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日光で「シンチャオ」、ベトナム料理? [ドライブ・栃木県北]

今年のGWは普段の休日と変わりなく、初日は前記した通り、実家へ行って母とランチに出かけただけ。
しかしその翌日も、これまた素晴らしい好天です[晴れ]
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家でじっとしているのはもったいない、かねてから行ってみたかった日光のベーグル屋さんへ連れて行ってもらう事にしました。
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この辺りの農家さんは、GWの連休を使って田植をされるお宅が多い…。
新緑から益々深く色づき緑の色合いが増した山々と、水を張った水田が並ぶ光景。
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そこにまだ幼くか弱い淡緑の稲たちが一斉に並ぶ様子、田が水鏡となって周りの風景を映す、この期間だけの美しい景色が続きます。
だから今の時期のドライブが、一年で一番好き[るんるん]
自宅から日光と言っても、旧今市市の大沢地区だけに近い。家をユックリ出ても目的の店へはすぐ着いてしまいました。
ベーグル店については、次の記事で紹介させていただきましょう。
お買い物が終わったら、って他にお野菜なども買ったものの・・・近くに幟の立っていたお店「そば処 水無湧水庵」さんで美味しいお蕎麦をお昼にして帰ろうって決めました。
・・・ところが、ガーン!
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周囲にはこんな田んぼと、杉林しかないロケーションのところだと言うのに、駐車場には溢れんばかりの車、当然順番を待つ人の多さも半端じゃない。
これでは何時食べられるかわかりません[バッド(下向き矢印)]
第二候補としてチョッと面白いかなぁとメモしておいた、JR大沢駅前のお店へ。
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「ベトナム料理&Cafe あおざい」さんです。
日光でベトナム料理を食べるって、ある意味貴重かも。隣り合ったスーパーに車を置いて行ってみます。
想像していた通りの小さな店ながら、派手派手なブルーのペイントを施した外観からして怪しげ。その上店内はシーンとして人の気配も感じられず、ドキドキしながら入店しました。

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おーーーっ!!外に反してシンプルイズベストな白い店内。あえてチープと言う言葉を使うのはよそう、元はスナックだったのかしら?ところどころにベトナムの小物が飾られて、手作り感あふれる内装です。
ベトナム料理はなぜかタイのバンコクで、その後、友達とプランタン銀座の「ベトナムアリス」で食べたのが最後かも。
夫に至ってはたぶん初めての経験だったのでは?
※ベトナム人オーナーが本場の味を再現する、アットホームな味がウリのお店♪ ランチはもちろん、練乳のたっぷり入った甘いベトナムコーヒーも提供する。

初めての私達の顔に、店のママさん「どうして?」って怪訝な表情でお出迎え…忙しそうだったから、色々話せなかったけれど、彼女日本語はペラペラです。
「二人ともエスニック料理が好きだから、特にパクチー好きなので食べに来ました」と理由を話したら・・・。納得をしたのか、ニッコリ[揺れるハート]

メニューを見ると、主なランチは2種類。
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ベトナムのお好み焼き「バインセオ」と、ベトナム麺「フォー」をそれぞれオーダーして分けて食べる事にしました。
どちらも700円、そこにプラス300円で生春巻き・揚げ春巻きセットの前菜が付きます。
冷たい緑茶の次に、「どうぞ」と大盛りのパクチーサービス!
※パクチー=香菜=英語のハーブ名はコリアンダー。
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海老と大葉、お野菜がギッシリ詰まった生春巻はしっとり美味しい、揚春巻はサックサクでこれまた美味しい。
それに、挽肉とキクラゲ入りのもちもちの蒸し春巻と、どれも豪快にフレッシュなパクチーを添えてエスニック味が嬉しいわぁ[グッド(上向き矢印)]
一口にライスペーパーと言っても、厚みや塩加減、ライスペーパーのもちもち感に違いがあるのを実感。

※誰もが知るベトナム料理である生春巻き、昔自分でも作った経験があったものの、パリパリのライスペーパーを戻す、それを広げて中身を綺麗に巻くのが面倒で。。手間がかかる割に家族は喜んでくれないし[たらーっ(汗)] こういうのはお店で食べるか、買うものと、その後二度目はなかったです。

