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雪の湯野上温泉‥・③「湯宿 にしきや」夕食 [2023・2月福島県湯野上温泉]

待っていた6時半、大女将の声で「用意出来ました~~」の声がかかるのを合図に、食事処へと向かいます。
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[右斜め上]すでに座っている方がいたものだから、これは翌朝に撮ったものです。
お隣りとの間に仕切りはなくても、皆さんそれぞれ静かに食事されてました。

楽しみにしていた夕餉のテーブルの上には、達筆な手書きのお品書き→変わってプリントものへとかわっていましたけど。今回も美しい夕餉の膳。
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席にはアルコールメニューもあり、「まずは生で」がお約束の夫さん、この日はなぜか瓶ビールでオーダーを。口に当たる部分が薄いだけで本来の味わいや感触がストレートに伝わってくる、うすはりガラスのコップ2個も用意して下さった。
でも私は地酒の美味しい福島だけに「泉川 純米吟醸」を、爽やかなガラス製 片口、お猪口で頂きましょう。
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カットトマトをお花に見立て、周りにフリルレタス・メロン・スナップエンドウ・芽キャベツ・赤いサラダ大根にドレッシング&チーズとフレンチのような盛り付けで見た目も華やか♪ 葉物の下には根菜も隠れてるし、カボチャ味のホロッとした焼き菓子みたいのも入って、勿論美味しい[グッド(上向き矢印)]
野菜類は共に味わうのも良し それ自体を味わっても良し、べジファーストが嬉しい前菜プレートになりました(^_^)

こちらは会津郷土料理の宿だけに、他の料理内容は決まっています。
・温かい「こづゆ」・・・帆立貝柱のダシの効いた薄味のお汁で、根菜、豆麩、キクラゲと煮ています。ハレの日には欠かせない具沢山の一品です。
・蕨のおひたし・おかか添え・・・蕨採りにハマっている夫:食べる度「この食感の良さ!どうやって、保存しているんだろう?」との疑問をもってしまうよう。
・ニシンの山椒漬け・・・長年保存食として重宝されてきた鰊の身はふっくら、その味に山椒の香りがピリリで、これぞ、会津の味!
・会津の漬け込み・・・人参と鱈が漬け込まれた、薄味で素材を楽しむ一品。
・キュウリでおめかしした、なます。家のお正月でも真似しました(^_^)
・そば豆腐・・・そばの風味香る豆腐は、上に山葵を添えて♪
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・牛肉の陶板焼き・・・は食べたくなった頃合いで火を点けて、火が消えたらタレでいただきます。この辺りでお酒がなくなって、次はと思いつつ、お腹がくちくなってきて、お替わりが頼めそうもありません[あせあせ(飛び散る汗)]
・鮎の塩焼き・・・こづゆと同じく、焼き立て熱々で運ばれてきます。
お隣さんがかなりイケる口らしくて次々オーダーをするものだから、マケジと頑張りたかったけど、まぁ良いでしょう[るんるん]

・馬肉の赤身と炙り・・・会津名物・馬刺しの赤身をお刺身…は普通。 炙りと二種類にアレンジされたそれを、オニオンスライスと辛味噌で食す。
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郷土料理を盛り付けるのは会津塗りの「手塩皿」、手塩皿は全部合わせたら10種類、料理と共に一皿ずつ違った柄を楽しみながらのスタイル[るんるん]

・しんごろう・つと豆腐の田楽・・・会津伝統の「しんごろう」は、ご飯を8分つぶしにしたご飯団子。「会津の味」でよく使われる、地元産「じゅうねん」=エゴマを差す方言です。じゅうねんを味噌に練り込み、団子にしたご飯にぬって焼いた郷土料理が「しんごろう」なのです。
「つと豆腐」と言うのも、雪深い南会津ならではの保存食でしょう。

