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猛暑続きで参ったね北海道・・・㉜映画「鉄道員ぽっぽや」に登場の「幾寅駅」 [2023・7~8月三年ぶりの北海道]

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8月に入った道内を走っていると、あちらこちらで鮮やかな黄色の花が見られます。それは上に載せた…一見菜の花のように見えます、「キガラシ」と呼ばれる花です。
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特に道東には多いようですけど、富良野町でも数か所で見たキガラシ畑。花が咲いた後は刈ってそのまま土に埋められ、それが翌年用の肥やしとなります。「緑肥」となるキガラシは、観賞用ではなく畑の肥料にする。この風景は農家さんの営みから生まれたもの。

[右斜め下]景色は一変して・・・
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ポスターからお借りしてきました。
高倉健主演映画「鉄道員ぽっぽや」の舞台、「幌舞駅」名で登場したものです。
厳冬の雪景色をバックにした廃線間近の駅ホームに、黒い外套姿で佇む長身の鉄道員=高倉健。そこに余計な説明など必要ない、これだけで「絵」になる[exclamation]

南富良野町を走行途中に見かけた矢印「←」から、根室本線「幾寅駅」に立ち寄りしてみました。
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映画監督の降旗康男はこの一枚、高倉健の姿を撮りたい為に映画製作をしたのではないかとまで思ってしまいます。
松本市内浅間温泉に宿泊時の散歩中、目にした立派なお宅の表札「降旗」の苗字を目にして、その家が降旗監督のご実家であると察しました。

原作者・浅田次郎の短編小説「鉄道員(ぽっぽや)」、本作にて作者は「直木賞」を受賞したけれど、浅田次郎作品にはより優れた、賞に相応しい作品が数多くあります…。
降旗康男製作、監督により1999年実写映画化された本作は・・・家族を亡くした孤独の中でも最後まで仕事に励む、彼を訪ねてきた女の子は夢か?現実か…の奇跡の物語。
そこにあるのは、仕事一途なため自らが失った対象への後悔の念?先を見失った失意の内の自問からのものだろうか。
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駅前にはだるま食堂、ロケで使われたセット、車両の主役「キハ12 23」(鉄ヲタではないので撮っていませんでした[バッド(下向き矢印)])・・・。ここでも、映画のセットをバックに記念撮影をしている方がいますね。
駅構内の改札を通ると映画のポスター、主人公・佐藤乙松の衣装、グッズが沢山並んで展示されています。
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娘雪子が被った駅長帽も。実は自分も被ってみた写真も撮っているけど、公開はしません(^^;)
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南富良野町では本作撮影で幾寅駅が使われての映画化、公開を町民全体で歓迎し、応援する様子が写ったパネル展示で残されていました。

高倉のパートナーとして亡くなるまで17年の時を共にした自称・養女とやらの人、最後を親族にも一切知らせる事なく、高倉の全てを消し去り全財産を相続した。高倉健のもつ神秘性とイメージを落とし、映画ファンから大きな信頼を失ったのは事実。そこにどのような実情があったのか、真相はわかりませんが残念でなりません。ガッカリした感は大いに否めません。

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本線は2016年8月の台風10号の被害を受けて以来不通、バスによる代替え輸送が続いているのでした。駅としての機能はすでに果たしていない今。
廃止前だけに鉄道ファンならぬ、観光客までがこうして訪ねてくる。
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その辺りについても住民の方々から見れば複雑な思い、感情を抱いている事でしょう。


そして、道内最後の宿泊はこちらで。
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「森のスパリゾート 北海道ホテル」は煉瓦造りの趣あるホテルです。駅近くに立地する割りに、森の様な木々に覆われた空間♪ 設備は豪華でラグジュアリー[ぴかぴか(新しい)] ・・・期待が大きかっただけに・・・(@_@;)
続きますね。
thanks(68)  コメント(19) 
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thanks 68

コメント 19

Boss365

こんにちは。
「キガラシ」名前は初耳ですが、仰る通り「菜の花」と見間違えそうなビジュアルですね。
また、菜の花よりライム色?黄緑色で大変爽やかな光景です。
「緑肥」みたいですが、稲作の「レンゲ」みたいな機能?効果ありですね。
「鉄道員ぽっぽや」の舞台「幌舞駅」の「幾寅駅」を訪問・・・
小説で映画ですが、舞台・現場を訪れると、映像浮かび感慨深くなりますね。
また、駅前のだるま食堂や駅構内には展示物あり、訪ねる価値ありですが・・・
幾寅駅が本来の機能をしていないのは、多少残念ですね。ホームからのシーンが浮かびます。
ところで「自称・養女とやらの人?」小生詳しくないですが・・・
色々と高倉健の痕跡を消し去ったのは残念、そのうち真実が暴かれる時が来ると思います。
次の宿泊先「森のスパリゾート 北海道ホテル」ですが・・・
「期待が大きかっただけに」の文字あり?(爆)楽しみにしています!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-12-01 23:14) 

