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5月最後の湯野上温泉・・・④会津湯野上温泉「にしきや」部屋&温泉 [2022・5月「県民割」福島・湯野上温泉]

この日の宿泊先は、リピート宿です。
温泉街とも呼べない程に小ぢんまり、素朴な雰囲気漂う・・・湯野上温泉です。それは翌朝お散歩をして、より強い思いへ変わりました。
南会津随一である観光スポット、高遠蕎麦で知られる「大内宿」は訪問済み、土産物店が並ぶ観光地に魅力を覚えず[バッド(下向き矢印)]
大規模な奇岩が連なる迫力の「塔のへつり」は、「大川ラインいち」の景勝地であるものの、こちらのリピもいいかと思いました。
茅葺屋根の駅舎については、後ほどレポで。

湯野上温泉駅の南側には、約30軒の温泉街が広がり・・・。
これまでも幾度となくこの街道沿いは通過していたものの、その家並みを車窓から目にして惹かれるとは思ってもいませんでした。
街道沿いの寂れたイメージが一本奥の通りへ入るだけで、落ち着いた雰囲気の家並みへと変わるのだった。

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宿の始まりは40数年以上も前。明治中期に建てられた民家は部屋数7とこじんまりした宿です。
15時チョッと過ぎ、駐車場に停めて中へ。
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お屋敷と呼びたいほど立派で風格ある建物もながら、端正に手入れをされた庭園、アプローチとなる飛び石の先には蔵。
この玄関の佇まい。軒下の燕の巣、中の検温器がムードをこわしているものの、日々磨き上げられている格子の引き戸も素晴らしい。

玄関から上がったら、フロントの椅子セットに腰かけて、名前を書いてチェックイン終了。大女将=年配だから?ワクチン接種がどうのと面倒な事言いません。「嫌なものが流行っちゃってね~~」と長閑なもの。
漆喰で固められた白い壁に襖や、障子と言った建具が目を引く相変わらずな屋内。黒光りする太い柱に梁、重厚な建具が見事に和モダンな雰囲気と調和しています[ぴかぴか(新しい)]
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案内されたのは前回と同じ部屋「花梨」でした。8畳和室に床の間、広縁はないけど十分な広さです。
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黒光りする和ダンスが置かれて、、「付書院」のある格式ある書院造り、開口部の小障子の手の込んだ細工、文様の素晴らしさ[exclamation] 名家であった様子が伺える部屋は、二間続きであるからも、かつては客間の一部であったのかもしれない。
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今回2度目でお茶のセットはあるけれど、お着き菓子がないのはわかっていた。そこで武蔵製菓のどら焼き持参です(*^_^*)
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浴衣、ドライヤー、フェイスタオル、バスタオル、歯磨きセット(この歯ブラシ、なんとエコな竹製品!!)、アメニティは押し入れの中に。

・・・とその前のチェックイン時に女将さんにお願いを♪「どちらでも結構ですから、貸し切りでお風呂を使わせてもらえませんでしょうか」と。
「良いですよ。これからお客さんが来る時間なので、石の湯でいいですか?」「はい、入れたら、どちらでも」
「石の湯」は小さい方の浴室だけに、脱衣所もこれだけ。
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変形した湯舟の手前側は浅くなっているものの、3~4人サイズで深さはあります。
趣ある岩風呂も結構好きです♪ 湯温は熱めで42度以上、湯野上温泉は「熱いお湯」で有名なのでこれで良い[いい気分(温泉)] かなり加水してしまいましたが、身体の芯から温めてくれる湯で、湯上りはサッパリ。…と言うのも5月末とは言え、夜間は冷え込みました。
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ここで驚くべきは、国産天然木 「日光杉 タガなし風呂桶(通常は外周に回す銅のタガを高度な加工技術によって木口に埋め込みした)」、県北西部より切り出された日光杉を高度な木工技術により製品化した、栃木県鹿沼市「星野工業」の湯桶。
下の木製椅子もこれまでの風呂椅子にはないスタイリッシュさ!座面を中心部にむかって傾斜させる形状とすることで座り心地と湯切れも良くなるとの「木曽サワラ風呂椅子」。
館内の備品には良質なものをと拘りを見せる、若主人ならではのベストセレクションなり[exclamation]
他にも注目すべきアメニティがひとつあったものの、それについては次回にでも。 
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古民家としての構造上部屋にトイレはありません、そこで民宿を名乗る訳ながら。前回訪問から2年半、その辺りも進化を遂げていました[exclamation]
続きますね。
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