食べ終えてからも楽しいの絵柄色々、途中気づいて写真に撮りました。
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絹ごし豆腐・長ネギ・小松菜のお味噌汁には当然、会津味噌でしょうね。
麹の効いた優しい味のお味噌汁でした。
食べたいだけご自分でどうぞ~・・・って、置かれた炊飯器からおかわりも自由、ご飯も食べられたものの、この頃には我がお腹は満腹で無理。
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「Marshall」のスピーカーから控えめなボリュームで、Jazzの音色が流れる中[るんるん] 浴衣に綿入れ半纏の格好で食事する私達。
3テーブルが我々を含めて中年過ぎの夫婦、一テーブルがタッチの差で入館した男性客でした。
喫煙していた夫が一緒になり「どちらから?」の会話から、3組とも栃木から、中の一組さんはホントにご近所さんでした。そして皆さん、常連の方達ばかりであった模様。

食後もう一度、温泉で温まったら、もう起きていられない[眠い(睡眠)]
家では何時も12時過ぎまで平気と言うのに、なぜか不思議ですね。
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夕ご飯を食べ終えて部屋へ戻ると、あいていた方側へお布団が敷いてありました。低反発布団の足元には湯たんぽも入って熱いくらいです。
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部屋5.jpg    部屋4.jpg
またも長くなってしまいました、続きは次回へ。
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Boss365

こんにちは。
食事処、適度な距離あり「静かに食事」されているので、仕切りはない方が良いですね。
「手書きのお品書き」がプリントモノに変化みたいですが、読み易いかも?
温かい「こづゆ」多分?初見です。また「ハレの日には欠かせない・・・」なる程です。
「蕨のおひたし」食感が良いみたいですが、立てた盛り方もいい感じです。
「牛肉の陶板焼き」や「鮎の塩焼き」は確実に美味しいですが・・・
「馬肉の赤身と炙り」は、美味(びみ)で、お酒に合いそうです。
また「しんごろう・つと豆腐の田楽」全く食べた事のない郷土料理で、お味に興味ありです。
ところで「マケジと頑張りたかったけど・・・」(爆)無理は禁物です。
手塩皿、素朴でほんわかする絵柄で大変凝ってますね。
「Marshall」のスピーカー、以前もどこかのお宿で見た記憶あり・・・
大変寛げる雰囲気・空間なので、宿泊客とも会話が弾む感じと推測です。
また「常連の方達ばかり」の文字あり、老舗感?あるお宿ですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-03-10 01:02) 

英ちゃん

美味しそうな物がいっぱいでいいねぇ(^_^;)
by 英ちゃん (2023-03-10 01:51) 

hana2023

Boss365さんへ
おはようございます。
>仕切りはない方が良いですね。
そうなのです。
中途半端な個室で爆音お喋りをされるよりもずっと、ずっと良い←ケチケチ宿〇みれの事をまだ、根にもってます(笑)
Bossさんは、会津郷土料理のこづゆ、しんごろう・つと豆腐の田楽・・・と、どれも未経験でしたか。…驚いたのは、福島出身の方がご存じなかった時、その方も夫と同じで食に感心のない人だったのかな?
蕨のおひたしも他所でこんなに食べたら、結構なお値段になるものと。
仰る通りに、どれもアルコールのススムクンメニューばかり、それなのにもう呑めない、これ以上食べられない、年齢と共にそうなっていくのでしょうね。
しかし皆さん、この料理と、この雰囲気を味わいに訪ねてくる人たちばかり、そこに我々も入る訳ながら。
田舎の良さ、そこにチョッとプラスされた都会的なエッセンス、良い宿なのでこれからも続いていって欲しいと感じます。
>「Marshall」のスピーカー、以前もどこかのお宿で見た記憶あり・・・
私のところ以外ででしょうか?

英ちゃんさんへ
おはようございます。
はい、どれも皆美味しゅうございました。スイマセン。

by hana2023 (2023-03-10 08:12) 

末尾ルコ(アルベール)

郷土の素材と調理法を生かした手の込んだお料理の数々。目を見張ってしまいます。ジャズの音色が奏でられているのも何とも粋。
そしてこうして拝見していると、旅先でのお料理、器の重要性がとてもよく伝わってきます。照明を落とした落ち着いて雰囲気の中、鮮やかな紅色の器と可愛らしい絵柄。旅先での夢幻的な非日常感を演出してくれておりますね。またこの色彩が行かされるのも東北や北陸ならではで、高知などではこんな雰囲気にはならないのではとさえ感じます。

