水の郷の続き、湯西川温泉散策 [ドライブ・栃木県北]
湯西川の渓谷に面して温泉旅館が連なる、湯西川温泉です。
今は日光市となっている湯西川温泉。しかしその場所は福島との県境へもほど近いところ。県内に住む私達でさえ秘境と感じてしまう・・・山また、山の中なのでした。
それだけにここを訪れる人々は、秘境の味わいとか、素朴な風景を求めて来るものと思われます。
「水の郷」の敷地内には、こんなに大きな立派な足湯が設置されています。
大浴場でお湯に浸からずとも、ここでは誰もが手軽に温泉を楽しめるのでした。
そしてこちらでも目の前に広がるのは、緑濃い深山の風景。
気持ちがいいだけでなく目にも涼やかな足湯です。頬に感じる空気も爽やか、涼しさいっぱいでした。何しろここは標高700M超えとの事ですからね。。。
ただ利用している皆さんが「ぬるい、ぬるい」と仰っていたのはどうして?
贅沢なほど大きな足湯です。出口では熱いくらいの温泉が、下に行くほどぬるめになってしまっているのかと。
真夏の今はいいけれど・・・この分では秋に向かっていくこれからの季節、温度調整も必要となってくるでしょう。
ここからは少々辛口な事を書いてしまっております。それは私が感じた全くの個人的な意見ですから、勝手な事をとスルーしてくださいませ。
素人の方々が(失礼!?) 一からここまで立ち上げた苦労は並大抵ではないと思いつつ、書かせて頂きます。
広々とした立派な施設で、中の食堂もハード面は素晴らしい。
しかし私達が順番を待つ間も、周囲からは「席はいくらでも空いているのに、どうして案内しないのだろう」とか、「名前を書いて待たせるシステムにしてくれれば、もっと安心なのに…」「昼時なのにこれほど待つなんて、お蕎麦の用意がしてないんだろうか」と言った声が聞こえていました。
提供される食事にしてもメニューが少なすぎて、あまり選択肢がありませんでした。
お蕎麦がやってくる間、下げてくるトレーの上の食べ残されたお蕎麦を見た時には、「美味しくないのかしら」と心配になってしまいましたもの。
食べてみたらその様な事は全くないのですけれど・・・全体的にお蕎麦のレベルだけは高い日光です。もう少し売りになるものがないと、これから先どうでしょう。
水車で挽いた蕎麦粉や、添えられている本山葵などについても、せっかくなのですからもう少しアピールが必要かと思うのです。
少しでも売り上げに貢献したいと覗いてみた売店。
「買うものがない・・・」って他の観光客の方の声も聞こえてきたのですが、現時点ではこちらも品揃えが少なすぎます。再考のよちが大いにありそうです。
生産地を確かめながら買いものをした私たち、結局購入したのは湯西川産のお味噌と花豆の袋詰めだけ。
建物が大きくて、就労する人数も多いだけに・・・今後も長く運営を続けるのは厳しいかもしれないです。
秘境と素朴が売りと言われても・・・
同じくダムに沈んでしまう温泉街として、メディアに度々登場をする群馬県の川原湯温泉を思い出してしまいました。
古びた温泉街の風情を求めて都会からやってくる観光客達。
しかし、次々と作られる立派な道路やトンネルの数々。
住人達が快適な生活を求めるのは当然の事であるから、数えるくらいしか訪れることのない私達がそれについて何か言える立場でないのは承知しています。
これから先、行く末を見据えていくのは、そこに住み続けている住人の皆さんなのですから・・・・
なーんて!お蕎麦をご馳走になっておきながら、私ったらよく言うわぁ~!!
