も・・・ここだけの島時間が流れているのです。

まだ続きます。