そうですよね、かつての洋画ファンにとって、『ロードショー』と『スクリーン』の影響はいかにも大きかったですね。ドミニク・サンダもよくグラビアに登場する一人だったですね。
その中でもわたしの印象では両誌にけっこうな違いがあって、『スクリーン』の方はまだカトリーヌ・ドヌーヴやイザベル・アジャニーなど欧州のスターを載せることしばしばでしたが、『ロードショー』はどんどんテイタム・オニールとかリンゼイ・ワグナーとかトレーシー・ハイドとかミーガン・フォローズ(テレビの『赤毛のアン』とか、シュールな路線を突っ走るようになりました。「日本だけ」と言うよりも、「『ロードショー』誌だけのスター」(笑)がけっこういた時代でした。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2023-03-10 09:11) 

hana2023

末尾ルコ(アルベール)さんへ
おはようございます。
長く雪に閉ざされる東北ならではのこけし細工や、曲げわっぱをはじめとする木工製品。それは飛騨高山の家具、民原品にも共通するものながら、日々の内職的な部分も含まれていたのではと想像してしまいます。
>郷土の素材と調理法を生かした手の込んだお料理の数々。
前菜プレート以外の天塩皿メニュー等は、毎回同じなのです(笑)
その辺りは民宿、ペンションと言った小規模施設では普通の事のようながら。またそうではなく料理人さんを入れたら、この料金ではやっていけないと想像されますので。
「スクリーン」と「ロードショー」の違いは、仰られるようにハッキリと!
日本だけでスターは、トレーシー・ハイド、オリビア・ハッセーなど(笑)若き日のオードリー・ヘップバーンの姿も表紙を飾っていましたし。なんだか面白くない!と手に取らなくなったのも必然の流れでした。
映画雑誌「ロードショー」は2008年に休刊。「スクリーン」は近代映画社の名で続いている模様ですね。しかし最早家にいてさえこれだけ身近に情報が得られる今、「ロードショー」独自の偏った路線は懐かしくもあります。
by hana2023 (2023-03-10 10:19) 

まつき

お品書き、PCで入力されたモノはやっぱり趣が足りないと言うか、
あっさりとした感じになっちゃうものなんですねぇ。
達筆な手書きの方が有難みが増すと言うのか、違うものですね。
会津塗りの器で頂く郷土料理も特別な感じがしますね。
10種類もの違った図柄を楽しさ満載です♪
なのですが、やっぱり私は牛肉の陶板焼きに惹かれてしまいます(^^;
by まつき (2023-03-10 10:56) 

hana2023

まつきさんへ
達筆なお品書きは、元校長先生であったお爺さんが書かれていたものか、それともどなたかに依頼をしていたのか不明ながら、気がついたら変わってました。
天塩皿の綺麗な絵柄の数々、これも後継者がいる、いない次第でしょうから、今後もこのスタイルで続いて欲しいな♪と思っています。
夫も牛肉の陶板焼きを見て、食材に費用をかけてると言っておりました。あの人にわかるのかしら(笑)

by hana2023 (2023-03-10 12:51) 

溺愛猫的女人

会津塗りの漆器がステキですね。絵柄もいいなぁ(*^^*)
by 溺愛猫的女人 (2023-03-10 12:52) 

サンダーソニア

落ち着いた宿が一番です。
by サンダーソニア (2023-03-11 12:30) 

hana2023

溺愛猫的女人さんへ
会津の伝統工芸として代々受け継がれてきたものだけに、美しいです。可愛らしい絵柄も多くて、目でも楽しめますね♪

サンダーソニアさんへ
お子さん達にそれを放置する大人、大声お喋りの図々しいオバちゃん達は場所を選んでお泊りして欲しいですね(^^;

by hana2023 (2023-03-11 21:09) 

tarou

(湯宿)にしきや サンの夕食は肉あり魚あり
日本酒が進みそうです。
by tarou (2023-03-13 13:20) 

hana2023

tarouさんへ
こんにちは。
こちらは、会津の郷土料理と、会津で生まれた地酒を楽しむ、お宿でございます♪
by hana2023 (2023-03-13 16:56) 

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