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雪の湯野上温泉‥・②「湯宿 にしきや」部屋 [2023・2月福島県湯野上温泉]

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温泉街とも呼べないような小さく温かな雰囲気が漂う、小ぢんまりとした宿がほとんどを占める湯野上温泉です。
その中で今回3度目の宿泊となります、「湯宿 にしきや」さんでした。
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積雪の多さに備えての入母屋造りの大きな建物、かつては茅葺き屋根であったと思われる傾斜のある特徴的な大屋根。
私が歩いて行けるか?と夫が心配していた・・・駐車場から玄関アプローチまでの雪は当然、除雪がされていたからホッ!
磨き上げられた格子戸をあけて入る玄関。玄関先の下駄箱の上にも目を惹く「縁」の書が掛けられていたけど、どなたのかわからないからパス(^-^;
階段ダンスの上には湯野上温泉のパンフレットがいくつか置かれていた。
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豪華な螺鈿細工のテーブル、椅子セットのスペース。時を刻む背の高い柱時計もお揃いのようです。年輪を活かしたデザインテーブルには、炭火がメラメラと燃えるオブジェ[ぴかぴか(新しい)]

申し込み時に案内されたのは一階8畳の「花梨」でしたが、そちらの部屋へは二度宿泊済みでしたから、「素敵な部屋ですけど、真冬の時期は寒すぎます[バッド(下向き矢印)]」と、一度はお断りした経緯あり。
ただし前は気づかず過ごしてしまったけれど、一階部分は床暖でぽかぽかでした[いい気分(温泉)]
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それではと言う事で、アップグレートされたのが二階「紅葉葵(もみじあおい)」のお部屋(^_^)V  鍵はあっても一度も使用せず。
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本来は4人部屋となる、16畳の広さ! 外からは窓があるように見えないのに南、西と二面の窓で明るかったです。
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今では入手するのも困難と感じる太い梁、柱。漆喰で固められた白い壁。磨き抜かれて光る柱や、桟。部屋壁下を彩る網代編み模様。重厚な建具と美しいの一言[グッド(上向き矢印)]
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まるでタイムスリップをしたかのような・・・佇まいを見せる室内で、床の間を飾るのは東山魁夷の「冬華」。シリアルナンバー入ってました。季節ごとにかけ替えるのでしょう。
・・・同じくフロントを飾るのも、蓼科「御射鹿池(みしゃかいけ)」をモデルに描いたとされる「緑響く」でしたものね。
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会津縞のティッシュボックス。ミラー、消毒液、メモ用ペン。ideaco/イデアコ ダストボックスは同様のタイプを家でも使ってます。
和風卓上スタンドはヤマギワの「Frank Lloyd Wrightタリアセン」。

お茶のセットはあるものの、お着き菓子はないから持参してきたものの、車の中に忘れました[あせあせ(飛び散る汗)] 取りにいくのが面倒で、お茶だけ飲んでお腹を誤魔化す。
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クローゼットの中に真新しい浴衣、竹製歯ブラシセット、ふっかふかのバスタオルは最高級ホテルタオル、インド綿使用の「Micro Cotton(マイクロコットン」、縦じま模様の綿入れ半纏←良質なもので、羽織ったらぽかぽか温か。皆「雪ん子」になってご飯を食べた、食事処での雰囲気は東北らしくて良かった[るんるん]
部屋2.jpg
何時でもここには代々受け継いできた本物と、民宿とは思えない本物とがあるのでした。館内、室内で使用されている品々は今回も、全て若いオーナーさんの趣味としか思えない、拘りの品々だらけで素晴らしい[グッド(上向き矢印)]
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コメント 15

英ちゃん

古風なお宿いいね!
古い椅子もいいすね(^_^;)
太い梁も立派なもんだ~
by 英ちゃん (2023-03-08 01:22) 

