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鳴子温泉へ湯治旅・・・③「阿部旅館」温泉編 [2022・1月宮城・鳴子温泉で湯治]

奥の浴室では、二種類の源泉かけ流し温泉を堪能[いい気分(温泉)]泉質の異なる内湯が2ヶ所あり、男湯・女湯・貸切のいづれかの札をドアに下げてから入浴します。
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始めに入ったのは「手前の湯」と呼ばれる、含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉の源泉を使用している浴室です。
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脱衣室は棚と籠、ベンチが並ぶだけと至って実用的。
ガラスのドアを開けて、いざ、評判の浴室へ。
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ガラス窓と湯気抜きのある天井の高さからくる開放感と、源泉かけ流しの大きな浴槽。

お澄ましみたいな色あいをした薄濁りの温泉は「赤這源泉3号」で、白っぽい「湯の花」が大量に舞っています。
壁際に並んだ水道の蛇口は←予想通り、温泉成分で真っ黒に変色してます。そしてあるのは固形石鹸がポツンと一個。
石鹸だけ、水道しかない為に、慣れていないと気になる方がいるかも・・・。そうした口コミがあったのも確かながら。
鳴子温泉は小規模旅館が多くあるのですが、湯治宿が多いため、浴室にシャワーがなくてビックリ!みたいな感想もありました。
また内湯だけでなく、露天風呂にも浸かりたいと思う個人的な嗜好についても。
しかしそれは本人が求めたものと、選んだ宿と間にギャップがあったとしか考えられません。

シャンプーが使いたかったら自ら持参しましょう。
シャワーがなくても、湯口から流れ出る湯を桶にためて水道の水で薄めて洗えば良いだけ。
そう、シャンプー類が浴槽へ入るのは、湯が汚れる原因になるのです。サッパリとした潔い雰囲気は何よりと感じられるものながら・・・[グッド(上向き矢印)]

湯口は温泉成分の析出物が出来ています。流れっぱなしである源泉投入口は贅沢で、最高の眺め[ぴかぴか(新しい)]
オーバーフローではなく、浴槽端にある捨て湯口から勿体ない程のお湯が溢れ出していました。

二種類の自家源泉をもつこの宿、廊下には両浴槽の「温泉分析表」もありました。
雪が舞い落ちる東北の、白い世界の中で入る温泉は、外が見えなくとも風情を感じます。

夕食前ももう一度、次は奥の湯へ。こちらのお湯は温度が低い1号と高温の3号をブレンドし、加水せずに適温にした。薄く濁った茶褐色の温泉です。
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脱衣籠に扇風機、ベンチ、体重計のみのシンプルさは同じでした。
銭湯のように隣の浴室とは壁一枚で上がつながった、左右対称の造りになっています。黄色のケロリン桶が並ぶ光景♪
ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉の浴室は、湯量の問題で「手前の湯の源泉と混合」だそう。
茶色に濁った、鉄と土っぽい香りのする温泉です。
こちらの温泉の方が湯温が高めとありましたけど、寒いからか丁度良く感じます。

お風呂から出てから外を眺めていると、東鳴子温泉を通り抜けて走って行く陸羽東線の列車の姿が遠景で見えて、急いでカメラを出したけど間に合うはずもなく[バッド(下向き矢印)] 乗車したら沿線の風景を一望する「リゾートみのり」は、惜しくも現在廃止中。
また何年前でしょう、母、息子と4人でオニコウベリゾートホテルに泊まり、翌日は陸羽東線沿いを走って山形まで。そこから銀山温泉を観光、米沢牛のすき焼きを食べて帰宅した。
そんな事を思い出しつつ、夕暮れ時の光景を眺めていました。重たい雪雲に覆われています。
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全10室でも、一階は私達の他は一人旅のおじさんと、お爺さんとで三組。二階は同じ様に、一人旅の方がおふたりだけと。お風呂が重なる事はないから、不便と思う事もなかった。

夕食時間は早めの6時から。次は湯治宿で出るシンプルな食事の紹介です。
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雪国の夜は本当に静かでした……。
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