末尾ルコ(アルベール)

高倉健の美ですね。
さてわたし、背骨骨折が判明しまして、すでに入院しています。母は縁者に世話してもらってますが、どうなることになりますやら。RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2023-12-01 23:33) 

hana2023

Boss365さんへ
こんばんは。
初回の富良野訪問時、真っ黄色の畑を目にして感じた疑問、帰宅後に調べましたら、・・・と言ってもグーグルさんに聞いただけですけど、菜の花と間違えやすいものの、菜の花よりも開花時期の遅いキガラシとの事。知らない風景って、まだまだあるものですね。
「幾寅駅」訪問は予定でも何でもなかったけれど、それでも行って見てきて良かったです。
利用者の減少による、北海道内の鉄道路線の廃止と、分断。この問題も国鉄時代より残された課題のひとつなのでしょう。
家の弟のように一日も早く乗っておきたいと考える人はいるかもしれません。
こちらの駅も7年もの間、なんらの対策もせずにほったらかしとは!?雑草におおわれたホーム、寂しい光景でした。
謎の多い養女?との人、私もよく知らない事ながら・・・あまりの手際の良さであり、胡散臭さは否めません。
帯広での最後のホテル、その真実もじかい暴かれますので。人に起きたそうした問題っておもしろいものですからね(><)


by hana2023 (2023-12-01 23:41) 

Boss365

こんにちは。
別件「イケジイ・イケオジ」の件ですが、大昔はモデル並みのビジュアルでした。現在は多少太り気味かな?それでもハーレーを乗り回すアクティブなオヤジ・オジサンになっています!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-12-01 23:54) 

hana2023

末尾ルコ(アルベール)さんへ
そんなに酷い転びかただったのでしょうか。
背骨骨折で、すでに入院中とは‼! RUKOさんおひとりの問題では済まないだけに、ジッとはしていられないご心境でしょうね。
うたちゃん様の様子も、どうされているのか心配です。
MRIの画像検査は、週明けとなるのでしょうか。とにかく痛みが大きくなりませんよう。症状が悪くて手術といった事態へとならないよう願っております。お話を聞くことしかできない身ながら、またお知らせくださいませ。


by hana2023 (2023-12-01 23:56) 

hana2023

Boss365さんへ
またのご連絡をありがとうございます。
>大昔は
…は、ミソですね^^  若き日の知人の方、モデル並みのビジュアルでしたか。
しかしそれでもアクティブにハーレーを乗り回すなど!運動神経、気力、体力と維持をなさっている若さ、資金力もですね。じゅうぶんにイケオジとお呼びしておきます(^_^)V
by hana2023 (2023-12-02 00:05) 

英ちゃん

幾寅駅の駅舎がいいなぁ(;^ω^)
行ってみたいなぁ…
ちなみに私は「鉄道員(ぽっぽや)」は見てませんが(^_^;)
by 英ちゃん (2023-12-02 00:14) 

hana2023

英ちゃんさんへ
小説も、映画も観ていたのに、そのロケ地が南富良野とは全く思いもせず。もっとずぅーっと田舎のホントのローカル駅とばかり・・・。
ここは偶然にも見られて、ラッキーでした!
行かれる前には映画か、小説かの予備知識があった方が楽しめると思います^^
by hana2023 (2023-12-02 00:34) 

まさ

この映画「鉄道員(ぽっぽや)」は観たので、ロケ地へ行ってみたいなと思っています。
4年前の北海道旅行では、時間が無くて訪れることが出来ませんでした。
by まさ (2023-12-02 08:27) 

ぼんぼちぼちぼち

ロケ地巡礼、楽しいでやすよね!
撮影で使われた衣裳やグッズがあるとは、ますますテンションあがりやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2023-12-02 09:55) 

まつき

「キガラシ」ですか! 初めましての名前のような(・・?
私ならきっと「わーい菜の花畑だ~!」と何の疑いもなく、
能天気に写真撮るだけでしょうねぇ(;^ω^)
畑の肥料の為とは言え、十分観賞用にもなってくれますね(^^)v
高倉健さんの作品、何1つとして見た事がないのですが、
あの「自称・養女」とやらの出現で、女を見る目はないんだなって
印象だけが強くなってしまいました( ̄▽ ̄;)
by まつき (2023-12-02 11:40) 

