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長野・群馬早春温泉旅・・・⑤群馬県「四万温泉」を歩く [2022・3月北軽井沢&群馬県四万温泉]

四万温泉のシンボル的な観光スポット!老舗旅館「積善館」前の赤い橋です。
元々この色でなかったものが、1984年公開の吉永小百合主演映画「天国の駅」撮影時に、赤く塗られてしまったとか!?
300年以上もの歴史をもつ、元禄年間に建てられた日本最古とも言われる・・・3階建て木造湯宿。そこにそんな暴挙が許されて良いものか(@_@;) 右側一階部分には、四万温泉を代表する浴室「元禄の湯」のアーチ型窓も見えていますね。
でも今の人たちはそんな古い映画など知らなくて・・・ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったととの認識かしれない。
積善館のそれぞれの建物に、明かりが灯った夜間の光景はもっと素敵[ぴかぴか(新しい)] 実は写真で見ただけなんですけど[あせあせ(飛び散る汗)]
四万温泉1.jpg
ここ、四万温泉をお訪れたのは何年ぶりでしょうか。まだ群馬に住んでいた頃だけに、30年以上経っているかもしれません。泉質がとにかく良かったのだけ覚えていました。
中之条から北部、山間部へ車を走らせた山間の温泉。
群馬県人なら誰でも知っている…「上毛かるた」、その上毛かるたに・・・「世のちり洗う四万温泉」と詠われているのが、四万温泉なのでした。

四万川ダムにより作られた奥四万湖。
湛えられた水はとても神秘的な不思議な青い色をしています。青みの強いトルコ石色=ターコイズブルーは、「四万ブルー」と着目されているとか。
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ダムを見下ろす公園内で盛んに咲いていたのは、春の到来を告げるマンサクの花でした。
葉のない時期に咲くので、花が目立つと言えば目立つのかな??かなり、まばらでした[たらーっ(汗)]
四万温泉4.jpg
花がよく咲けば「豊作」、花が少なければ「不作」と、稲の作柄を占う植物として古くから深いつながりをもっていました。そこから「満作」の名がついたとも、開花期が早いことより…「まず咲く」、「真っ先」が変化したとの説もあり。
四万温泉2.jpg

温泉街を流れる四万川です。流れが急な為、川底まで見えるくらいに透き通っている辺りは変わっていませんね。
本流と、新湯川、日向見川、小倉沢・・・等の支流があり、岩魚、ヤマメが釣れると言います。
水は澄み渡り、時には美しいコバルトブルー色に。湯の泉が混入して懸濁微粒子を含むことで、青い光が散乱、反射するために起きる現象だそう[ぴかぴか(新しい)]
四万温泉6.jpg
熱すぎるということもなく、適度な湯温で飲める温泉でもあるから飲泉所も幾か所かに見られる。
山あいに佇む温泉街を歩くと山の緑、商店街に建ち並ぶ店々の歴史を感じる佇まいでもって、ノスタルジックな気分にひたるのも可能[るんるん] 自然の中の温泉を楽しむにぴったりな温泉地、それが四万温泉でありました。
対向車が来たらヤバイなーと感じる街道を下って行った先に、共同駐車場が。そこから歩いて「積善館」へ、その程度でも観光と言ってしまう(^_^)V
        四万温泉8.jpg

四万温泉には、四万川の流れに沿うように、上流から「日向見(ひなたみ)」「ゆずりは」「新湯(あらゆ)」「山口」「温泉口」と5つの地区があり、それぞれに温泉宿が点在する。