Boss365

こんにちは。
「3度目の宿泊」の文字あり、リピある素敵なお宿みたいですね。
「紅葉葵」のお部屋、16畳は広くゆったり、逆に寒そうです?(爆)。
東山魁夷の「冬華」あり、シルクスクリーンモノと思いますが、素敵な絵画ですね。
北欧の沈まぬ太陽を描いた風景みたいですが、モノトーン色で好感触です。
「緑響く」は東山魁夷らしい特徴ある色彩ですね。
和風卓上スタンド、有名建築家のデザインですが、内装雰囲気にジャストフィットです。
「縦じま模様の綿入れ半纏」懐かしい半纏、自宅にもありますが、最近着る機会なしです。
薄そうに見えますが「ぽかぽか温か」は、大変上質な半纏です。
『皆「雪ん子」になってご飯・・・』(爆)寛いで食事が出来ますね。
「湯宿 にしきや」さん、古き良き時代?伝統的な「本物」が揃ってますね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-03-08 01:27) 

末尾ルコ(アルベール)

これは本当に美しいお部屋ですね。照明にしても家具にしても雰囲気と風格のあるものばかり。物語が生まれそうな空間となっておりますね。こうした机を見ると、PCとかは実に無粋に感じられます。原稿用紙を広げて書き物をしたくなりますね。

ドミニク・サンダの日本におけるCMについてはよく覚えてないんです。けれど日本でもけっこう名が知られてましたよね。彼女のフィルモグラフィを見ると、一般の日本人が観るような映画はあまりないのですが。
おそらくほとんど彫りのない美貌が日本人にしっくり来たのではないかと、今更ながら想像しています。
わたし例えばベルトルッチの『暗殺の森』なんかは大人になってからの鑑賞で、実は少年時代に『世界が燃えつきる日』というSF映画にヒロインとして出演しているのを映画館で観たのですが、子ども心にも特撮などがあまりにお粗末なのが明確で、当時はイマイチドミニク・サンダの価値は理解できませんでした。
『世界が燃えつきる日』の主演はジャン・マイケル・ヴィンセントでした。この人も、『ビッグ・ウェンズデイ』はよかったのですが。まあそれだけかな(笑)。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2023-03-08 10:19) 

みうさぎ

和の雰囲気が凄い溢れてる~
素敵な空間で心安らげたでしょう~

by みうさぎ (2023-03-08 10:51) 

hana2023

英ちゃんさんへ
毎回こんなのばかりで、本当にごめんなさい。
ただ出かけて行ったところは、自己記録として書いて残しておきたいのです。

Boss365さんへ
こんにちは。
民宿だけでもほかに泊まりたいところはあるものの、知っているのが安心という部分、こちらの風情、また何か新しい発見があるかもの期待と。
>逆に寒そうです?
茅葺屋根の二階は温かい、その上こちらは浴室の上部分になりますから、心配は無用でございます。
東山魁夷の「冬華」は、宿の雰囲気にピッタリ!「緑響く」は最もよく知られている一作です。季節は違っていたものの、蓼科にある御射鹿池も私、訪問済みでした。
家の夫など自宅にいる間中着ている、縦じま模様の綿入れ半纏。しかし着古した自宅のものよりずっと温かいと申しておりました(笑)
明治時代の建物を大切に維持保存してきた本物の古民家と、管内&備品の新しい部分と、この日の宿泊客もほとんどが常連さんでした。しかも4組中、栃木組が三夫婦も!

by hana2023 (2023-03-08 10:52) 

hana2023

末尾ルコ(アルベール)さんへ
本当に日常生活の雑多な者たちとは無縁の空間が広がる、こちらの宿、お部屋です。こうして旅に出ると、人間に必要なものなどホンの数点であると気づかされますね。
ドミニク・サンダのパルココマーシャルは、ポスターがほとんど・ちょうど都内にいた頃でしたから。そしてなんと言っても映画雑誌「スクリーン」「ロードショー」への頻繁な登場!
仰る通り、癖のない美貌が日本人好みであったのでしょう。
「世界が燃えつきる日」、ジャン・マイケル・ヴィンセントとどちらも存じませんでした。別に観なくてもいいですね(笑)

