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福島県湯野上温泉へ・・・②「湯宿 にしきや」館内編 [2019・12月バースディは、近場の福島で]

「 湯宿 にしきや」さんの館内、お部屋について書きます。
予定よりも早く、宿の駐車場に到着。
別棟から半纏を運び出していたご夫婦=宿の主人と奥さんでした。私達に気づいて「「〇〇さんですか?」って。チェックイン時刻より早めについてしまったけれど、「どうぞ、いいですよ」と言ってもらえました。
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入母屋造りの(かつては茅葺き屋根)であったと思われる特徴的な屋根。
玄関までのアプローチには、陶器製の小人さんみたいな灯篭が並べられていた(小さくて見えていないけど)から、夜間の雰囲気も格別であったはず[ぴかぴか(新しい)] 寒さと、暗さが危ないので、夜は外へは出ませんでした・・・。
美しく磨き上げられた格子の引き戸を開けて、玄関から中へ。
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左手に靴箱。その脇の階段箪笥の上には、南会津のパンフレット等が置いてあります。
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床暖房付きロビーへ入った途端、目に飛び込んでくる・・・豪華な螺鈿細工のテーブル、長椅子、ひじ掛け椅子。時を刻む背の高い柱時計もアンティークかな?
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内から、玄関方向を見る。年輪を活かしたデザインテーブル上には、めらめら炭火が燃えるオブジェ[ぴかぴか(新しい)]

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案内されたのは、8畳の「花梨」続いて「春蘭」の部屋。
「出来ましたら一階のお部屋にしてください」の希望に、お部屋の位置の配慮も頂きました。
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まるでタイムスリップをしたような・・・佇まいには、「わぁ~~素敵!」と声が出てしまった。漆喰で固められた白い壁、磨き抜かれて光る柱や、桟。重厚な建具はどれも見事そのもの。
趣のある凝った格子、清楚で繊細な組子細工の施された・・・年代物のひとつ、ひとつが美しい[ぴかぴか(新しい)]
書院造りの地袋の上に小さなテレビ。可愛い三面鏡にティッシュボックス。
和風卓上スタンドはヤマギワの「Frank Lloyd Wrightタリアセン」、部屋に置かれたゴミ箱(これは脱衣所のも同じシリーズながら)我が家でも使用中であるチューブラーの「ideaco/イデアコ ダストボックス」、結構良いお値段だったと思います。
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当時の職人たちのすぐれた技と、美的感覚、心意気が伺える・・・数奇屋作りのお部屋は、細かな桟のデザインと言い非常に凝っています。素敵だけれど、こうして維持し続ける努力も想像以上でしょう。
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夫が借りてきたミニソファと言い、タオル干しも木製の「衣桁」風デザインのもの。
この様な宿、飲食店にありがちな・・・飾ろうとする意図はわかるものの・・・チョッと残念と思うところもこれまで多く見てきましたから[あせあせ(飛び散る汗)] 余計にこの宿は、良いセンスしてるわぁ!!

襖をそっと開けて隣り「春蘭」10畳の部屋を覗いてみるも、布団が収納されている押し入れの様子しか見えず、この二間続きの部屋はグループ客用と思われる。必要以外は客を入れていない模様でした。
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クローゼットの中には、縦じま模様の綿入れ半纏←良質なもので、着るとぽかぽかと温かい[るんるん]
ドライヤー、バスタオル(予約サイトではないと書かれていましたけど、あります)、浴衣、歯ブラシ、浴用タオルなど。
テーブルの上にお茶セット、シンプルだけど洗練されたデザイン・・・ちなみにお着き菓子はありません。全室無線LAN完備でスマホの利用もOK!
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床の間に置いてある「苔」の盆栽もながら、寒さの厳しい真冬に備えてか、「苔」を使った置物が館内のあちこちで見られます。
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帳場の前の棚に並んだ、緑の「苔」。和ダンスを飾るガラスケース内には、カラフルな色合いの起き上がり小法師、同じく会津の伝統的な張り子玩具・赤べこならぬカラフルな色合いで塗られたデザインベコ、ベコは会津弁で「牛」だベェ~~。

