沖縄県内では、本島に次ぐ面積をもつ西表島。
亜熱帯の原生林で、島の9割が占められています。
移動中のバスからも、一面に広がるマングローブ林が眺められました。


マングローブクルーズの後は島内の東部、美原まで北上します。
ここでもバスの運転手さんは、ガイドさんを兼ねているのでした。

                                      
西表と言えば、野生ネコの新種であり、西表島だけに生息をする「イリオモテヤマネコ」。
発見されたのは、1965年と言いますから…割りと最近なのですね。
20世紀後半になってこうした大きな哺乳類が見つかる事事態、世界的にみても珍しいから・・・「20世紀最大の発見」とまで言われたそうです。
「生きた化石!奇跡の山猫」・・・と呼ばれる貴重な動物だけに、多額の費用で専用道路を作っているものの…。
それでも夜行性の為、海辺への往復時車に引かれる被害がたえないと言います。
そこでイリオモテヤマネコを目撃したら、交通事故防止の為すぐに保護センターに連絡をする。

「せっかくここまで来てくれたのですから、イリオモテヤマネコの姿が見られたらいいんですけど。そう簡単には姿を見せてくれませんね・・・。」
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「はい、見ましたね。写真ですけど、これで一応みたと言う事にしてください。」ですって・・あれれ??
しかし、元々が夜行動物なんですもの#59120;


大原から島の外周を、美原までロングドライブ中。
西表島にある信号機は2機だけ。そのうちのひとつが、ここ大原にある信号機。日本最南端の信号機だそうです。

そして、こちらもお約束の・・・

西表~隣り合った由布島(ゆぶじま)へと渡る、水牛車がスタンバイ中。

大人の膝に満たないぐらいの深さである西表島との海、満潮時でも1m ほどにしかならないのだ。
その為由布島と西表島間の移動手段として考えられたのが・・・水牛車。.そんな水牛車が現在では、重要な観光資源となっているのです。
潮位が低い時には、自動車や徒歩で渡ることも可能だと言います。

          

乗りこんで落ち着いたら・・・途中から、三線の演奏に唄のサービスがあります。この方は夏川りみさんの「涙そうそう」、次は民謡に合わせて皆で合唱しました。
ベタな観光地そのものの、お約束のシュチュエーションでも・・・楽しんだものがちですから。。


私達が乗ったのとは別の車ながら、どれも由布島へいきます。
客を乗せてゆっくり動き出しました・・・水牛さんは本当に大変ね。

          
途中で立ち止まる一時もあり。それでもゆったり、ゆったり・・・と牛車に乗って海を渡って行くこと10分。牛さん達は大人しくて、そしてお利口さんでした#59125;


周囲約2キロの由布島は、島全体が亜熱帯植物の楽園。
                                       
中のレストハウスで、お昼ご飯。沖縄風の衣がしっかり厚い天ぷらがメイン?味については見たまんま…と言う事で、よくあるツアーのお弁当そのものでした。


以前、市内にある温室でも咲いているのを見た・・・赤いパフパフ、「カリアンドラ(おおべにごうかん)」でいいのかしらね。

到着後すぐに撮った、造花のレイを首にかけた・・・記念写真が出来て並べられていました。1枚お買い上げ#59125;
写真を撮られるのは好きじゃないけど、この日は偶々結婚記念日でしたので。。


20種類以上のヤシ、色鮮やかな花が咲き乱れる・・・ブーゲンビレア・ガーデンも広がっています。木の上に生った青パパイヤ、ヤシとシーサーの光景は絵になる、まさに沖縄そのもの#59125;

園内売店ではお土産類やフルーツの販売。
サトウキビを絞ったサトウキビジュースもあり、飲もうかなと思ったものの・・・一杯400円は割高に感じてやめちゃいました。

帰りの水牛車に乗る待ち時間、働いているおじいにお話を伺ったら・・・

沖縄への観光客が一番多い、それは冬だそう。冬が忙しいんですって。
島の住人は今は全くいないので、夜になるとここは無人島になってしまう。
一月に日本列島をおそった「寒波」の時、沖縄では海の魚たちが仮死状態になって上がってきた。←これはネットニュースで見ていましたが。。ここ八重山でも皆さん先を競い、魚を求めて浜へと向かったそう。
豊かな自然、海に囲まれた・・・この地で、自然と共存し、逞しく生きている様子が伺えました。
事前の知識がないまま訪れ・・・水牛車に乗るだけ・・・と思っていたのだけれど、それだけではありませんでした。

牛さん、帰りもよろしくね。私達を乗せて、無事に海を渡ってくださいね#59126;

特注の牛車の重みだけでも相当あるのに、10人もの人間を乗せて歩くのですもの、大変な仕事です。
それでも頑張ってくれてありがとう。由布島も、楽しかったなモー#59126;

          
写真の向こうが西表島。手前が由布島になります。
往路とは別の若い男性は「島唄」と、「海の声」( 浦島太郎=桐谷健太)の二曲を披露してくれました。
働いた水牛さん達、引退後は「はいむるぶし」の池で余生を過ごすのだそう。行くところがあって、モー良かった。