源頼光の家来である碓氷貞光が、越後から木の根峠を越え、ここ日向見で夜を明かすことに。谷川の音に心を静めて一晩中お経をよんでいました。夢の中に現れた一人の童子から「あなたの読経の真心に感心したので、四万(よんまん)の病気を治す温泉を与えよう、われはこの山神である」とのお告げを聞き、目を覚ますと枕元に温泉が湧き出ていたという伝説が残っています。
現在のお堂は慶⾧ 3 年(1598 年)、当時の領主「真田信幸(信之)」の武運⾧久を祈願して建立されました。
県内最古の木造建築でもあり、関東地方では数少ない貴重な建物との事。
すぐ隣に共同浴場「御夢想の湯」もあります。
四万温泉7.jpg
到着したのは四万温泉の最奥、渓流沿いに佇む全10室の小さな宿「ひなたみ館」でした。
四万温泉9.jpg
          四万温泉3.jpg
咲いていた花は、上のマンサクと似ていますが「サンシュユ」です。
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コメント 12

英ちゃん

ぁぁ、ここが千と千尋の神隠しの舞台になった所か~
てゆーか、千と千尋の神隠しは見たことないから良く分かんないんだけどね(;^ω^)

by 英ちゃん (2022-04-24 23:40) 

末尾ルコ(アルベール)

『天国の駅』の時に赤く塗られたのですか。それはいけませんね。地元の方々も「吉永小百合主演」ということで許容したのでしょうか。どうも日本人、時にやることが頓珍漢になります。
フランス人の友人がよく言っていたのですが、「伝統ある建築物のすぐそばにコンビニがある」と。こうした状態を何とも思わないのはいろんな意味で感覚が麻痺しているのかなあと。自治体ごとにゆるキャラができた時期もありましたよね。
「四万川」は知らなかったのですが、つい「十」を入れて「四万十川」にしたくなります。とは言え高知市からかなり離れておりまして、わたし自身は四万十川へ二度くらいしか足を運んだことありません。
そして「川」で「ブルー」となりますと、近年は仁淀川の「仁淀ブルー」が言われるようになりました。こちらは高知市から近く、慣れ親しんだ川です。
『千と千尋の神隠し』は観ておりませんが(と言いますか、もうずっとアニメはまったく観てないのです)建物は素晴らしいですね。こうした木造建築、憧れます。             RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2022-04-25 04:57) 

taekozue

四万温泉、良さそうなところですね。
積善館、趣のある旅館ですよね。
千と千尋のモデルとも言われ気になっていて、一度は泊まってみたいと
思っていました。
by taekozue (2022-04-25 08:58) 

hana2022

英ちゃんさんへ
「千と千尋の神隠し」は、私もよく覚えていません。ジブリ作品はつまらなく一方なので、観たいと思う気持ちになれずにおります。

末尾ルコ(アルベール)さんへ
出目昌伸監督をはじめとした映画スタッフ、後先を考えずにやっちゃいましたね!
「天国の駅」のモデルとなった「ホテル日本閣」は栃木の塩原温泉に実在した宿&事件でした。吉永小百合主演と言うだけで、なぜ特別なのでしょうか。
フランスもパリしか知りませんけど、建物の高さ規定があったり、実際には汚い部分が大いにあるけれど、街並みの美しさを維持している辺りは、やはり文化の違いを実感してしまうものですよね。
「四万十川」、「仁淀ブルー」と私が行った時には思ったほどではなかったような。
どうしてもイメージが先行して、想像力からの思い込みもありますから。
私の知る高知県の方も、四万十川は遠すぎて滅多にいく事がない代わりに、その分仁淀川は身近と仰っていました。作家の宮尾登美子の自伝小説のタイトルも「仁淀川」、私もかつて読みました♪
「千と千尋の神隠し」にしてもメッセージ性を取り入れたアニメは面白くも、楽しくもないです。
初期の頃の「隣りのトトロ」はフランスの子供達にも大人気だったとか。目にした事もない日本の生活、文化でも大丈夫。…と言うか、その方が返って受け入れられるものと宮崎監督もお話されていましたけれど。。

taekozueさんへ
四万温泉街は基本寂れておりました(笑)
「千と千尋の神隠し」のモデルや舞台と言われる温泉宿は、こちら以外にも渋温泉の「金具屋旅館」、愛媛「道後温泉本館」、こちらは存じないのですが岡山・湯原温泉「元禄旅籠 油屋」と各地にありそうです。
「積善館」さんは人気があって、週末の予約はすぐにいっぱいになってしまうのでした。残念ですね。


by hana2022 (2022-04-25 10:25) 