溺愛猫的女人

キガラシの花畑が美しいですね。畑の肥やしになるなんてすごいです。
高倉健さんは立ってるだけで絵になる素敵な役者さんでしたね。
by 溺愛猫的女人 (2023-12-02 11:43) 

ミィ

幾寅駅、すごく雰囲気のある駅ですね。
映画の舞台になるのがよくわかります。
「幌舞駅」の看板はそのままなんですね。
「鉄道員ぽっぽや」は観ていないのですが
ここを訪れるなら絶対観てから行くのがよいですね。
by ミィ (2023-12-02 12:33) 

hana2023

まささんへ
鉄道員(ぽっぽや)」は、俳優高倉健の魅力あっての一作ですが、内容にはイマイチ納得がいきません。ファンタジー過ぎる、甘い内容に過ぎる感じ(^^; だたし雪に覆われた北海道には、高倉健の姿があまりにも似合っているからともと感じました。
ロケ駅は富良野から帯広へ向かい走行中に、偶然に出会ったものです。

ぼんぼちぼちぼちさんへ
ぼんぼちぼちぼちさんも、ロケ地巡礼をされるのでしょうか?

まつきさんへ
>私ならきっと「わーい菜の花畑だ~!」と何の疑いもなく、
またまた~~!?
>高倉健さんの作品、何1つとして見た事がないのですが、
一本くらいあるように想えますけれどね^^
その人が本当にパートナーと言うなら、俳優以外のところでは、普通のおじいさんだったとしか思えないですね??

溺愛猫的女人さんへ
普通に咲いている菜の花、レンゲソウだって、畑の肥料になりますから‼!
>高倉健さんは立ってるだけで絵になる素敵な役者さんでしたね。
そうしたイメージから、我々が勝手に美化していた部分は大いにあったと思います。

ミィさんへ
真夏の廃線駅も雰囲気を感じるものながら、映画の中の「「幌舞駅」の名で写るシーンは最果て感が強く感じられました。
本作のカメラマンは後に自分でも監督作「点の記」を撮った木村大作なのですから!
行く、行かないに関係なく、まぁ観ても悪い映画ではないと思います。
by hana2023 (2023-12-02 20:59) 

marimo

キガラシの花畑が何て広大なんでしょう!
畑の肥やしのために育てるんですね。
「鉄道員ぽっぽや」の舞台は富良野だったんですね。
ちょっと行ってみたくなりました♪
実在する駅名とは違うんですね(^▽^;)当たり前か(笑)
高倉健さんの演技はセリフより所作で語ってますよね。
最後のラグジュアリーホテル・・・一体何が!
by marimo (2023-12-03 07:50) 

taekozue

雪景色のホームに佇む高倉健、本当に説明もいらない程絵になりますね。駅にはグッズの展示もされていて、鉄道員の映画の世界観に浸れそうですね。hana2023さんの駅帽姿も拝見したかったです^^
by taekozue (2023-12-03 09:55) 

hana2023

marimoさんへ
>「鉄道員ぽっぽや」の舞台は富良野だったんですね。
原作は道内の架空の駅であり、映画もその通りの「幌舞駅」ながら、ここ富良野の「幾寅駅」はロケ地として選ばれたものかと。
北海道の魅力は、札幌、小樽、函館と言った都市部よりも辺境の地に強く感じられる気がします。ニセコの様な夏のリゾートも人が少なくて好きですけど。
周囲がもってしまっていた、役柄のイメージ=高倉健その人、ご本人もそれを大切にして努力を重ねてきた方だったと感じられました。

taekozueさんへ
高倉健のヒット作「幸せの黄色いハンカチ」「遙かなる山の呼び声」のリメイクでは、高倉健役を阿部寛が演じましたけれど。失礼ながら、あの存在感、美学は感じられないままでした。
hana2023さんの駅帽姿は、あまりにも見苦しすぎて封印しております^^
by hana2023 (2023-12-03 13:54) 

tarou

こんにちは、洲本城にコメントを有難うございました。
「キガラシ」の花は一見、菜の花に見えます、
映画のロケ地も良い観光ポイントですね(^^)v
by tarou (2023-12-03 18:39) 

hana2023

tarouさんへ
こんばんは。
キガラシと、菜の花、確かに紛らわしいですね。
ふと立ち寄りをした、映画のロケ地ながら、結果は観光となってしまいました。
by hana2023 (2023-12-04 00:22) 

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