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サクサクの生地の中にもやしや、豚肉がたっぷり、玉ねぎ、エビも入ったバインセオは、甘酸っぱいタレをつけて美味しくいただきました。
食べやすくママさんがカットしてくれた卵焼き風の生地、ベトナム料理に欠かせない米粉とココナッツミルクで作るんですって。
ほんのり甘くて外はカリッ、中はモッチリとした食感がホントお好み焼きみたい。具材と生地のサックサク感、それでいてモチモチの食感も珍しくて美味しかった。
その上山盛りになったハーブ&野菜と食べるから意外にヘルシー。だから地元のベトナム人女性にも人気のメニューとか。
魚醤=ヌクマムを使った、オーナー手作りソースで食べましたけれど、クセになる美味しさです。
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ベトナムの朝は、フォーで始まると言う。
これまたフレッシュな大サービスパクチーと、ベトナム唐辛子、レモンが別皿で付きます。レモンが絞りやすい形にカットしてあるのも嬉しい←これ、意外に大事よ。
レモンをしぼり、パクチーと唐辛子を投入。透明な塩ベースのスープ、牛肉も沢山入って出汁も効いていて美味しいなぁ。
しかし唐辛子はものすごく辛いらしい。間違っても夫の様に食べないほうが良いと思います。私はスープに浸しただけ。
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穏やかな薄味なので、自分流に調味料を加えて調整すると、好みの味わいに変化する。この辺りもタイ料理と同じかしら?
パクチーがよく合う味付け…と言おうか、ママさん大サービスのパクチーを全部入れてしまったから、最後はパクチー味のフォーになってしまいましたけれど。

※侵略や植民地化された歴史により、中国料理、フランス料理の影響を多大に受けていますが、民族意識の高いベトナムの人々は、固有の繊細な味付けと風味を妥協することなく現在に伝え続けてきたと言います。
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〆のデザート、ベトナムぜんざい「チェー」は飲むと食べると両方出来て楽しい。
東南アジアを旅すると、日本では考えられない程リーズナブルなお値段で楽しめるのが、フルーツや甘いデザート。
多種類の煮豆、黄色いからトウモロコシを砕いたのかと思った・・・緑豆が沈んだチェー、煮たお餅みたいのも入って、ココナツミルクのほどよい甘さが優しく美味しい[グッド(上向き矢印)] もっと食べたかったな。

※緑豆(リョコウトウ)は、日本ではもやしの原料として利用されるのがほとんど。または春雨の原料となる。

最後にベトナムコーヒーも頼むつもりであった夫、しかし満腹になり過ぎて・・・「悪いけど、次回にしておこう」ですって。
コーヒーカップにのせるアルミ製ののベトナムコーヒーの器は、家のキッチンにもお土産でもらったのがあります。

私達の使ったテーブル席、小あがりのお座敷席も埋まり、カウンターまで同郷のベトナム人の男子グループでいっぱいになってしまいました。
オープンして一年、アルコール類を置いていない点も良心的だと思います。
オーナーであるグェンさん、厨房と接客で忙しいからでしょう、店名の「あおざい」姿でないのは残念。
※アオザイとは・・・ピッタリ身体にフィットした上着と、パンタロン風のゆったりパンツ。ベトナムの伝統衣装で、日本の和装と似た扱いである模様です。
しかし一生懸命な仕事ぶりが印象的で、優しい笑顔が素敵でした[かわいい]

あおざいベトナム料理 / 下野大沢駅

昼総合点★★★★ 4.0



訪問はないけれど、ベトナムですぐに思い出されるのは・・・元産経新聞サイゴン支局長であった、故・近藤紘一氏の著作「サイゴンから来た妻と娘」。
現地で出会ったベトナム人ナウさんとの再婚へ至る経緯。その娘であるミーユンさんも交えた心和むエピソードや、日本へ帰国後のナウ夫人のとった仰天エピソードの数々・・・、日本人の目から見た・・・いい加減そうで、そのくせ芯の強いベトナム人気質が描かれた一冊でした。
近藤氏は本書により、沢木耕太郎著「テロルの決算」と共に、第10回(1979年)大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
作者に似た容姿の故・林隆三さん主演で、ドラマ化もされています。

メニューにはベトナム風フランスパンサンド=バインミーもあり、こちらも気になる。
ボリューミィで外はパリッ、中はジューシーなバインセオの味わいはリピ確実です。食事メニューが少ない為すぐには行かないけど、また食べに行きますからね[るんるん]
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