でもね。こちらで働く方々、本当に皆さん気持ちが良くて・・・それだけで癒されてしまう事は間違いありませんので・・・
温泉街ではただ今、「竹の宵祭り」を開催中。竹製の燈明に火が点される様子は幻想的、さぞかし美しいことでしょうね。
水の郷の売店で問い合わせたけど、買えなかった栃餅。夫がここで栃餅屋さんを見つけました。
橋の上から、透き通った水が涼やかに流れる渓流、湯西川の集落を眺めました。
橋の上から見える家並み、今ではトタン掛けされてしまっている家がほとんどながら・・・かつてここには藁葺きの民家が立ち並んで・・・その風情は、何とも郷愁を誘われるものであったろうと想像されるのです。
次は車では行けない、徒歩でしか行くことの出来ないお豆腐屋さん・会津屋さんへ向かいます。
http://www.tochinavi.net/spot/home/index.shtml?id=10666
途中に湧き水、発見!ニョロニョロの蛇さんにも出会ってしまったけど。。。
最初は持ち帰り用を求めたものの…すでに来店していたカップルに運ばれてきたお豆腐を見たら、急に食べたくなってしまい「こちらでも食べていきます」と変更をした私達。
このお豆腐は機械を使わない、湯西川の湧水を利用した昔ながらの手作り豆腐のようです。
桶に入れられたお豆腐は程よく冷えています。おからの煮物に、野菜の浅漬けも。
良い素材を使用して作られたお豆腐は、豆本来の風味が楽しめました。
青々とした遠くの山並み、川底まで透きとおった水の流れ。その上を吹く川風がとっても気持ち良い。
野鳥の鳴き声を耳にしながら、食べたお豆腐の美味しさと言ったら!
まさに癒しの風景、素朴でシンプルな味の競演なのです。
これぞ、至福の一時と言うもの!!
生活するには不便でも、こういうことがあるから・・・人は生きていけるのだろうなぁなーんて!
400円のお豆腐ひとつで、こんな気持ちになってしまう私ったらどれだけ偉いんだか!そして、なんて安上がりなのでしょうね。
おっとりとした優しげな奥さんと「ここはよく、テレビの旅番組にも登場をしますね」などとお喋りしてしまいました。
持ち帰ってきたお豆腐も、しっかりと水がきってあるから壊れないままで・・・食べられました。
ひとつひとつ手で作るからなのですね。
久しぶりに行った湯西川は、のどかな景色と爽やかな空気がいっぱいのところでした。
何よりも温かな人情がまだこれでもかと残っているところなのです。そんなところがとても心地良く感じました。
是非、皆さんにも遊びに行って欲しいと思います。いいところですよ!日光の、湯西川!!
春から秋の紅葉時期にかけて、また冬に降る積雪も見事!とのことながら・・・
初夏の新緑の時期は、山々が一段と美しくて・・・格別なのだそうです。
栃餅って、どんなんだろ^^;
湧水!涼しそうですね♪
by てんてん (2011-07-27 14:31)
豆本来の風味が楽しめるお豆腐ですかーー♪
う~ん、美味しそうですね~!(^^)!
運ばれてくるお豆腐を目撃出来て良かったですね。
野鳥の声をバックに食べる事が出来たんですもの~(*^^)v
by まつき (2011-07-27 15:10)
壊れないトーフ昔田舎に疎開しました折きんじょでつくっていました。大げさにわら縄を四方にかけても壊れないといったのを覚えています。豆くさい!
by ミッチー (2011-07-27 16:26)
癒される風景と食べ物ですね~。
こんなところで足湯して、寛ぎの時間ってちょっと贅沢ですよね。
そちら方面は、このところ連日のゲリラ豪雨と雷雨ですが、大丈夫でしょうか?
by Live (2011-07-27 17:45)
とち餅、当地でも喰いますよ~
結構美味しいですよね^^
by くまら (2011-07-27 19:14)
湯西川の湧水を利用した昔ながらの手作り豆腐は、想像しただけでも美味しそうです。
でも、のどかな景色と爽やかな空気が一番のご馳走だったのかもしれませんね。
Pの実家も、同じような感じです。
近くにスーパーもなくとても不便な所なのですが、夏でも朝晩はひんやりするほどで空気も美味しいので、ついつい食べすぎて体が重くなってしまうのです^_^;
by hirochiki (2011-07-27 21:34)
こんばんは。
おっとりした優しげなんて… 照れます。
ありがとうございます。
全くご指摘の通りと私も感じている
今日この頃です。
商売して行く上で、常に考えて行かなければ
なりませんね。
これからも、頑張ります。
by aatyan (2011-07-27 21:52)
こんばんは。
温泉の周りの集落が素敵です。
ゆっくりじっくりと、細部まで見て回りたいものです。
昔住んでいた徳島県のとある田舎もこんな感じでしたので、
何となく懐かしさも感じます^^
昔ながらのお豆腐屋さん、この季節には最高でしょうね。
by perseus (2011-07-27 22:16)
hanaさまのおっしゃる通りです。
水の郷は、周囲から期待と共に、心配をされている施設です。
いつまでも、素朴だけを語り逃げ口上にしていては、発展していけないぞ!