まつき

えー! そんな歴史のあるモノなのに、映画の撮影の為に赤く
塗られてしまうなんて、そんなのアリなんですかねぇ(・・?
でも赤い橋、なかなかオシャレなので許してしまいそうです(^^;
千と千尋の神隠しは私も見た事がなくて。。。
と言うかジブリ作品、何一つ見た事がなかったりします(^◇^;)
by まつき (2022-04-25 11:07) 

Boss365

こんにちは。
老舗旅館「積善館」と「赤い橋」は絵になる風景です。
映画撮影の為に塗られたのは、驚きですが・・・
印象深い風景になり?営業的には大成功と勝手に推測です。
3階の木造建築、歴史的価値あり素晴らしいですね。
機会あれば、一度は宿泊してみたいですが・・・
設備等を考えると、冬場ではなく夏場が良さそうです。
四万川と支流での釣り、綺麗な清流で良い環境ですね。
釣り好きの友人がいるので、四万川周辺の釣り話を今度聞いてみます。
四万温泉が「5つの地区があり」は、全く知りませんでした。
四万温泉の最奥・日向見にある「ひなたみ館」に宿泊なのですね。
何が出てくるか?楽しみです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2022-04-25 11:22) 

hana2022

まつきさんへ
日本人は作っては壊して、また作る。・・・その辺りが、第二次世界大戦で破壊された建物の煉瓦をひとつずつ集めて、かつての街並みを再現したドイツ等との違いなのでしょう。
赤い橋はアクセントとはなっているものの、あまりにも色が鮮やかすぎです。
「千と千尋の神隠し」、面白みのない一作でした(笑)

Boss365さんへ
観光客の皆さんがここでは、盛んに記念写真を撮っていらっしゃいましたよ。
そうした意味では、仰る通り・・・
>印象深い風景になり?営業的には大成功と勝手に推測です。
その通りになっていますね^^
この歴史ある、3階の木造建築、そしてモダンな窓と、浴槽がいくつも並ぶ「元禄の湯」は、様々な撮影シーンで使われている、四万温泉の名物スポットに違いないのであります。
ただし古い建物だけに階段の多い、複雑な造り、足の不自由な今の私には無理な気がして諦めざるをえません。
日向見にある「ひなたみ館」の夕ご飯でも鮎、岩魚と出て参りました。どちらも当然、完食でございますとも‼!

by hana2022 (2022-04-25 12:06) 

ヤマカゼ

光りのともった夜景は結構難しいですね。スマホの方が雰囲気が良く出て撮れるのがくやしいです。
by ヤマカゼ (2022-04-25 19:08) 

tarou

お早うございます、長柄桜山古墳群(2号墳)に
コメントを有難うございました。
海を眺めるには最高のロケーションです、この季節
富士山が見える日は少ないです。
千尋の神隠しの舞台を思い出す、四万温泉の積善館は
温泉旅館を思い出させてくれますね(^^)v

by tarou (2022-04-26 09:08) 

hana2022

ヤマカゼさんへ
>スマホの方が雰囲気が良く出て撮れるのがくやしいです。
そうなのですか?私などはじめから諦めて撮っていないから。今度スマホ撮影でチャレンジをしてみます^^

tarouさんへ
確かに冬の時期の方が、空気感の違いからかハッキリとれるような気が致します。
積善館の立派な建物は、昔の大工さん達の力量を感じさせてくれる造りですね。


by hana2022 (2022-04-26 11:58) 

ぼんぼちぼちぼち

サンシュ、見る度に、ぶどうの房の食べかすを思い出してしまいやす、、、
by ぼんぼちぼちぼち (2022-04-26 15:21) 

hana2022

ぼんぼちぼちぼちさんへ
元はプロであった方とは思えない、コメントです(汗)
by hana2022 (2022-04-26 21:11) 

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