みうさぎさんへ
そうなのです。
我が解説からも、素敵、素敵♪の思いがあふれんばかり‼
でも3度目の今回で、当分の間の再訪はいいかなって(笑)
by hana2023 (2023-03-08 11:04) 

まつき

3度目の宿泊となると、リピ率上位に入りそうですね。
落ち着いた感じの照明、上品で美しいですね!(^^)!
こんな素敵な照明にお出迎えされるだけで、非日常感たっぷりの
スタートが切れそうです♪
写真でもピカピカ具合が分かる太い梁、これだけきちんと維持するのは
大変でしょうねぇ。
メラメラと燃えるオブジェの向こうに見える「来て」が気になります(笑)
by まつき (2023-03-08 11:10) 

hana2023

まつきさんへ
岩手・八幡平の「ビーバー」さんは、連続で6回通いましたから…ね。
「ビーバー」さんへもそろそろ行きたいわ♪ しかし家の夫も最近は遠出を避ける傾向あり。
築年数の古い宿を、維持管理していくご苦労は、私たちの想像を超えるものでしょう。
この「来て」は、白地に「来てふくしま」だったかのポスターなのです。
翌日どこへも寄らずに、ただお泊りしただけながら、それでも雪が少なくて助かりました。
by hana2023 (2023-03-08 11:46) 

溺愛猫的女人

どのお部屋も凝った調度品が飾られていてため息が出そうです。
by 溺愛猫的女人 (2023-03-08 12:49) 

hana2023

溺愛猫的女人さんへ
今回もまた、非日常を求めてのミニ旅行でしたので。
by hana2023 (2023-03-08 23:25) 

marimo

めらめらと燃える炎はオブジェなのですね!
太い梁が目を引きますね。
お部屋の調度品は一つ一つが和モダンで、とてもお洒落♪
最近は脱プラスチックの傾向なのか、
洗面セットも自然素材のものが増えましたね。
雪ん子になった皆さんの姿が目に浮かびます。
以前、真冬の有馬温泉に宿泊した際もダウンのような?
モコモコの半纏が用意されていたのを思い出しました。
by marimo (2023-03-09 00:02) 

ぼんぼちぼちぼち

灯りも階段箪笥も、素敵でやす!
オーナーさんはお若いのでやすね。
嬉しいでやすなあ、このネット時代に、アンティークに拘られるとは!
by ぼんぼちぼちぼち (2023-03-09 11:37) 

hana2023

marimoさんへ
古い建物や家具を利用した宿に関わらず、そこに置かれた小物、備品はどれもオシャレで、高級品ばかりなのです。
脱プラ、リサイクルの動きは当然の流れでしょうね。床暖とは言え、雪の多い会津ならではの浴衣に半纏、その姿で皆さん、地元産の日本酒を楽しまれていました。
真冬の有馬温泉も山間だけに同様なのでしょう、息子転勤につき、私もこの先数年後には訪問できるかしら?

ぼんぼちぼちぼちさんへ
明治時代に建てられた自宅を、磨き上げて宿にしている訳ですから、ここではどれもが当然、アンティークなのです!
現オーナーである息子さんへと変わってから、民宿とは思えぬセンスの良いもの達を惜しげなく使う。
一度泊まったら、ハートが掴まれますよ^^



by hana2023 (2023-03-09 12:22) 

tarou

こんにちは、桜の花咲く室生寺に
コメントを有難うございました。
湯宿(にしきや)さん、落ち着いた感じの
宿ですね(^^)v
お風呂が気になります。
<ご参考>女人高野と桂昌院
http://inori.nara-kankou.or.jp/inori/special-interview/kowa15/
by tarou (2023-03-09 19:08) 

hana2023

tarouさんへ
こんばんは。
またまたのコメントを、恐れ入ります~~!
こちらの温泉は癖のない、優しいお湯ですが、結構な熱湯のよう^^
by hana2023 (2023-03-09 22:04) 

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