という事も重々、承知しております。
全てのお客様の要望は、叶えられないかも知れませんが、改善すべきところは、改善してスタッフ一同頑張っていきますね。
お蔭さまで、とても、勉強になりました。
あの後、会津屋さんに行かれたのですネ♪。
by はなちゃん104M (2011-07-27 22:41)
学生時代の卒業旅行が湯西川温泉でした。かれこれ四半世紀以上前のことですが・・(^^♪
確か老舗の伴久ホテル?がこの春、倒産したというニュースを聞いた覚えがあります。
by KEI (2011-07-28 02:44)
良い旅でしたね〜♪
出会いあり、美味しいものあり〜^^ トチ餅・・知ってるよ〜♪
温泉も!?
日光ええなあ〜〜!
長いこと行ってないし・・・行ってみたくなりました〜!
by hatumi30331 (2011-07-28 06:58)
栃餅って作るのが大変だと聞いています。大好きです。
若い人を引き付けるのにはおそばだけでは心もとないですね。
山の幸を利用した洋風のものも欲しいかもしれません。
by サンダーソニア (2011-07-28 07:50)
てんてんさんへ
期待をしていた栃餅でしたが、それほど美味しい~~! と言うほどの味ではなかったような・・・よくわからないと言うのが感想です。
ここは水も空気も綺麗で涼しいところ。本当に良いですよ。
まつきさんへ
先に来店していたカップルへ運ばれた上のお豆腐セットを目撃した事から・・・川沿いのこの場所で、美味しく頂けました・・・
お豆腐屋さんの奥さんともお話が出来。その上、その奥さんが以前からお互いに行き来をしていたソネブロ仲間の方だったのですもの!!
不思議なご縁を感じてしまいました。
ミッチーさんへ
わら縄を四方にかけても崩れないとは…沖縄の島豆腐みたいです。こちらのは、そこまでは固くはないです。
Liveさんへ
都会に住む方達には、この贅沢を分けてあげたいです!
湯西川は連日、激しい雨が降った模様。でも家の方は本日、時々の事でした。ご心配くださり、ありがとうございます。
くまらさんへ
金沢の方でも、栃餅は食べられているのですね。
素朴な味と言うか、美味しさまでは実感できませんでした。私の味覚音痴が残念です。
hirochikiさんへ
味は勿論の事ながら・・・川沿いの古い民家の軒先に座って食べた、このシチュエーションは最高でした!
お豆腐は持ち帰りようもパック詰めがされていなくて、四角いケースにポンと入れてあるだけなのです。
phirochikiさんご実家も、かなりの山奥のご様子ですね。
aatyanさん、こんばんは。
ここで生活をされていくご苦労は、私などには想像さえ出来ずにおりますけれど。。。
それでも今のお店のムードは大切に残していって頂きたいです!街中から遊びに行くだけである我々の勝手言い分なのですけれど。。。。
あの時もお話をしていて、明るくて気さくな感じの良い奥さんだなぁって思いました。
それでもまさか、aatyanさんだったとは!?思いもよりませんでした。
perseusさん、こんばんは。
ここは日帰りでちょこっとではなくて…出来たら泊まりで、ゆっくりとしたいところですね。
最初に湯西川を訪れたのは、もう30年も前のこと。今回、こうして写真まで撮ってみて、変わってしまったなぁと思ってしまいました。
徳島の山奥。行った事ありませんけど、そこにはまさに平家の落人部落がありそうに思えます。
はなちゃん104Mさんへ
全てのお客様の要望を叶えるなど、出来っこありませんものね。
何しろ湯西川は、道の最後。それだけにリピーターさんを大切にしないことには今後はないものに思えます。
こちらへの途中には、ライバルの道の駅もあることですし…
しかし、ここで私の書いた事など、皆さんとっくにおわかりの事でしょう!