先代の主人、大女将の飾らぬ素朴な人柄&接客ではホンワカとした気分に。
息子さんでしょうね。モノクロの上下にギャルソンエプロンを着けた、若主人のカッコ良さ!
ローカルな土地ならではの建物、意外にもハイセンスな備品!・・・と、そのギャップも宿の魅力です。
続きますね。
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末尾ルコ(アルベール)

センスというのはお金では買えないものですよね。心とか感覚に属するものだから当然と言えば当然なのですが、お金をつかってセンスを買ったつもりの方々もおりますよね。このお宿はhana様がご満足しておられるご様子で、センスのよさが伝わってきます。
無線LANも嬉しいですね。ネット依存ではないですが、母の付き添い時、病室でPCをネットに繋げず苦しみました。もちろん「ネット以前」の時代も嫌いではないのですが。

わたしのブログへにくださったコメントでリンクしてくださっている楽天ブログ、拝見させていただきました。日記的なお記事がすごく読みやすく、つい何記事分も続けて拝読させていただき、叫喚させていただくことしきりでした。
文章にもセンスは当然ながら出るもので、hana様のお記事はいつも心地いい流れを持ってらして、素敵です。RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-12-15 23:49) 

獏

ステキなセンスあふれる、それでいて押し付けがましくない
素晴らしいお宿なんですね^^♫
会津は他の雪国同様に積雪対策で
建物が古くてもしっかりとしている印象があります☆
by (2019-12-16 04:57) 

ヤマカゼ

落ち着いた雰囲気ですね
by ヤマカゼ (2019-12-16 07:22) 

hana2019

末尾ルコ(アルベール)さんへ
元が豪農であるのは当然なのですが、一般住宅に関わらずこれだけの建物を作り上げた月日と費用、職人技の数々には感嘆するのみ!
100年以上守り続けてきた当館の代々の主人にご家族。
他の方の宿泊ブログを見て、行ってみたいと思ってしまったのは伝わりましたでしょうか。
そこにさり気なく置いてある、現代的な備品の数々が違和感なく・・・選びに選んだであろう若主人のセンスにも関心、我が家の照明もヤマギワを使っているせいもあり、ついニヤニヤしてしまったのでした(笑)
リンクページは違っておりましたね。映画について書いたのはこちらでした。
https://plaza.rakuten.co.jp/hana7899/diary/ctgylist/?ctgy=7
どれもお読み頂くほどの内容もなくて、ホント申し訳ない限りながら。。

獏さんへ
県境を越えて、福島へ入ると、軒並み続くこの特徴ある屋根です。
これも冬場の降雪の多さゆえでしょう。
古いものを守り続ける忍耐と、努力。出来そうで、出来ない事です。
そして欠かせないものには、会津の人の知恵からくる食の豊かさ!
そちらについても勿論、力説してしまうつもりです‼

ヤマカゼさんへ
落ち着いたの一言ですませないものを感じて参りました。

by hana2019 (2019-12-16 09:36) 

まつき

>磨き抜かれて光る柱
どの写真を見ても、見事にピッカピカですねぇ(@_@)
これだけ綺麗に保つには時間かかりそうですね。
年末の大掃除すら小掃除で済まそうとしている私には、
これだけピカピカにするのは無理そうです(;^ω^)
柱時計もカッコ良すぎる~~!
by まつき (2019-12-16 10:54) 

hana2019

まつきさんへ
古いのに目立つ古さは好ましい部分のみ、和室のみの館内のお掃除は、はたきかけから始める時代を感じさせるものだったそう。
目立つ余計なものがないに関わらず、ゴージャスな(笑)応接セットに柱時計や和ダンスの数々・・・お値段以上の満足感が得られました!
by hana2019 (2019-12-16 11:33) 

サンダーソニア

入口の電灯デザインが大正モダンとかアールデコの香りがして好きです。渋い和室が贅沢な造りですね。螺鈿細工はちょっとゴージャスすぎるかな?
by サンダーソニア (2019-12-17 17:37) 

hana2019

サンダーソニアさんへ
そこは、まさに狙ってと思いました。この後の食事処での連灯の照らす雰囲気も良かったですよ♪
室内に合わせて置かれた、Frank Lloyd Wrightタリアセンも全く違和感がありませんでした。
>螺鈿細工はちょっとゴージャスすぎるかな?
そうでしたね、ただしインパクトはありました!
by hana2019 (2019-12-17 21:17) 

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