会津屋さんの奥さんが、aatyanさん とは思いもよりませんでした。本当に奇遇です。
by hana2011 (2011-07-28 23:11)
こんばんわ^^
日光いいですね~。
行ったことがないので、日光と言えばお猿さん!と幼稚な発想に・・・・・。
お豆腐がおいしい所は、空気も綺麗ですよね^^
by 月夜空 (2011-07-29 00:09)
サービス業って、本当に難しいと思います。
お客様の立場になって、簡単にいえますが、実行しているところは
本当に少ないです。それでいて、お客がこないだの、交通が悪いだの。
ディズニーランドがなぜあれだけリピーターを抱えていられるか、
もっともっと勉強してもらいたいと思いますねぇ。
by hayama55 (2011-07-29 04:37)
湯西川。。。僕は知りませんでした。
いろいろな面で教えられることの多い場所なんですね。
とっても興味深く読ませていただきました。
一度訪れてみたい場所になりました。(^_^)
by ameya (2011-07-29 07:02)
湯西川、良いですね~
大笹牧場から川俣温泉あたり好きです。。
空いてますしね(^_-)-☆
沼田~黒保根に抜ける根利というところにある
豆腐屋さんも美味しいですよ!
by beki (2011-07-29 09:36)
KEIさんへ
KEIさんにとり、湯西川は思い出の地であったのですね。
私の、初・湯西川と同じ頃ですね。
あの頃の湯西川と言えば、熊肉に鹿のお刺身や、サンショウウオ・・・と言う感じでしたものね。
一番大きくて老舗の伴久ホテル、今回は私達、閉鎖されているところを見てきました。
hatumi30331さんへ
家からは、2時間チョッとなのですけれど。。。遠くに来ちゃったと思ってしまうところでしたね。
日光は高山市に続いて、全国でも2か3番目に面積の大きな市。広いだけに、奥も深いのです~~
サンダーソニアさんへ
栃餅は、話に聞いていただけですけれど…
とにかくアク抜きが大変で、その作業だけでも数日かかるのだとか。
それだけに、今後もこの味を守り続けていかないと・・・って思ってしまいます。
そこでしか食べられない美味しいものさえあったら、どんな山奥でも人は行ってしまうものだから。。。
こちらの施設も、その辺りにnice!アイディアが欲しいですね。
月夜星さん、こんにちは。
そう言えば・・・札幌出身のお嫁ちゃんも、修学旅行先とかは日光ではなかったと言っておりました。
日光と言えばお猿さん!は、でも間違っているわけではないのです。
日光市内の民家、お店屋さんは日光猿軍団の被害で困られているとはよく聞く話ですので・・・
水と空気が綺麗なところは、食べるものも美味しく育ったり、作れてしまうのでしょうね!
hayama55さんへ
上に書いた内容は、私がいちゃもんをつけているようですか。
こちらの皆さんの頑張りはじゅうぶん伝わってはいるのですけれど…何分にも素人集団に近いご様子。
それにまだオープンしたてなのですもの、仕方のない部分はあって当然なのです。
観光施設にしろ、宿泊施設にしろ、ホントサービス業って目に見えない部分が多くて。相手によっては感じ方が違う部分も、難しいところだと思いました。
ameyaさんへ
私の書いたものなどに、そのような・・・アセアセ
内容的にけちをつけてしまっているみたですけれど。。。
湯西川の皆さん、基本的には優しい心を持ったかたばかり。まだお仕事に慣れていないだけと感じられますから・・・もう少ししたら、もっとより良く発展していく事を私も願っているのです。
bekiさんへ
サスガに、ご存知なのですね!
霧降高原、栗山村、川俣温泉。どこも良いところですね。
お豆腐は会津西街道を北上した、玉梨温泉の玉梨豆腐が私達のお気に入りなんです。
by hana2011 (2011-07-29 13:20)
nice!を下さった、皆様へ
何時もありがとうございます。
by hana2011 (2011-07-29 13:31)